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グレイズ・オブ・グローリー blue sky blue  作者: やましたゆずる
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第15章 アメリカとの会談を終えて

沢井総理大臣はアメリカのウエストウッド大統領との会談を無事終えて合意文書を片手にしていた。15%との自動車関税を2.5%までに引き下げた。違法外国人の殺害についても日本における地理立場を理解して難民が増えた事に遺憾の意を示した。アメリカは見て見ぬふりをする。容認すると立場をとった。会談は日本側の大勝利だった。でもアメリカも3兆円規模の戦闘機や武器を買わせた。あかりは武器はもういらなかったが承諾した。自動車関税、相互関税の2025年には15%見送りで80兆円の投資をさせられていたから安い買い物だと思っていた。あかりも藤原元総理と同じで半導体と自動車部品を人質にてって応戦した結果が出たのであった。アメリカといえども日本の半導体と自動車部品がなければ産業は動かなかった。沢井総理大臣は大きなお土産を手に日本に帰る飛行機に乗った。ロスアンゼルス国際空港の政府専用機のタラップの上段で忍とシャーロットと天海が沢井総理の搭乗を待っていた。沢井総理大臣がタラップを一段一段上がって来るのが見えた。服装は変わっていた。白いジャケットにパンツスーツ姿だった。タラップの上段であかりは忍と目が合うと「忍ちゃん。ただいま。会談は大成功だったわよ。」あかりは忍の顔を見てニヤリ微笑んだ。「あかりちゃん。おかえりなさい。会談の成功嬉しく思います。東京まで無事に送りとどけます。」忍は直立不動で敬礼し笑顔であかりの顔を見た。「シャーロットさんも宜しくお願いします。安全運転でね。」あかりはシャーロットの顔を見てニコリ笑った。「チーフパーサーさんも宜しくお願いします。」あかりは天海の顔を見て優しく微笑んだ。あかりは機内に入り指定席に座った。それを見届け忍とシャーロットはコックピットに向かった。「ご苦労さまです総理、帰りは12時間かかります。来た時よりも2時間遅い到着になります。」チーフパーサーの天海があかりの目を見て笑顔で微笑んだ。「ロスアンゼルスタワー、こちらジパニーズエアホース001」忍が管制塔に言った。「ジャパニーズエアホース001ランウェイ07R25Lに入って下さい。」管制塔からの指示が来た。「ジャパニーズエアホース001ランウェイ07R25Lに入って待機。風210度7ノット離陸許可します。」管制塔からの指示が出た。「ロスアンゼルスタワー、こちらジャパニーズエアホース001.離陸します。V1,ローテーション、ポールザレバー!レバー!よし、V2、テイクオフ!」忍の声がコックピットに響いた。「ランディングギアクローズ。」忍は叫ぶ、「ランディングギアクローズ!オッケー!」シャーロットが復唱した。「あなた、相変わらず、レバーを引く時声が出るね。カッコいいよ。それ、昔からの癖だよね。」シャーロットはクスクス笑って、忍の顔を見た。「自動操縦オン!」シャーロットが口にして自動操縦ボタンをオンにした。「可笑しいか?俺、チカラが入ってしまうんだよ。よく、教官に言われた。黙って引けとな?」忍はシャーロットの顔を見てニヤニヤした。「それ、私とミアは最初から知ってるよ。よく二人で噂してたから。良いんじゃない。操縦している感があってさあ?私も今度やってみるよ。機長の時。ウフフ。」シャーロットは少しからかうように笑いながら言った。その時、コックピットのドアがノックされた。「天海です。」そこには天海チーフパーサーが立っていた。「沢井総理大臣がお呼びです。私では話し相手になれなくて申し訳ありません。」天海が忍に頭を下げた。「いいんだ、君が頭を下げる必要なない。あの人、俺の高校時代の友達なんだよ。仕事の一つだから。君は、俺に美味いコーヒー淹れてくれないか?」忍は天海の顔を見て優しく微笑んだ。「えっ!そうだったんですね。なんかおかしいな?と思っていたんですよ。いつもなら機長は自衛隊の方ですから?今回は、アメリカの方でしたので?」天海は忍の顔を見て驚いた表情を見せた。「そうか?おかしいと思ったか?俺、日本人だけどな?日本生まれ日本育ちだよ。今はアメリカに住んでるけどな。アハハハ!」忍は天海の顔を見て笑った。「すいませんでした。失礼な事を私ったらユナイテッド航空の機長さんだったので、副機長さんは奥様ですか?夫婦でパイロットなんて羨ましいです。ウフフ!」天海は忍の顔を見て優しく微笑んで笑った。「そうだ。うちの妻だ。どれ、行くとするか?」忍は天海の顔を見た。忍は立ち上がりコックピットを出てあかりのもとに向かった。一番前から歩いて行くのですぐにあかりと目が合った。その瞬間右手をあげてニコリ微笑んだ。あかりも右手をあげて微笑んだ。「あかりちゃん。何か話あるのか?お待ちどうさま。自動操縦にしてきたから。それにシャーロットが居るし。」忍はあかりの顔を見て優しく微笑んだ。「忍ちゃん。この中で本気で話せるのあなたしかいないからごめんなさいね。今回、官房長官連れて来てないからね。官房長官は妹なの?」あかりは忍の顔を見た。「宮崎官房長官だよね。元オリンピック選手でマタギの妹さん。可愛い感じの方ですよね。知ってますよ。」忍はあかりの顔を見た。「そう!澪って言うの。10歳歳下の妹。知ってたか?流石、忍ちゃん。」あかりはニヤニヤしながら忍の顔を見た。「ウエストウッド大統領との会談上手く行きましたか?新聞には合意文書を交わしたとありましたが?」忍はあかりの顔を覗きこんだ。「うん。上手くいった。だいぶ譲歩してもらった、自動車関税、相互関税は安くなったよ。2.5%になったから。樂になった。3兆円も防衛装備買わされたけど。それと不法外国人の殺害には目をつぶってくれるって!でもヒトラーの再来だとも皮肉られた。」あかりは忍の顔を見た。「そりゃあ!酷い言いがかりだな?ヒトラーの再来とか?それ以外は、日本を守る為にやってるのだから、ヒトラーもドイツを守る為にやっていたのかな?そんな考えが生まれてくる。同じか?後であかりちゃんも処罰されたりして?それは考えないでおくよ。俺もそれに関しては賛成するからな!あかりちゃん。尊敬するよ。やり手だよな?俺も昔からあかりちゃんに近寄らなかった理由はそう言う所だよ。良かった手を出さなくて弱みを握られてた今頃、パイロットやってないだろうな?」忍はあかりの目を見つめた。「高校時代、あかりちゃんに言い寄って来たの誰だったんだ?」忍はあかりの顔を眺めた。「しつこかったのは市原明君かな?でもタイプじゃなかったから断り続けたよ。」あかりは忍の顔を見て優しく微笑んだ。「市原明か?今も付き合いあるぞ!今は医師免許取って茨城県つくば市の筑波大学付属病院で心臓外科医やってる。子ども3人居るし、立派な医師になったぞ!」忍はあかりの目を見つめた。「そうか?明君医者か?ビックリだな?向こうからすれば、望月星璃が総理大臣なんてビックリだぞ!アハハハ!」忍はあかりの顔を見て大きな声で笑った。そこに天海がコーヒーを淹れて持って来た。総理と秘書官と外務大臣と外務大臣秘書官と忍に淹れたてコーヒーだった。「天海さん。有り難う御座います。」忍は天海の顔を見て優しく微笑んだ。「いえ、美味しいかわからないですよ。でも良い水でお湯沸かしましたので?だってこれ、政府専用機ですから?良い水あります。普段は見ない水です。龍泉洞の水ですよ。ウフフ!」天海は忍の顔を見て優しく笑った。「龍泉洞の水なんて使っていたんですか?贅沢ですね。一般市民も飲んでいるんですか?」あかりは驚いた表情で天海を見た。「最近では通販なんかで買えるポピュラーなものになっておりすが私は飲んでおりません。」天海はあかりの顔を見た。「俺は知っていた。トラックドライバーの時良く宅配していた箱に龍泉洞って書いてあったの見たことあるよ。一般家庭でも飲んでいたと思われます。」忍は自分の体験談を話をした。「古宇田さんってトラックドライバーしていたんですか?」天海は驚いた表情で忍を見た。「うん、大学に入る前の4年間やっていた。佐倉急便ね。だからこの身体見てよ。」忍は天海の前でポーズをとった。「わぁー!筋肉質ですね。」天海は忍の身体をなめ回し見た。「天海さん。このコーヒー美味しいよ。」忍は天海の顔を見て優しく微笑んだ。「あら!良かったです。嬉しい。お水のせいです。」天海は謙遜し照れ笑いを浮かべた。「天海さんはANAの職員ですよね。ANAには俺の同級生がいるんです。倉持静香と白戸英二と松山孝ってパイロットがいるんだけど知ってますか?俺より若い。」忍は天海の顔を見た。「はい。存じあげております。3人とも優秀なパイロットです。ご一緒した事ありますよ。でも最近は会ってない。」天海は忍の顔を見てニコリ笑った。「あかりちゃん。そろそろかえるわ!首脳会談成功おめでとう御座います。天海さんご馳走様でした。」忍は席を立ってコックピットへ戻って行った。コックピットのドアを開けるとシャーロットが操縦桿を握っていた。「ご苦労さまです。変わった事ない?」忍はシャーロットの後ろ姿に声をかけた。「はい。ありません。」シャーロットは後ろを振り向いて忍の顔を見た。「それでは私が沢井総理の所に行って来る。お礼を言いに行って来る。」シャーロットは運転席を立ってコックピットを出て行った。コックピットを出るとすぐにあかりと目が合った。シャーロットは右手をあげて手を振った。「総理、ご苦労さまです。今回の会談は上手く行きましたか?今日は、総理にお礼を言いに来ました。先日の零戦の翼はビンゴでした。やっぱりあの翼がパイロットになった、キッカケでした。その零戦の翼を買うためにトラックドライバーになってお金を貯めたみたいです。その翼、買った見たいです。コンテナ倉庫に預けてあるみたいです。その翼を見てからある不思議な夢を見るようになったらしいです。特攻隊の隊員になり、フィリピンに出撃して戦死する夢みたいです。その時に見た空の青と海の青とどこまでも続く水平線の綺麗さが忘れられなくてパイロットになってもう一度、空の上から見たくなったのらしいです。なんかもっと好きになりました。素敵な話だったので。安心しました。」シャーロットは忍の言葉をあかりに伝えた。「忍ちゃん、らしいですね。不純な動機じゃなくて私も安心しました。キャビンアテンダントとイチャイチャしたいというものだったらどうしましょうと思ったけどまずなかったね。やっぱり安心だね。シャーロットさん。良い男と結婚したよ。あんた見る目あるなあ?良かった。良かった。」あかりは少し気がはれた。「今、太平洋上空です。これがフィリピンまで続くんですね。まだ、私、東南アジアの空は飛んだ事ないんです。アジアは日本だけです。私、国内線とヨーロッパ線と南アメリカが専門なんです。忍さんは色んな所飛んでますよ。」シャーロットはあかりの顔を見て優しく微笑んだ。「あなた達、日本には住まないの?日本にくれば良くしてあげられるのに?残念ね。」あかりはシャーロットの顔を見て複雑な表情を見せた。「父親と母親も年ですし移住は考えておりません。有り難う御座います。」シャーロットはキリッとした目であかりを見つめた。「そうなの?心変わりしたら連絡頂戴な?」あかりはシャーロットの顔を見て優しく微笑んだ。「沢井総理、私、行ってみます。有り難うございました。失礼致します。」シャーロットはあかりの顔を見て席を立ってコックピットへ戻って行った。「ただいま帰りました。異常はありませんか?」シャーロットは操縦席に座る忍の背中に声をかけた。「問題ない。東京は晴れてるそうだ。」忍は、後ろを振り返りシャーロットの顔を見た。「まだ、10時間はあるから天候が変わらないと良いですね。」シャーロットは忍の顔を見た。「俺、羽田空港着陸初めてなんだよ。意外に。慎重にいくぞ!」忍は心内を話した。「なあ?シャーロット、君は何時まで飛ぶ?お父さんは社長にならないかと話はないのか?」忍はシャーロットの横顔を見た。「そんな話はない!その話が来たら受けるつもりだけど?それまでは飛ぶよ。まだ、世界制覇してないもの?」シャーロットは忍の横顔を見た。「シャーロットは後は東南アジアと元C国だけか?西アジアやアフリカもあるか?モスクワ共和国やキーウ共和国もないか?あそこは悲惨だから行かない方が良い。滑走路がヤバい!」忍はシャーロットの横顔を見た。「そうなんだ?もし、話が来たら断るね。」シャーロットは忍の横顔を見た。「うん。そうしなさい。理由はお父さんに俺に行くなと言われたと言って良いぞ。」忍はシャーロットの横顔を見た。「俺は、シャーロットが社長になったらユナイテッド航空を辞めて日本に戻ろうと思っている。日本の綺麗な空を飛びたいと思っている。駄目かな?」忍はシャーロットの横顔を見た。「忍さん。私もついて行く。日本に?」シャーロットは忍の横顔を見た。「話は変わるけどさっき、あかりちゃんとの会話でウエストウッド大統領からヒトラー見たいだと言われたらしい。あかりちゃん。C国人やK国人の違法難民や在日を大量に殺しているだよ。それが少し心配でさあ?君はどう思う?意見を聞かせてくれないか?」忍はシャーロットの横顔を見た。「そうね?私もそれは知っていたよ。日本人には好評なんでしょう?だから問題ない。異議が出るようになれば問題だけど。それまでは外国人も見て見ぬふりしてくれるよ。責任論が出れば責任を負わないとイケないけどね。」シャーロットは忍の横顔を見た。それから10時間後、飛行機は千葉県の房総半島が眼下に見えて来た。そして、東京湾上空の旋回に入った。「シャーロット、念の為。Ilsオン。」忍が叫ぶ。「Ilsオン、オッケー!」シャーロットは復唱した。「ジャパニーズエアホース001。こちら羽田タワーレーダー捕捉した。そのままIlsの通り旋回しろ。」管制塔からの指示。「こちらジャパニーズエアホース001羽田タワー宜しく頼む。」忍が管制塔に返事を返した。「こちら羽田タワー、ジャパニーズエアホース001,ランウェイ34R/16Lに着陸許可する。風180度8ノット。」管制塔からの指示。「こちらジャパニーズエアホース001,ランウェイ34R/16Lですね。オッケー!これから侵入する。」忍が管制塔に復唱した。「ランディングギアダウン!」忍が叫ぶ「ランディングギアダウン、オッケー!」シャーロットが叫ぶ。「100メートル.80メートル、50メートル、10メートル。タッチダウン!」忍は怒鳴った。「ジャパニーズエアホース001,こちらグランドコントロールです。A6に誘導いたします。」グランドコントロールより交信が来た。「こちらジャパニーズエアホース001,グランドコントロール。A6オッケー!誘導頼む。」忍が言った。飛行機はランウェイを離れ駐機場をめざした。飛行機が完全に停まる。忍とシャーロットはコックピット内で握手を交わした。「大仕事ご苦労さまでした。あなた!」シャーロットは忍の目をじっと見つめた。「シャーロットもご苦労さま。良い仕事出来ました。感謝します。」忍はシャーロットの目を見てニコリ笑った。二人は操縦席を立ってコックピットを出た。そこに天海が立っていた。「古宇田さん。ご苦労さまでした。古宇田さんとのこのフライト一生わすれません。有り難う御座いました。」天海は二人に深々と頭を下げた。「いいえ、天海さんこそご苦労さまでした。挨拶にでましょう。」忍が天海の肩をポンと叩いた。三人は、タラップの一番上に立って総理達を待った。沢井総理が先頭で現れた。忍は目が合うと「今回は、パイロットの指名有り難う御座いました。あかりちゃんは良い旅出来ましたか?俺は満足です。また、どこかで会いたいですね。ご苦労さまでした。これから一週間日本に居ますので京都へ行きます。つくば市にも帰ります。お元気でご活躍ください。沢井総理大臣。有り難う御座いました。」忍は何故か涙ぐんでいた。「忍ちゃん。有り難う御座いました。楽しかったわよ。泣いたりしてどうかしちゃった。私と別れるの辛いか!わかるよ。高校の卒業式で涙はなかったものね。残念。シャーロットも有り難う御座いました。忍ちゃんを支えてあげて下さい。」あかりは二人を見て優しく微笑んで大きく頭を下げた。

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