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グレイズ・オブ・グローリー blue sky blue  作者: やましたゆずる
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第10章 アメリカの留学が終わる

「日本とC国の戦争一週間で終戦したらしい。」とノースダコタ大学での噂になっていた。忍は泥沼にならなくて胸を撫で下ろした。もし、長引きでもしたら人生が変わる可能性があったからだ。徴兵はないとしても自衛隊には入らないといけないかと考えて居たからだ。まず、空軍だと考えていた。戦闘機乗りだと。「忍、特に男子の戦闘機乗りはなくなったね。」秋元麻衣が声をかけて来た。「うん。自信はなかったから良かったよ。助かった。」忍はホッとした顔を麻衣に見せた。「そうだよね。いきなり戦闘機乗りじぁ?戦闘機も操縦の仕方一緒なのかな?」麻衣は忍の顔を見てニコリ笑った。「多分、基本は一緒だと思う。ただ、身体にかかるGがまるで異次元の世界だと思う。」忍は麻衣の顔を見てニヤリ微笑んだ。「K国が破綻した事はどう思う?」麻衣は忍の顔を覗きこんだ。「どっちみち破綻はしていたろうよ。日本が援助を断った時点で終わっていれば傷は少なくてすんだんだろうけど?あの人種はまなばないからみんな他人のせいにしちゃうから、ここに来ていた留学生とも一度トラブルになった事がある。あの時は

嫌になったよ。自分勝手過ぎて言っている事がめちゃくちゃだし、話は都合悪くなるとすぐに変えるしなあ!もう戻ってこられないらしいなあ?ザマァ。」忍は言葉を吐き捨てた。「俺達の留学生活もそろそろ終わりだな?すべての資格をみんな無事にとれたから胸を張って日本に帰れるよ。」忍は麻衣の顔を見ると麻衣もニコニコ笑っていた。「きびしかったね。後、日本との差にビックリしたね。なにもかも。私は食事も駄目だったけどあの冷たいトイレがね。今でも慣れない。」麻衣は忍の顔を見てニコリ微笑んだ。「もう、終わりだね。資格全部とれたから言う事なしか?」忍は麻衣の顔を見てニヤリ微笑んだ。「忍、シャーロットとの事どうするの?別れちゃうの?もったいないわ。父親の会社に入れるんでしょう?」麻衣が忍の顔を覗きこんだ。「それは、それで嬉しい話だけど、俺がシャーロットと付き合うか合わないかは別だよ。時間が解決してくれるよ。俺は好きなんだけどなあ?」忍は初めて自分の気持ちを他人の伝えた。「忍。たぶん、これは、あなたにとって大きなチャンスよ。逃しちゃ駄目だよ。お父様にシャーロットを下さいと本音でぶつなりなさい。美男美女の国際カップルの誕生だね。」麻衣は忍の目を見て優しく微笑んだ。「うちは貧乏だから釣り合わないと思う。」忍は複雑な表情を麻衣に見せた。「家柄かあ?あるちゃ!あるかな?でもあのご両親なら大丈夫だよ。」麻衣は忍をはげました。そして、二人は別れ自分のチームに合流した。忍もシャーロットとミアに合流した。それから訓練が始まった。ハイパーセミノール【多発機】で日本のライセンスの試験に突入していた、シャーロットもミアも日本のライセンスに挑戦していた。これを取得することで日本の空が飛べるようになる。三人はアメリカ事業用&計器飛行証明はすでにとっていた。アメリカでの研修は最終段階に入っていた。この日の研修終わりに忍はシャーロットに「今晩、うちに来ない。パパとママが会いたがっているの?」誘われていた6時に寮に迎えに行くと言ってくれた。前回、お土産全部あげてしまったから今回は何もない。忍は焦っていたが奥の手があった。シャーロットの家にグランドピアノがあった事を思い出した。忍はピアノが弾けたのだった。姉さんがやっていたのを見よう見真似でやっているうちに姉さんのピアノ先生から教わっていたのであった。誰にも話した事のない事で家族以外誰も知らなかったし、言ってなかった。得意な楽曲が1曲だけあった。ジョージウィンストンのオータムから【あこがれ/愛】だった。それをお礼に披露しようと考えた。たぶん喜んでもらえると思った。自信はあった。6時があっと言う間に来てシャーロットが寮に来た。ミアも一緒だった。「こんばんは!迎えに来たわ。行きましょう。」シャーロットは笑顔で忍を見た。忍はシャーロットに手を取られ後部座席へと押し込まれた。車はタイヤを鳴らして急発進した。しばらく走るとタッカー邸に着いた。門を入ってから玄関までの距離がやはり長かった。やっぱり玄関前に両親とお手伝いさんが立っていた。忍が車から降りる際、お手伝いさんがドアを開けてくれた。「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」お手伝いさんが声をかけてくれた。「有り難う御座います。」忍はお手伝いさんに笑顔を見せて頭を下げた。「こんばんは。忍、よく来てくれました。私達あなたとの再会を楽しみにしておりましたのよ。」母親が忍の顔を見て優しく微笑んだ。「古宇田君、良く来てくれた。君にあいたかったよ。中に入ってくれ給え!今日はコース料理を用意させた。どうぞ。」父親は忍の顔を見て優しく微笑んだ。「お招き有り難う御座います。」忍は笑顔で二人を見て頭を深々と下げた。「お邪魔致します。」忍は頭を下げ部屋に入った。相変わらず良い匂いと明るい照明であった。「忍さん。お好きな所にお座り下さい。」母親が手招きをした。忍はシャーロットの対面に座ろうとしたがその席は母親の席だったのでそこは遠慮して、母親の一つ空けて隣に座った。シャーロットの顔が良く見える席にした。お手伝いさんがワインのコルクを抜いた。父親からワインを注ぎ始めて忍の所へ来た。忍はグラスを右手で持ちグラスを差し出した。赤ワインを半分注いでくれた。目の前にはおいしそうなフレンチが並んでいた。「忍さんとの再会と留学の終了を祝って乾杯!」父親が音頭をとると「乾杯!」全員が言ってグラスを重ねた。「いただきます。」忍が言ってグラスのワインを一口飲んだ。「なんで、日本人って、いただきますって言うの忍。」シャーロットが忍に質問を投げかけた。「そうだな?日本人って全ての物に生命があると信じられていて、大切な生命を口に頂くからいただきますって感謝をして食べるんだよ。それじゃあ!いただきます。」忍はシャーロットの顔を見て合掌しナイフとホークを手にして、ステーキにナイフを入れた。「そう言う事だったのか?すごいね。私もいただきますを言います。いただきます。」シャーロットは忍のマネをして合掌してナイフとホークを手にとりステーキにナイフを入れた。場はそれだけで盛り上がり、父親も母親もミアもいただきますを言って食べ始めた。忍はこんなに美味しいフレンチを食べたのは始めてだった。味わいながら食べた。すると父親が「この料理を作ったシェフは日本人シェフで東京の三つ星レストランに居た。長崎という名のシェフ」だと教えてくれた。「すいません。俺見たいな貧乏人には縁がない所ですよ。うちは金持ちじゃありませんから。こんな所で食事をすると緊張します。後ホークとナイフなんて滅多にありません。この料理は最高に美味しいですよ。多分二度と食べられません。俺には?」忍は全員の顔を見てニヤリ笑った。「忍さん。君は、そのうちこういう料理を食べられる人間になりますよ。あなたを見ていればわかります。うちのシャーロットを宜しく頼みます。シャーロットは忍に一目惚れしたらしいんですよ。日本へ連れて帰ってもらっても結構ですよ。」父親は忍の顔を見てニヤリ微笑んだ。「タッカーさん。それは嬉しい御言葉ですが私、まだ学生の身ですよ。まだ、パイロットにもなっておりません。私、パイロットの資格をとるまでは恋愛しないと決めてます。ごめんなさい。その時期に来たらシャーロットさんを必ず貰いに来ます。その時は下さい。俺も好きです。いつまでも一緒に居たいと思います。」忍は父親の目をじっと見つめた。「そうか?君の気持ちはわかった。その時を待つとしよう。後、パイロット試験取れたら我が社ユナイテッドに来てアメリカで暮らしてくれ!頼みます。」父親は忍の目を見つめた。「はい。わかりました。お世話になります。」忍は父親の顔と母親の顔とシャーロットの顔を見て思いっきり笑った。シャーロットは泣いていた。「ご馳走様でした。」忍は合掌した。それを見て皆が「ご馳走様でした。」と声を合わせ合掌し言った。「それでは旦那様コーヒーをお淹れいたします。」お手伝いさんが言った。奥から三人のお手伝いさんが出て来てテーブルの上を片付けた。「シャーロット、あのピアノ弾いても構わない?食事のお礼に一曲弾かせてくれないかなあ?」忍が頼むと「いいわよ。あなた、ピアノ弾けるの?初耳だわ!リクエストしていいかしら?ジブリのもののけ姫お願い致します。行ける?」シャーロットは意外な事を口にした。「うん。アシタカせっ記だよね。これかな?」忍は最初の音を出すとシャーロットは頷いた。すると忍はアシタカせっ記を演奏し始めた。忍はちゃんと知っていた。ジブリ作品はすべて弾けた。先生にレッスンを受けていた。綺麗な音で演奏が続いた。演奏が静かに終わるとシャーロットとミアは抱き合って泣いていた。部屋の中は拍手が沸いた。「忍さん。素敵。素晴らしいわ。感動しちゃた。ジブリはいいわね。他に弾ける。」シャーロットは忍の顔を見てニヤリ微笑んだ。「もう一曲行く?ハウルの動く城から人生のメリーゴーランド行くね。」忍はもう一度座り直し、鍵盤に指をかざし演奏を始めた。演奏が始まった。お手伝いさん達も黙って立って聞いていた。演奏が終わると拍手が沸いた。シャーロットとミアはまた、泣いていた。「忍さん。ピアノの音研ぎ澄まされています。感動しちゃた。」シャーロットは忍の目をじっと見つめた。「あなた、良い武器持っているわね。いままで何人の女性泣かせてきたのよ。罪作りね。まるでムービースターね。」母親のマーガレット・タッカーが拍手をしながら笑顔で忍を見た。「良い物聞かせて貰った。ピアノの腕前は最高だ。私からもリクエスト良いかな?ショパンの幻想即興曲行けるかな?私、あの曲が好きでなあ?頼む。」父親のブラウン・タッカーは忍に頼みこんだ。「はい。行けますよ。」忍は椅子に座り直し鍵盤の上に指をかざした。演奏が激しく始まった。皆から拍手が沸き上がり演奏は続いた。静かに演奏が終わった。皆から拍手が沸き上がった。「忍さん。良かった!感動した。CDとは違う生の良さがある。ブラボー!君にこんな特技があったとはな?」父親は手放しで絶賛した。そして、宴が終わった。「次、いつ会えるか楽しみにしておるぞ!」父親ブラウンが忍の目を見つめた。「私も早く会いたいわ、学校の休みとかにいらしてね。次回はロスの本宅ね。待っているわよ。浮気は駄目よ。色男!」母親マーガレットは忍の手を握り目をじっと見つめた。「色々有り難う御座いました。アイルビィバック!」忍はニヤニヤしながらマーガレットの目を見つめた。「それでは送って参ります。」シャーロットは母親の顔を見て忍とリアと三人でトヨタカムリに乗った。父親と母親は車が見えなくなるまで手を振っていた。

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