ウーヌティア
やっと本編
視界が白い......浮いているような不思議な感じがする......ここにいたいな......
そう思ったのもつかの間、衝撃で現実へ連れ戻される
「イテテテテ......って」
ここ、どこだ?
~第一章 始まりの町~ 開幕
いったん冷静に考えてみる
まず俺は死んだはずだ、でも... 今生きている。 なぜだ?
まあ、それは置いておこう。それよりもここがどこなのかが気になる。見渡すばかり木だから森の中か、太陽の位置は...右にある。
でも時間が分からないな、どうにかして周囲の状況も知りたいし
「グルルルルル......」
えっ
振り返るとそこには......虎(?)がいた
見た目は虎なんだがいろいろとおかしい
大きさがゆうに10mを超えているし、大きな角もある
なんだこれは地球にはいないだろうこんな生き物
「ガルッ」
おっと、そんなこと考えている暇はない
逃げる手段を考えないと、とりあえず走って逃げるか。
とにかく速く走りたいから...
ピコン 【スキル 計算機 の発現条件を満たしました】
【スキル 計算機 を使いますか? Yes or No 】
ん?何だか知らんが計算機はありがたいなYesだYes
じゃあ計算を...
地面との摩擦を最大にするためにはF(最大摩擦力)=μ(静止摩擦係数)N(垂直抗力)
通常、地面と足裏の静止摩擦係数は、0.3程度であるから
地面の角度をθとするとtanθ=0.3を満たすF cosθ≦μF sinθのうち等式が成り立つとき最も力が伝わりやすいのでF cosθ=μF sinθこれを計算すると、おおよそ73度が最も力の入る角度である。
じゃあ足を73度にして...ダァッシュッッ‼‼
「ハァハァ...どうにか撒けたか」
さてと、
え、なにあのスキルがどうのこうのってやつ?
なんだろう、とても既視感があったような......あ!漫画の世界でよくあるやつか、
というかその他もいろいろ疑問があった
例えば足の速さとかも自転車を爆速でこいでいるような感覚だった、運動苦手なはずの俺ですらだ。
そして、さっきの虎もおかしい...............てかそもそも俺は死んでいるはずだ
これってもしかして俗にいう異世界転生 ってやつ?
するともしかして.........ここ、
「地球じゃなぃぃぃぃぃぃぃぃぃ⁉⁉」
まてまて、冷静になれ俺。
うん、うん、うん?
どう考えてもおかしい、なぜ生きているのかがわからないし、生き返ったとしても、なぜ他の世界なのかもわからない。こういうのって神とかに会うのがテンプレじゃないの?普通
神とかに会ってなんかいろいろ魂がどうのこうのの話をして世界の説明とかされるんじゃないの?
俺何も言われてないよ?
「え、ひどくね?」
おっと思わず声に出てしまった、まあこれぐらいだったら聞かれてても許されるだろ、神だし。うん。
まあ、この世界が漫画みたいな世界だとしよう。納得はしてないけど
だったらもしかしてステータスとか見れるんじゃないか?
『ス、ステータス』
ピコン 【ステータスを開きます】
【ステータス】
【名前】 狩野 晴登
【種族】 人間族
【性別】 男性
【年齢】 28歳
【称号】 社畜 数学者 転生者 神の加護を受けしもの
【レベル】 1
【体力】 160/160
【魔力】 28,560/28,560
【能力】 S
【スキル】
・鑑定 Lv.5
・アイテムボックス Lv.8
・武術 Lv.6
・物理耐性 Lv.6
・魔法耐性 Lv.2
・計算機 Lv.1 new!
・????? Lv.?
・????? Lv.?
・????? Lv.?
【加護】
・創造神の加護 Lv.?
・生命神の加護 Lv.10
・魔法神の加護 Lv.10
・技能神の加護 Lv.10
・商業神の加護 Lv.10
・戦神の加護 Lv.10
..............................なんじゃこりゃ
ツッコミどころが多い、というかツッコミどころしかない
称号のところも魔力も能力もスキルも加護も...
「どういうことだよ」
こういうときの対処法を俺は知っている、それは
シュッ 【ステータスを閉じました】
見なかったことにするだ
よぉし町を探すぞぉ(棒)
もしかしてこれ魔法とか使えちゃう?使えちゃうよね、さっき魔法神って書いてあったし、
だったら
『探索』
ピコン
おっ、なんか地図みたいなものが出てきた
なるほど、ちょっと右に行くと道があるのか
行ってみよう
歩きながらいじっていたら結構分かってきた、この魔法、使ったときにしか魔力は使わないらしい、探索範囲を広げたいんだったら設定(?)みたいなところにあるバーを上げるらしい、試しに上げたらこの道を10キロくらい道なりに進んだところに町らしきものが見えたから、まずはそこに向かってみよう。
というかこれ歩きスマホみたいにだめじゃないよね、多分魔法だし
ちょっと遠いから走るか、さっきより軽めにランニングみたいに
「よっと」
お、結構早い
この調子じゃ40分くらいで着きそうだ
それまで他の魔法でも使ってみるか
計算に時間がかからないことにしないとなあ