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始まりの地
ヒュミナル王国 ローステッド伯爵領西部
これは何気ないはずだった一日を目撃した青年の言葉である
僕の名前はキシェ
家族と一緒に農家をやっている
あの日のお昼ごろ、農作業も終わったから家に帰って昼ご飯を食べていたんだ
そのとき森の鳥達が一斉に飛び立ったと思ったら、森が白い光に包まれたんだ。
もちろん家の中まぶしくてしばらく何も見えなかったよ。
一分くらい経つとやっと光が収まったから、農作業に戻ったよ
え?現地を見に行かなかったのかだって?
わざわざ行かなくても騎士団が言ってくれると思ったからね、そういえばどうだったんだろう僕も知らないや。
この青年が知らないのには理由がある、騎士団は現地へと向かい調査を開始した。しかし何も成果がなかった。
なぜなら、そこには何もなかったのである。
そう、あの大きな光が発せられたというのに何もなかったのだ。
こんなもの発表できるはずがない、のちにこれはローステッドの光といわれ今でも噂されている。
次回からは主人公視点です