第2話 荷物も来たって
僕は自宅まで帰る途中何度も後ろ振り返り、尾行されてないか心配しながら帰った。
これちょっとすぐ警察に行った方が良くないか?
マンションの中に入ると、少し気持ちが落ち着いてきた。
まぁ説明しにくいし、上手く説明できるかも分からない。そう思うと、なんか面倒くさくなってきた。
ネットの掲示板で類似の宗教被害とか検索して、同じような問題を抱えた人を探して、つきまとわれない方法探ってみるか。
エレベーターで3階に上がり廊下を進むと、部屋の前になんか荷物が置かれていた。
アマゾンの置き配達ではなかった。
全く見覚えがないシルバーのスーツケース。
紙が貼られていてそこに僕の名前。
「黒田様 専用」と書かれていた。
異常すぎる状況だ。
それは分かっているが、もう考えたくない。
とにかくまず部屋にはいって、クーラーつけて、ベッドで横になってから色々考えたい性質なので、ひとまずスーツケースを部屋に入れた。
とりあえず、これでだけでも何とかした気分になった
冷蔵庫から炭酸抜けたコーラのペットボトルを飲んで、
ベッドに横になって、さぁこれから色々考えたり、調べたりやろうかと思った時、
指輪のデザインとスーツケースにかかれているデザインが同じ事に気がついた。
やっぱり、さっきの女の言っていたことと無関係じゃないようだ。