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クロース  作者: ぷかぷか
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その週は仕事のあとはみっちり勉強、勉強しながら思いついた事を同僚に頼み込むことに費やした。うちの会社はIT企業なんで、アプリがわんさかある。使えるようにカスタマーに提案していくのも、プログラマーに提案していくのも、自分次第。

TDGの方にはちょっと休止すると伝えてくれとオークに頼んでおいた。ルルちゃん、何があったのかわからないけれどTDGにも来てないようだしラインも相変わらずないし、ひょっとしたら嫌われたのかなと悪いことばかり考えてしまう。

あかん、あかん、そこは考えないようにしよう。

ちょうど足も痛みが引いてきて、頭もクリアになってきたようなので(あくまで、なったような気がするだけかもしれないが)ダブついていた仕事もサクサク進んだ。外回りの営業は免除されていたし、その分時間を捻出してまた勉強、勉強。


そうしてるうちに、頼んでおいたアプリのベータ版が出来たと連絡があった。

元々あるアプリを埋め込んで軽量化しスマホでも使えるようにしたものだ。

これがあれば、手話が拙くても何とかなるかもしれない。

早速、都合を合わせてミーティング予定をたてる。

あとはルルちゃんだけだ。


凝った首や肩をコキコキ解していると、スマホがライン受信を知らせてきた。


ン?


『テルーです。ラインでは初めましてですね。

 ご無沙汰してすみません。

 あれからずいぶんたってしまいましたが、お元気ですか?

 足のお怪我は大丈夫でしょうか?

 私は先週からTDGに復活しました。

 ご心配おかけしたようですみませんでした。

 こんどはウルフさんがいらっしゃらなくなったので、心配です。

 私も、こんな風に皆さんに心配かけちゃったんだと申し訳なく思っています。

 ウルフさんが早く戻ってこれますように』


おおおおお?!

ルルちゃんじゃないか!!


『ルルちゃん? 本当にルルちゃん?』


『はい。』


『おおお。あ、今晩は。お久しぶりだね。

 大丈夫、一応元気。足の固定具ももうちょっとで外れるし。

 いや、あのね、色々勉強することや個人的なことが重なって、

 しばらくTDGを休むよって伝言頼んだんだけど、聞いてない?』


『え?いいえ、何も』


『あれ~?』


『お忙しかったんですね。すみません。ライン入れて。お邪魔しました』


『あ、いいの、いいのよ。むしろ、ようやくルルちゃんと繋がったし』


『お勉強のお邪魔じゃ…?』


『いや、今、出先だし(笑) ルルちゃんのラインIDゲットできてラッキーです』


『ウルフさんがお元気そうでほっとしました』


『また、時間のある時にライン頂戴。

 出先だからゆっくり打てないんでこちらからもまたライン入れるね』


『はい、おやすみなさい』


『おやす~、またね』


心の中で盛大にガッツポーズだ。こんなにタイミングよく繋がるなんて、俺はついてる。



本当はここに公香さんと1回再診に連れて行ってもらってるんだろうけど、力不足で微妙な雰囲気を書くことが出来ないし蛇足かなぁと思って書かなかった…。公香さんも賢い人でしょうし、察して、さりげなく送迎をしてくれたと思う……。

ここには悪人キャラはいませんので。

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