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もしかして兄貴の大本命は浮気のショックで無能な弟の俺に靡いた??

「私、帰る...!」


「この、折角買ったプレゼント、

シンヤにはあげない...!」


大きな声だった。

さっきはか細い感じの声だったけど。


「え、ちょ、待って...」


兄貴はアイリからパッと手を放し、

玄関のたたきで、身体の方向を変えた

林ユーコさんの元へと駆け寄ろうとした、

そのときだった。

アイリがシンヤに抱きつき、

その行動を止めた。


「行っちゃ嫌...!!

もう私のこと、1番に好きでいてくれれば

いいから...!」


「は、はなせよ...!」




「私、弟くんに、腕時計あげちゃう!

ほら、私と外出よう...!!」


再び、

俺らの方に向き直り、

俺の腕は兄貴の大本命に

がしりと掴まれた。


強い力で。


俺はそれに抗うことも出来ず、


「早く、靴履いてよ...!

もう、遊び行こう...!

てか、私とこれからデートしよ!!」


などと言われてしまい。


更には。


恋人がやる恋人繋ぎをさせられて。

困惑しながらも。


自分のスニーカーを大慌て履く羽目になって。

外に出た。


「ま、待てよっ!」


「待ってくれよ...」


「もう、浮気なんか絶対しないか...」


兄貴の声はそこで途切れた。



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