ジャンクとフード
硝子を引っ掻く音
こころはコワレモノで
一思いに壊してくれればいいものを
度々誤魔化されていく
空の端が藍色に染まった頃
まだ星が現れだした頃
うわついた店内で傷をつける
隣の席に置かれたポテトが
やけに気にかかった
食べてやろうと思ったけど
大人しくセットを待つことにした
馬鹿と阿呆が綯い交ぜになってるここは
クリスマスの話とか
誰かの悪口とか
誕生日とかが
僕の頭上を交錯する
こんな感傷の僕に与えるのは
存在理由だけで
息苦しさを
じっくりじっくり味わうだけで
頼むから
誰か
手軽に食べれる人でもいい
道具でもいい
だから誰か
かっこいいフードと情けないフード