これがなりたかった自分かって
これがなりたかった自分かって
いつだって問いかけてきた
辛酸とまでは言えなくても
悔しくて涙を流した夜
ここがゴールではないと
まだ始まってもいないんだと
唇を噛み締めながら
いつからだろう
跳ね返されるたび
落ち込めもせず
今回は本気になれなかったから
なんて言える様になったのは
いつからだろう
他人の成功や幸せを素直に喜べなくなって
僕だってと
心の中で暗く呟く様になったのは
本気だったんだよ
他人の才能を羨んで
自分の非力さを呪うくらい
それでも
どうにか辿り着けはしないかと
何度も何度も手を伸ばすくらい
こんなものに拘ったから
僕は時間を無駄にしてしまった
こんなものに夢を見たから
僕は惨めに壊れていった
それなのにこうして続けている
なら まだ本気なんだろう?
いつからなんだよ
僕だって
とさえ思えなくなったのは
いつからなんだよ
自分の非力さに
唇すら噛み締めなくなったのは
完璧な人間なんていない
現実の自分を受け入れて
できない自分を認めて
確かに大切な事だよ
生きていく上で
足並みを揃えて
支え合っていく上で
勿論 僕にだって
ただその大切は
ここにいる僕
には要らないな
悔しがっていたいんだよ 僕は
できない自分を
その悔しさを次へと繋げていけるまで
羨んでいたいよ
自分にできない事ができる人を
そのできないを
どうにか自分の中に落とし込んで
変換できるようになるまでは
どこがゴールとか
どこが目的地だとか
もうどうだっていいよ
少しでも長く続けたいんだ
そしていつか
誰かに届いてほしい
これがなりたかった自分かって
僕はまた問いかけてみる