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用務員さんの同棲相手は学園で聖女と呼ばれる幼馴染みでした。  作者: あゆう亞悠


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「だけ」

 俺は結からの質問に答える。


「そうだ。ちょうど今柚が来ててな。飯の準備を助けてもらってるんだ」

「あっ!」


 そう言ったところで柚が酷く焦ったような声をだした。妙にソワソワしているのが気になる。


「なんだよ」

「えと……なんでも……ない……」


 柚はそれだけ言うと、俺の目の前のテーブルに持ってきた夕飯のタッパーを置いてそのままベットに腰を下ろし、そのまま膝を抱えた。


『晃汰さんちょっといいですか?』


 一体どうしたってんだ? なんでいきなりそんなテンション下がる? う~む……。


『晃汰さん?』

「あぁ悪い。それで、柚がいるけどそれがどうかしたのか?」

『晃汰さん、スピーカーにしてもらっても良いですか?』


 俺からの質問には答えずにそんな事を言われる。断る理由も無いからそのままスピーカーのマークをタップした。おそらく姉妹で話したい事でもあるんだろう。



『おねえちゃん? そこにいるんでしょ?』


 スピーカーから聞こえる結の声に柚の肩がビクッと反応する。それを見ながら俺は箸を手に取り、茶碗を持った。

 いただきます。


「ゆ、結……。うん、いる」

『……そっか! 良かったぁ!』

「……えっ?」

『晃汰さんぎっくり腰で大変だから、私が修学旅行に行ってる間《《だけ》》でいいから助けてあげて欲しいの。いいでしょ? 今日もその為に来たんだよね?』

「え……あ、うん……」

『ありがとう。おねえちゃん。気温下がってきたし、気をつけて帰ってね』

「あ……。そう……だね。そうするね。……えっと、そ、そっちはどう? 楽しい? はしゃぎ過ぎないようにね?」

『わかってるよー。そういえばさっき温泉でね……』


 その後しばらく姉妹の会話が続いた。

 昔からこの二人は仲良いなぁ。

 つーかさ、スピーカーになってんの忘れてないか? 温泉の中の話やら誰々の下着が可愛いとか処理が……とかさ、そんな話俺聞いちゃって大丈夫なの?

 めっちゃ気まずいんだけど。一応聞いてないフリはしてるけどさ。

 ……あっ、この角煮うんまっ!


『あっ、そろそろみんな戻って来るみたいだからまたね』

「そう? 夜更かししないで寝るのよ?」


 おっ、どうやら話は終わったっぽいかな?

 ちょうど俺もごちそうさまだ。

 最初はなんか変な感じしたけど、杞憂だったかな?


『晃汰さん、私そろそろ戻りますね。絶対無理しないでくださいよ?』

「わかったよ。まぁ、何日かはゆっくり休むさ」

『そうしてくださいね。後……』

「んー? なんだ?」


 そう返した後、一呼吸置いて結はこう言った。


『私が帰ってから伝えたいって言ってた《《大事な話》》、楽しみにしてますからね♪』

「ちょっ! おまっ!」


 柚も聞いてるってのになんつーことを言うんだ!?

 思わず隣を見ると、目を見開いて唇を噛んだ柚の姿。


『ふふっ、それじゃあおやすみなさーい』

「お、おぅ」


 そうして電話は切れた。

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