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用務員さんの同棲相手は学園で聖女と呼ばれる幼馴染みでした。  作者: あゆう亞悠


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「ひゃあぁぁぁぁぁ!」

 さて、誤魔化そう。


「んんっ! あーそれにしてもホントに久しぶりだな。結が小学校以来か?」

「それはさっき私が言いましたっ! もうっ! でも、ホントに久しぶりです。晃太さん地元から出ちゃいましたし」

「いや、あのまま残っててもずっと一緒には入らないって」

「え?」

「いや、え? じゃないから。年頃の女の子と一緒に風呂は無理だろ」

「今入ってますよ?」


 いやいやいや、「今入ってますよ?」 じゃなくて、問答無用で入って来たんでだろーが……。はぁ、今更それを言った所で……だな。


「うん。そだねー」

「あー! 適当に流したー! ずるいんだー!」


 言葉は不満そうだが、顔はニコニコと笑顔が崩れない。何がそんなに楽しいんだか。つーか話し方幼くなってない? いや、これが素なのかもな。


「ふふっ、本当は洗いっことかしたかったんですけどね♪︎」

「ぶふっっ!」

「冗談ですよ、冗談♪︎」


 じ、冗談に聞こえないんだけど……。

 つーかそろそろ上がらないとのぼせそうだ。二重の意味で。

 その為には結に先には出てもらわないといけないんだが……。


「結、そろそろ上がらないか? 俺、そろそろのぼせそう」

「あ、それはマズいですね。上がってもいいですよ?」

「いや、結が先に上がらないと俺出れないでしょ」

「なんで……あ、そうでしたね。じゃあ今上がります。急いで着替えてすぐに声かけますからね」


 結がそう言って立ち上がろうとした瞬間……


「きゃっ!」

「えっ? んぶっ!」

「やんっ!」


 俺に向かって倒れてきた。


 うわっ、なんだこの柔らかいのは!? ……ってそんくらいわかるわ! 胸だよ!

 結の胸が俺の顔に当たってんの! てか埋まってる!

 はやくどかさないと……って思ったらすぐに離れていった。

 顔を見るとこれでもかってくらいに真っ赤になっている。


「えっとえっと……ここまではするつもりはなくてっ! えっと……あ、あがりますっ!」

「あっ……」


 俺が声をかける前に凄い勢いでザバァッっと湯船から立ち上がると、そのせいで少しだけ水着がズレる。だが、気付いていないのかそのままそそくさと浴室から出ていってしまった。直後に「えっ? ウソッ!? 水着がず、ずれっ……ひゃぁぁぁ!」 って声が響くと、それに続いて脱衣場からドタバタとせわしない音が続き、それが止んだかと思うと「き、着替えましたっ! おおお、おやすみなさいっ!」って声と共にドアの閉まる音がした。


 はぁぁぁぁぁぁ……もうホントに……ホントにさぁ……。どうしろっての……。


 その後、色々と落ち着いてから俺も風呂から上がり脱衣場に。体をタオルで拭いて着替えを取ると、その着替えの間からピンクの何かが落ちる。

 これは……うん。ブラジャーというものですね。なんでコレがここに? 洗うから? まさかな。下着類は自分で洗ってたはずだし。とりあえず知らないフリして元々あった場所に……【ガチャ】……え?


「あ、あの、私の下着ありませんでし……た……え?……あ、あ、あ……」


 生まれたままの姿の俺。手にはブラ。

 これはいかん!


「ちょっ! これは違っ……」

「ひゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」


 俺の手からピンクのブラを取ると、結はすぐにドアを閉めて行ってしまった。「見ちゃったァァァ!」とかなんか聞こえたけど、そっちかぁい!

 なんかこう……色々逆じゃね?


 よくわからない虚無感に包まれながら着替えを済まして自室に戻ると、俺達の部屋の間にあるカーテンはすでに引かれていて、結の部屋の電気も消えていた。もう寝るのか? あぁ、そいえば風呂から出る時におやすみって言ってたか。

 俺も今日は疲れたから寝るかな……。


「……晃太さん?」

「ん? どうした?」


 声がするからそっちを向くけど姿は無い。どうやらカーテンのすぐ向こうにいるみたいだ。


「あの、さっき逃げちゃってごめんなさい。ちょっとびっくりしちゃって……」

「あぁ……気にしてないよ。てか、むしろ俺の方がごめんだろ」

「全然です! 別に私の下着持ってた事は気にしてません! むしろ興味持ってくれて嬉しいくらいです!」

「いや、それはなんか違うよ!?」

「びっくりしちゃったのはその……えっと……」

「あー言わなくていいから大丈夫だ。気にしなくていいぞ?」

「は、はいぃ……」


 いきなり何を言い出そうとしてるのこの子!


「まぁあれだ。今日はとりあえず寝るか?」

「です……ね。今日はお風呂楽しかったです。また……。おやすみなさい」

「おぅ、おやすみ」


 少しすると隣からベットの軋む音。

 少し待ってからカーテンに近づくと、規則正しい寝息が聞こえる。

 それを確認してから俺は……。



 ………さて、寝るか。

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