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用務員さんの同棲相手は学園で聖女と呼ばれる幼馴染みでした。  作者: あゆう亞悠


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「ナニコレ」

 夕飯の最中、ふっと思い出したかのように結が言った。



「そういえば、来月修学旅行があるんですよ。聞いてました?」

「んぁ? あぁ、なんかそんな話も聞いたような? あってもただの用務員の俺には関係ないしな。てか秋なんだな。俺が通ってたとこは春だったんだけどな」

「そうなんですか? いつも秋みたいです。それで私が修学旅行に行ってる三泊四日の間のご飯なんですけど、作り置きしてタッパーに入れておくのでそれを食べてくださいね。日持ちしにくいモノからメモを貼っておくので」

「いや、さすがにそこまでは……」

「だめです。じゃないとまたあのお弁当屋さんに行くじゃないですかぁ……」



 えっと……これはヤキモチでいいんだよな? なんかプクゥしてるし。

 正直言うと、こうしてヤキモチ焼かれるのは嬉しいし可愛いんだよなぁ……。



「わかったよ。じゃあ……頼むな?」

「はいっ!」



 俺がそう答えると結は強く頷いた。今日はポニーテールにしてるから、その結った髪も一緒にピョコンと揺れる。馬の尻尾とはよく言ったものだ。



「晃太さん、明日からどうするんですか?」

「ん? 明日から? なんかあったっけ?」



 特に何もないと思ったけど……。なんかあったっけ? 秋の全校清掃活動はまだ先だし、文化祭も修学旅行が終わってからだよな? つーか修学旅行終わってからすぐに文化祭って結構ハードじゃね? 1ヶ月ちょいしかないぞ? 若いから大丈夫なのか?

 後はなにも思い付かないな……。

 そんな事を考えてた俺の思考は、結の次の言葉で真っ二つになる。



「秋沢さんですよ。晃太さんの事を好きって自覚しちゃったんですよ? きっとアタックしてきますよ?」

「ま、まさかぁ! そんなタイプには見えないけどなぁ」

「わからないですよ。そんな子に限って猛アタックしてくるかもしれません。あ、私が修学旅行に行ってる間とか危ないかも……えぇ〜旅行までもう少ししかないのに」

「いやいやいや! 考えすぎだって!」

「……うん、決めました!」

「何を!? 結が何か決めた時ってなんか恐いんだけど! ちゃんと教えてくれるんだよな?」

「もちろん!………ナイショです」



 だと思ったよ……。


 そして明けて次の日の昼。



「……一緒に食べる。いい? おかずも作ってきたから食べて」



 ホントに来たよ。しかも差し入れ持参で。

 いやぁ、ホントに結の言うとおりになったな。

 そして秋沢の問いに答えたのは俺じゃなかった。

 いやね、俺がちゃんと返事しようとしたよ?

 けどそれより早く口を開いたんだよ。俺の隣にいる子が。



「えぇ、いいですよ秋沢さん。私もご一緒させてもらいますね」

「……なんで?」

「なんでって……。お互いに同じ人を好きになって、その気持ちを知ってるのに二人きりにさせると思います?」

「思わない」

「ですよね」


「「………」」


 いや、なんか話せよ。ほら、とりあえず座ろうぜ? な?


 と、その時──


「こ、晃太? 修学旅行中のあんたの仕事について書類持ってきたの。そのついでにね、ほんとついでなんだけど、たまには一緒に食べ……ナニコレ」



 今度はお前かよ。柚。

 ナニコレって ?俺が聞きたいよ。



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