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用務員さんの同棲相手は学園で聖女と呼ばれる幼馴染みでした。  作者: あゆう亞悠


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「今は……だよ」

お昼揚げー!

 現在俺の目の前では、結と彩那が手を繋いで歩いている。こうしてみると、まるで姉妹みたいだ。

 ただ、二人の服装の差が激しい。

 彩那は変わらずにロリロリした服。結は、濃緑のロングスカートに白いカットソー。その上にカーキーのカーディガンを羽織っていて、髪は一纏めにして前に垂らしている。落ち着いた感じで似合っていた。

 ちなみに俺はジーンズにパーカー。うん、楽でいい。

 それでどこに向かっているかというと、彩那が欲しい服がこっちの店があるらしく、そこに行くらしい。そのついでに色々見てまわりたいそうだ。

 まぁ、今日は特になんの予定もないからいいか。久しぶりに兄妹の会話でも……と思ったが、どうやらそれは朝のあの会話で終わったらしく、ずっと結にべったりだ。

 ちなみに、後ろを歩いている俺に聞こえてくる二人の会話はこんな感じ。


「結ちゃんいつもご飯作ってるの? めんどくない?」

「ん? そうだね。楽しいよ? 晃太さんもおいしいって言ってくれるし♪」

「へぇ〜。彩那も彼氏に作ってみようかな」

「うん、いいと思う。最初はお菓子とかはどう?」

「お菓子か~。今度作ってみようかな~。そいえば結ちゃん胸おっきいよね! 今サイズどのくらいなの?」

「え、えぇっ!? 言うの? えっとね、今は……だよ」

「えっ!? うわぁ……すごっ……。彩那もそんくらいなるかな? クラスでも結構大きい方なんだけど……」

「マッサージとかするといいかも?」

「う~ん、ちょっと調べてみる」

「うん、いいかも。私も昔お母さんに聞いたりしたから」

「へぇ~! 効果は抜群だね!」


 こんな会話混ざれるわけがない。

 すると彩那が振り向いて言ってきた。


「ねぇおにぃ、おにぃは胸おっきい人は好き?」


 おい、いきなり話ふるな。

 そして結も見すぎ見すぎ。


「え、あー、うん、まぁ」

「ほぅほぅ」

「そ、そうなんだ……好きなんだ……良かった」


 二人してニマニマするな。この会話はマズイ。


「つーか、彼氏とは遊ばなくてもいいのか?」

「うん、大丈夫大丈夫! たまにはそれぞれの時間も必要でしょ? 」

「お、お前……その年でなんつー達観した事を……」

「まぁ、お母さんの受け売りだけど」


 母さん、何も教えてんだ……。そして結も感慨深そうに頷くなし。


 そんな感じで歩いてる内に駅前に着く。どうやら目的の店は駅の近くにあるそうだ。そこからまた少し歩いて着いた場所は……


「おおぅ……。ここに入るのか?」


 彩那が着てるような服が山の様に置いてある店だった。まじかよ。


「もちろん! その為に来たんだし! 行こう行こう!」

「俺は外で待ってようかなぁ」

「ダメダメ! ほらいくよー!」


 俺の抵抗は無意味だった。

 そして店内に入ると、彩那みたいな店員が出迎えてくれる。店内を見渡すと、俺が知ってるようなゴスロリチックな服もたくさん置いてあった。その他にもメイド服っぽい物やら少し露出の高そうなのもある。


 ふむ……。これはなかなか……。


「じゃ、ちょっと見てくるねー! 結ちゃんもいろいろ着て見てみたら? おにぃをよろしく!」

「私も!?」

「あ、おい彩那!」


 名前を呼んだ時にはすでに彩那は二階への階段を駆け足で上っていた。階段には矢印と一緒に【甘ロリはこちら】って表示されてるから、それを見に行ったのだろう。俺達の声は届いておらず、目がマジだった。まぁ、この店に一人で放置されるよりはマシか。


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