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用務員さんの同棲相手は学園で聖女と呼ばれる幼馴染みでした。  作者: あゆう亞悠


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「畳んであげようかな?って」

週末です!連休です!読んでみてくださいな?

 偶然って運命? 偶然は偶然だろ? 運命とかは信じないから、なんとも言えないな……。


「それがどうかしたのか?」

「なんでもない。じゃ」


 それだけ言うと、秋沢は倉庫から出ていった。よくわからんことを言うなぁ。まぁ、いつもそうだが。

 俺はすぐに思考を切り替えて午後の準備に入る。午前中の作業で汚れたし、午後から少し暑くなるみたいだからTシャツだけでも変えておくか。

 上を脱いでソファーに投げる。次にカバンからボディシートを出して体を拭く。その時、入り口から声がした。


「ねぇ晃太、今の秋沢さんじゃ……ひゃあっ!」

「ん? 柚か。どうした?」

「ど、どうした? じゃないわよ! 早く服着なさい!」


 柚は顔をそむけてこっちを見ない。


「おい、こっちはラッキースケベの被害者だぞ? きゃあーーえっちーー」

「ばっっかじゃないのっ!!」

「何を今更。初めて見るわけでもあるまいし。彼氏ので見慣れてんだろうが」

「んなわけないでしょ!」

「なんだ。《《まだ》》なのか」

「あ、あんたはほんとにっ……!」


 こいつは何一人でテンパってんだ?

 俺の裸体なんぞ昔から見てきただろうに。


「ほら着替えたぞ。で、用件は?」

「まったく……。今日の事聞いた? 私は比奈ひなから連絡きたけど」

「あぁ、飲み会のか。昨日、隼人はやとから連絡きたよ。ほかにも何人かくるみたいだけどな」


 柚が言った比奈は、【村上比奈むらかみひな】。俺に連絡してきたのは【村上隼人むらかみはやと】。二人とも高校の同級生であり、悪友だ。そして同じ名字が示す通り、二人は夫婦なのだ。畜生……。


「そう。ねぇ、行くの?」

「そりゃ行くだろ。明日は休みだし、久しぶりに話したいしな」

「そうなんだ。私も行くんだけど、少し遅れそうかも?」

「なんかあんのか?」

「テスト作成がオワッテナイノヨ……」

「そ、それは頑張れ?」

「うぅ……。キンキンに冷えたビールが待ってると思えば……」


 どんだけだ。そういえば柚と外で飲むのは初めてだな。連休で帰ってきても家で飲んでたし。

 まぁ、そもそも滅多に帰ってきてなかったが。

 っと、用事がそれだけなら俺はそろそろ作業始めないとな。そいえば、こいつがここにいるってことは次の時間は授業ないのか?


「用件はそれだけか? 俺は作業に戻るけど、お前は?」

「私は次の時間はフリーなの。それで、ちょっとココ貸してくれない? 職員室だとなんか集中できなくて」


 そう言いながら肩から下げていたバッグを見せてくる。

 なぁる。準備は万端ってことか。


「まぁ、いいけど。じゃあ俺は行くぞ」

「うん、行ってらっしゃい。あ!」

「はぁ、今度はなんだよ……」

「そんなため息つかなくてもいいじゃない……。ねぇ、さっき出ていったの秋沢さんじゃない? なんであの子が? あんたまさか!?」

「あほか。ここで飯食って行っただけだよ。他はなんもなーし。オーケー?」

「なんで秋沢さんがあんたの所でご飯食べてるのよ」

「知らねぇよ。なんかいたんだよ。あんま喋るタイプじゃなさそうだし、まだクラスに馴染めてないんじゃないか?」

「馴染めてないのにココには来るの?」

「俺とはわりと話すぞ?」

「なんで?」

「知らんがな」

「ふ〜ん。巨乳だからって手をだすんじゃないわよ?」

「そんな理由で手を出すわけあるかっ! じゃ、俺は行くからな」

「あ、うん」



 まったく、人をなんだと思ってんだ。いやでも、確かにでかいよな。まだ十六歳だろ? いやはや……あ、ソファーにスマホ忘れた。取りに行かないと。

 俺はすぐに倉庫に戻り、ドアを開けた。


「おい、そこに俺のスマホ……お前なにしてんだ」

「……へ?」


 なんでこいつ俺の脱ぎたてTシャツ握りしめてんだ。なんだ。臭いのか? 臭くて捨てようとしてるのか? やめてくれ。それ、接触冷感とか付いててちょっと良いやつなんだから。


「な、なななななっ! なんで!?」

「なんでって、スマホ忘れたから取りにきたんだよ。お前それ……」

「ち、違うから! 畳んであげようかなって思ってただけだから! ほら、投げて置いてあって汚かったし!」

「いや、汗臭いからいいよ。てか汚いって……」

「え、別に[スンスン]臭くてなんて。むしろ私は好……や、やっぱり臭いわよ! 臭い! こんな所に置いとくんじゃないわよもうっ!」


 そう言って俺にTシャツを投げつけてきた。

 お、お前、自分で持っておいてそれは無いだろ。


「いや、わざわざ嗅ぐなよ……」

「うるさいっ! ほら、早く作業に戻りなさい!」

「へいへーい」


 そしてスマホを持ち、再び倉庫から出ていく。

 それにしても、臭いのか……柔軟剤、もう少し高いやつ買ってみるかな。香り付け用のもあるみたいだしな。後で結に聞いてみよう。


 あ、そいえば今夜の飲み会の事言ってなかったや。早めに言っておかねーと。


 俺はツナギのポケットからスマホを出し、結に送るメッセージを打ち込みながら、次の作業場所に向かった。


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