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ダンジョンの歌姫  作者: アン
3/32

二曲目 『ちーと』な主人公

頭の中に勝手に入り込んでいた情報を元にスキルやアビリティを簡単に説明するとだな。


スキルとは、魔力を消費して発動する技術の事らしい。

私はあまりゲームを持ってはいなかったが心友に誘われて何度かやった事はある。


まぁ、私のした事と言えば戦闘時や通常時などのBGMを聞いて覚えたぐらいか。


心友は私の不可思議な能力を知って、色々と協力をしてくれた。

特に最初は私の能力がどこまで通用するのかを一緒に調べてくれた。


確か、私の能力は言霊(ことだま)という言葉に存在する力を歌う事によって具現化する能力だと調べてくれたのだったかな。


だから、ハミングぐらいならば、ほぼ大丈夫だと分かったのは有り難かった。


フレーズに込められた力が発揮される物もあるから油断はできなかったがな。

賛美歌や祭りの唄なんか何かを(たた)えるような歌がそれに当てはまるらしい。


色々なBGMに出会えた恩返しとしてよくハミングを披露(ひろう)したな。

あぁ、本当に懐かしい。

世間に私の能力が暴露(ばくろ)されてしまう前までは気持ち良く歌えたものだ。


話を戻すか。


スキルは普通ではあり得ない技術を発揮するらしい。

例えば、ナイフで岩をも両断したり、素手で金属に穴を開けられるらしい。

本当に出来(でき)るのだろうか?


そして、魔法と呼ばれる物。

私にも『ハリーポッター』のような魔法が使えるようになるのだろうか?

やはり、杖と使い魔が必須なのだろうか?


次にアビリティの説明だ。

こちらは、才能や特性という言葉が当てはまりそうだ。


例えば、剣術や格闘技など武術としての才能は私にも理解が出来(でき)る。

持っていると素人であってもある程度扱えるのだそうだ。


達人が持っていれば別次元の物に昇華するとされている。

経験や技術をある程度、無視して能力に上乗せするらしい。


しかし、中には燃えない身体や気体に変わる身体になるアビリティも存在するらしいのだ。

びっくり人間が多いかもしれない。


うん、私はとんでもない世界に呼ばれたようだ。


今回、5つ選んだスキルやアビリティによってダンジョンの特性も変わるしい。


例えば常に毒ガスが充満していたり、溶岩がそこらで流れていたりするらしい。


極めて重要な作業だ。

心友ならば、嬉々としてアビリティやスキルを推測し、選ぶのだろう。


しかし、私は簡単にではあるが決めている。


まず、魔法を使いたい。

出来れば空気を操る魔法だ。

現在、私には口や鼻が存在しない。

これでは歌う事は不可能だと思われる。


よって、魔法によって歌、及び曲を(かな)でたいと思う。

まぁ、口を生やすスキルやアビリティがあればそちらを優先するが。


次に私の生存率を高められそうな物だ。

このダンジョンに誘われた者から身を隠せる物があれば良い。


これぐらいだろうか?

人として生きるならば食事や寝床なども考えなければならないが、ダンジョンマスターに生まれ変わった事によって生物の三大欲求、食欲、性欲、睡眠欲から解放されているらしい。


食わず、飲まず、眠らずで歌い続けられるらしい。

疲れはするらしいが便利な身体である。


さて、行動に移すか。


情報を読み解いてスキルやアビリティの一覧と自身の持っているスキルやアビリティを確認する(すべ)は確認済みだ。


………?

これは、どういうことだろうか?

情報とは違い、スキルやアビリティを覚えられる枠が15個もあるのだ。


最初は5個ではなかったのか?

しかも、15個の内、11個はもう埋まっている。


………もしや、1人で考えていた時に勝手に覚えてしまったのか?

枠の数は…個体によって違い、5個とは平均的な数なのだろうか?


まぁ、多いに越した事はないだろう。

心友もセット出来(でき)る武器は多く欲しいと文句を言っていたのだし。


(だい)(しょう)()ねるという言葉もあるのだし、気にしないでおこう。


名前だけでも確認をしておくか。


ーーーーー


真実(しんじつ)(ひとみ)

《アビリティ》

対象の真実を見抜く。

魔眼の一種。


ーーーーー


おや?

何故か名前だけで無く、能力の効果も分かった。

自身のアビリティやスキルは効果を確認する事が出来(でき)るのだろうか?

………うん、便利な物だ。


私は持っている全てのスキル、もしくはアビリティを確認した。


ーーーーー


完全(かんぜん)耐性たいせい

《アビリティ》

全ての状態異状や能力低下に対して無効化及び無力化する。


無敵(むてき)

《アビリティ》

自身へのダメージを無効化する。


回復(かいふく)魔法(まほう)

《スキル》

回復魔法の使用が出来(でき)る。


業魔(ごうま)媒鳥(おとり)

《アビリティ》

魔物を引き寄せる。

《スキル》

魔物を自身に熱狂させる。


闘争心(とうそうしん)

《アビリティ》

戦闘時、能力が上昇する。


覇者(はしゃ)眼差(まなざ)し】

《アビリティ》

自身の周囲にいる者の消費魔力を倍増させ、効果を増幅させる。

《スキル》

視界に入っている者を一定確率で気絶、恐怖、高揚、暴走、狂乱にする。


狂化(きょうか)

《アビリティ》

体力が一定まで減少すると能力が激増する。

《スキル》

体力を消費して能力が上昇する。


勝者(しょうしゃ)(ことわり)

《アビリティ》

自身が倒した者の能力値から一定の割合の能力値を奪う。

《スキル》

倒した者に絶対命令を下す。


生贄(いけにえ)

《アビリティ》

自身が殺した者の能力値を吸収する。

《スキル》

対象を一定確率で即死させる。


言霊(ことだま)

《アビリティ》

言葉に力が宿る。


ーーーーー


うん?

これは………どうだろうか?

確かに私は自身の身の安全を優先するとは言ったがなかなか物騒な物が多い気がする。


心友の言葉を借りるならば、『ちーと』気味(ぎみ)ではなかろうか?


しかし、アビリティとスキルが両方(りょうほう)(とも)、表示されている物は(なん)だろうか?


才能でもあり、技術でもある。

そんな存在だろうか?


まぁ、これで私の身の安全は確保されたに違いない。

完全(かんぜん)耐性(たいせい)】や【無敵(むてき)】のお陰でそうそう死ぬような事もなさそうだ。


心友から借りたゲームには毒のダメージで倒れてしまった時もあった。

体力が完全に回復しているにも関わらず、毒のダメージで全部の体力が無くなった時は理不尽という言葉が脳裏を()ぎった事をまだ覚えている。


現実ではそうそう()って欲しく無い状況だ。


しかし、能力値とは(なん)だろうか?


そう、疑問に思うと、ふと脳裏に情報が浮かんだ。


ーーーーー


姫川(ひめかわ) 早苗(さなえ)


Lv1


《アンティーク》

古い物に(たましい)宿(やど)って誕生(たんじょう)した者。

パーツによって使えるスキルが増える。


『名も無きダンジョンマスター』

名も無きダンジョンのマスター。


HP:1/1

SP:1/1

DP:20500

STR:1

VIT:1

AGL:1

INT:1

MEN:1

DEX:1

LUK:1


・PARTS


3/5


〈ダンジョンコア〉

〈ダンジョンコア〉

〈ダンジョンコア〉


・TITLE


異界人(いかいじん)

異界から現れた存在の証。

異界に居た時の能力を引き継ぐ。


・PROVIDENCE


善神(ぜんしん)加護(かご)

善神から授かった加護。

人への攻撃を無効にする。


悪神(あくしん)加護(かご)

悪神から授かった加護。

全ての魔物を()べる能力を得る。


始原神(しげんしん)加護(かご)

始原神から授かった加護。

ダンジョンを与えられる。


異界神(いかいしん)加護(かご)

異界神から授かった加護。

ある能力を得る。


ーーーーー


これは、また………

ゲーム好きな心友が見たら気絶しそうだな。


大量にDPがあるのはなぜだろうか?

もしかして、ダンジョンが周囲から吸収した微量の魔力がこの量なのだろうか?


まぁ、あるに越した事はないか。


さて、歌に関するスキルやアビリティは無いか探してみるか。


おぉ、脳裏に大量のスキルやアビリティ名が浮かび始めたな。


うん?

効果も分かるのか。

では、根気よく探してみるか。


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