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第三話

感想&評価が欲しい!!!

吸血鬼生活2日目


どうやら、吸血鬼になって丸1日経ったら、朝日を浴びても消滅とまではいかないようだ。


まあ、粗茶でも淹れて気分を落ち着かせよう。


パリン!


「?」


湯のみが死んだ。


「ああ、これはもう使って結構経つからな。こっちの湯のみで飲むか」


パリン!


「?」


湯のみが死んだ。


「あれ、これまだ1ヶ月くらいしか経ってないのに。百均はダメだな。ちょっと持って壊れるなんて...しゃあない。こっちの高級な買ったばっかの陶器ので飲むか」


パリン!


泣きそうになった。






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サラ先輩が学校に来ていた。


学校中の生徒がサラ先輩を囲み、みんなが大歓声を上げていた。


「おい見ろ鋼!! あれが本物のサラ先輩だぞ!! うわあああこの高校来て良かったあああああ!!!」


松尾がサラ先輩の美貌に失神寸前だ。


他の新一年生も同等かそれ以上のダメージを受けており、女子ですらその美貌にウットリしていた。


「あ、おはよう鋼くん。今日貴方にお弁当作ってきたから食べて。ちゃんとニンニクは抜いてあるからね」


...みんなの前でサラ先輩があろうことか挨拶をし尚且つ弁当を持ってきた。


あ、なんだろ。すっごい周りからのプレッシャー感じる♪


「お、おはようございますサラ先輩。いいんですか?」


「うん。時間余ったし、ニンニク誤食して死なれても困るわ。じゃあまた今日の夜にあそこで会いましょう」


ばいばい。と言ってサラ先輩は教室へ入っていった。


......なんだろう。至るところから殺気が.......


やめろよそこ。愛妻弁当に夜に決まった場所で会うとかごにょごにょとか言ってんじゃないよ。


「なあなあ鋼」


松尾がこれまでにないほどの憤怒した顔で俺に話しかける


「なんだ松尾?」


「遺言は?」


親友は俺に向かって遠慮なく果物ナイフを振り下ろしてきた。






--------------------------------------------------------------------------------------------------






「鋼くん来たわね。待ってたわよ」


「サラ先輩何してんすかああああああああああああああああああああああ!?」


学校中にWANTED「KOU HATIJO」$100000000という張り紙と俺の顔が貼ってあった。


放課後は死ぬ思いをしたよ...


「何って? 弁当作ってしかも届けてあげたのよ? 感謝こそされ恨まれる理由なんてないと思うわ♪」


「...悪魔め......」


「...はやくすわればか」


黒咲さんが俺を急かす。


なんか、会ったときより軟化してるのは昨日説明してた神クラスのV遺伝子ってのが関係してるのか??






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「鋼くん。貴方のV遺伝子は、吸血鬼の王をも上回ると言われる神クラスのV遺伝子よ」


「凄いですね~八条君。神クラスのV遺伝子なんて一世紀に一度現れるかどうかくらいですよ~」


お、おう。なんかよく分からないけど、姫野さんに褒められてるくさいな。


素直にありがとうと言っておくべきか??


「ばかばかばか。ありえない。そんなの絶対ありえない。うそだばかばか」


そして黒咲さんが錯乱してるけど大丈夫か?


色々死んでるぞ...主に目とか。


「んで、その○○クラスってのはなんなんですか? 俺が凄い能力っぽいことは分かりましたけど」


「V遺伝子には...Cクラス、Bクラス、Aクラス....神クラスがあります...一般的にはAクラスが天井といわれてます...」


「へー。如月さんは詳しいね。ありがとう」


「このくらい常識です...」


あ、ちょっと顔を赤くしたぞ。可愛いな如月さんも。


おかっぱってあんまいいイメージなかったけど普通に可愛いじゃないかぁ。


「で、私と凪はAクラス。陽子と実花はBクラスよ。まあ、察しの通りCが弱くて神が強いと言われてるわ。でも、能力が使えること自体が凄いと言われているからクラスはさほど関係ないわね。実践で使えるかどうかのほうがよっぽど重要よ。神クラスでも、実践じゃ全く役に立たないのもあるし。Cクラスでも凄い能力あるし」


大体分かってきた。それで俺は能力が凄いってことか。


「なるほど。皆はどんな能力を使えるの??」


「私は物を凍らせる能力よ」


サラ先輩が物を凍らせる...イメージにあっているな。


なんか戦姫みたいで凄くかっこいい。


「...アタシは、天候を操る能力」


天候を操る...か。


それ使い方次第ではめっちゃ化けるじゃん。


「私は、コウモリを呼び出して従わせる能力ですよ~」


...コウモリを呼び出す??


「それって...強いの?」


「はい~。コウモリちゃんはみんなお友達です~♪」


...まあ、スルーしておこう。


「鋼くん。実花の能力はバカにしないほうがいいわよ」


「へー。まあ、実際にどんな技を創るかなんて、使用者次第で変わるからなぁ」


天候を操る能力でも、どんなタイミングで上昇気流を作って、どんなタイミングで竜巻や雷を作るとかも、知識に左右されるからな。


俺が天候を操る能力なら、その能力は腐りそうだ。


「凪は...未来眼...対象物の1秒後の動きが分かるっていう能力なの...」


...赤○さん!!


うおおおそれかっけえ!!


「これは、おそらくほぼ神クラスと同等の能力だろう。私はそう思っている」


「...ご主人様お墨付き...嬉しい」


...ってか、この4人だけで充分国一個くらい滅ぼせるんじゃないのか...


「...んで、おまえの能力はなんなんだよばか」


...そうだよ。俺の能力はなんなんだよ。


「まだ鋼くんはV遺伝子の呼び覚まし方を知らないわ。能力はまだ使えないでしょうね」


「...もったいぶってないで教えろばか。主人には眷属の能力が見えるんだろ」


「ま、それはお楽しみということで♪ 私も実際どんな感じか気になるのよねぇ~」


...サラ先輩から多大な期待をされているっ!?






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