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第二話

感想、評価はやる気ブースト

悪夢のような日から一日。


俺はあの後、家に帰してもらい、吸血鬼になって絶対にやってはいけないこと7か条をもらい、松尾の機嫌を直して寝た。


~吸血鬼になってやってはいけないこと7か条~


・十字架に触れてはいけない


・ニンニクを食べてはいけない


・朝日を浴びてはいけない


・身体能力が上がりすぎているので、何事も全力でやらない(握力測定とか全力でやったら引かれるわよ)


・他人にバラしてはいけない


・主人を裏切ってはいけない


・自殺してはいけない(主人にも大きな負担がかかるらしい)


...朝日を浴びてはいけないって無理だろ...


学校どうすりゃいいんだよ...


「おにいちゃーん! もう出なきゃ学校遅れるよー?」


妹の佑香ゆかが俺を学校に出るように促す。


ちなみに、妹は結構美人で陸上部のホープらしい。


美人で世話焼いてくれてポニテの妹とか、一部の人には羨ましいんだろうな。


俺本人にとっては妹なんて恋愛の対象に入るわけがないのに。


ちなみに、サラ先輩のメールの内容


「親愛なる我が眷属鋼くんへ


 色々話したいことや紹介したいことがあるの。


 今の君は朝日に出たら一発で身体が消滅してしまうからで学校は仮病で休んで。


 そして、日が落ちたら昨日の隠れ家へ来て。


 サラより

                                   」


だそうだ。


身体が消滅ってどんなんだよ...グロいなぁ...


俺、高校生にもなるのにバイ○ハザードとか苦手なんだよなぁ...


まあ、殺し合いしろとか言ってたし、まずはお化け屋敷くらいは怖がらないようにならないと...


「すまん佑香ー。俺今日学校休むから先行っててくれー!」


「おにいちゃん~。もう学校お休みするの? そんなんじゃ単位とれないよ~?」


「1さえつかなきゃいいんだよ。ほら行った行った」


「もう~。しょうがないなあ。んじゃあ行ってきますぅ~」


ちなみに、母は仕事で父はいない。


だから、朝は俺と妹の二人になることが多いのだ。


さーて...今から日が落ちるまで何をしようか...


とりあえずは...天井のシミでも数えてよう...






----------------------------------------------------------------------------------------------------






「遅いわよ鋼くん」


サラ先輩が小屋の前で仁王立ちして待っていた。


「ごめんなさい! 天井のシミ数えてたら止まんなくなって」


「...鋼くんは友達いないの...?」


すっごく可哀想な目で見られた。


「いえいえいます! 松尾と! ...松尾と......」


「......」


「......」


「では、さっそくなかに入りましょうか」


「待って! 友達を数えなおす時間が欲しいんだ!!」


俺の友達が1人なわけがない! ないんだ!!


「大丈夫よ。これからお友達ならいっぱい増えるから」


「発展途上中とでも言いたいのか...」


「そうじゃなくて。私の眷属は鋼くんの他にも3人いるのよ」


「あ、そうなんですか」


「今日、そのメンバーを集めたから紹介するわ」


サラ先輩が隠れ家の扉をあけ、待っていた3人の眷属を順番に見た。


女の子 女の子 女の子 ← コマンド!?


「...男が一人もいねえええええええええええええええええ!?」


「...誰コイツ。うるさいんだけど」


一番左の子がいきなり俺の心を打ち砕くようなことを言ってくれた。


でも、ツリ上がった目に整った顔、ふわふわの金髪が低身長に似合っているとても可愛い女の子だ。


なんだろう。ロリコンの人が見たら一発でお菓子を持って近づくんじゃないだろうか。


とにかくめちゃくちゃ可愛い。


「私の新しい眷属の鋼くんよ。仲良くしてあげてね」


「...そう。アタシは黒咲陽子くろさきようこ。よろしく」


「よ、よろしくお願いします」


だめだ。女の子しかいないこの空間は俺には毒すぎる。


だってなんかめっちゃ甘い匂いがするんだもん!


こちとら健全な男子高校生だぞオラア!


「こっちが、姫野実花ひめのみかちゃんよ。多分私の眷属の中で純血な吸血鬼は実花だけね」


「姫野実花です。男の子とは仲良くしたことないのでよろしくおねがいしますね!」


「う、うん。よろしく」


姫野さんは、あれだな。


もの凄く胸がでかい。とにかくでかい。


それで、若干ズレたメガネが可愛さを漂わせている。


ピンク色のストレートという珍しい髪型だが、違和感がまるでない。


なんだよ。ここの美少女率異常だろ。醜い男子高校生は俺だけかよ。


「最後に、脅威のビビりだけど、戦闘は私以上の如月凪きさらぎかえでちゃんよ」


びくっ! っとこっちまで聞こえてきそうなほどわざとらしくふるえてる子が如月さんかな?


「え、えっと...如月凪...です。そ...その...よろしくお願いします...」


こっちは黒髪のおかっぱでまたまた小さい少女だ。


丸く大きいつぶらな瞳が黒のおかっぱとマッチしていてとても可愛い。


...凄い。お姉さんタイプにサラ先輩。Sなロリの黒咲さん。ドジっ子メガネっ子要員に姫野さん、Mなロリの如月さん。


サラ先輩の眷属でハーレム構成できるじゃん...


「...おい変態。めっちゃ馬鹿みてえな顔してんぞ」


はっ!? イカンイカン。変な趣味に目覚めそうだ。


このキャラに完璧にあった罵倒の仕方は、狙ってやってるのかな? 黒咲さん?


「まあ、とりあえず。半吸血鬼人から狙われて、せめて自分の命だけでも守れるように修行をすることからはじめましょう。自分たちから動くのは、最低限の力を身につけてからよ」


「え、半吸血鬼人と俺たちにはそんなに差があるんですか?」


「...お前が弱いからだよ。察せ馬鹿」


「そんな言い方ダメですよ陽子ちゃ~ん。八条くんは遺伝子持ってるんだから陽子ちゃんより強い能力に目覚めるかもしれないんですよ~?」


「...ふん。こんな変態にアタシの能力が負けるわけないだろ馬鹿。ばーか」


「いや、鋼くんの能力は私や陽子より全然強いわ」


「...主人。撤回を求める。アタシの能力はともかく、主人より強い能力だって? ありえないだろばーか」


「だって鋼くんの能力は...神クラスだもの」


「...はぁぁぁ!? アタシの2個位くらいが上じゃねえかばーか!」


?? 神クラス??


ああ、女の子への耐性のなさがかな??





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