善し悪し
ローリスクハイリターンばかり望む人が多いらしい。かくいう私も当てはまる。楽して得したい。すぐに結果を求める。スピード勝負。皆短気である。堪え性がない。待ち耐え忍び、長期的視野をもつことも大切である。受け入れ難い事実を受け入れ、ゆるすことも必要だ。
相対的な世界の中で「平等」は存在するが、実現は難しい。常に競争を繰り返し優劣をつける。誰も彼もが喜怒哀楽を持ち合わせているのならば、誰かが喜びを感じるとき、誰かが哀しみを感じるのは当然だろう。平等に喜び続けることは難しい。私の友人は世界平和を願う。今は平和ではないと不満に思うのは、毎日3食食べている友達自身と、何も食べれない人を比べているのだろうか。すでに格差があり、平等ではないことを話してみたい。平和を願うばかりで、何も行動に移せないのは自分の生活を守りたいのではないか。欺瞞的であり、上から目線であり、他力本願。世界平和、平等を口にするなら、ぜひ自分のなすべきことを考えてほしい。そして本当に自分より他人のために行動できる人が増えれば、それらは難しいことではなくなるだろう。
人は自由になりたいというが、皆自由すぎる自由がある。自由ではないと感じるのは選択をしている意識がないのかもしれない。今の生活は自分で選択してきた積み重ねである。そしてまだ選択可能な時は続くから、自由なのである。人は自由を求めているのではなく、裕福で幸福な都合のいい理想を求めている。
今を受け入れたい。今がすべて、今この瞬間が最高の時だと、何となく言わんとすることは共感できる。納得できるが、しかしそう都合よくはいかないものだ。欲を出して、もっともっとと手を伸ばすからもどかしくなる。
人はひとつの喜びで満足しない。さらなる喜びを求め続ける。それがいきがい。