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神力甲冑ラゴウセン  作者: 椎名千都
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プロローグ

 ここ数年で世界情勢は一変した。


 発端は2020年、ある日本人学者が、今までの常識を根底から覆すような大発見をしたことによる。

 彼は自ら発明した装置を使い、人の精神力からエネルギーを取り出すこと、つまり「超能力」を使うことに成功したのだ。彼はこの力を「神力じんりき」と名付け、それは「人類種の大いなる進化」として人々に大いに歓迎された。

 神力はまさに神のごとき力だった。物体を動かすだけに留まらず、空中に浮かせることさえ可能。素質によっては火や水、風なども操ることができる。加えて神力の源は人の精神力。使用すれば疲労こそするものの、心身が健康であればすぐに回復する。まるでファンタジーやメルヘンのような力だ。

 当然、神力にも欠点は存在する。一つは神力を使うための装置がかなり大がかりで高価な代物であるということ。もう一つは神力の強さは個人の資質に大きく依存する、ということである。

 特に後者の問題は厄介であった。資質のあるものは、重さ500キロの鉄塊すら宙に浮かせることができるが、そうでないものはせいぜい小石を動かす程度である。取り出せるエネルギー量に安定性がないということは大きな課題となった。

 しかし、それらを差し引いても神力は非常に有用なエネルギーだ。世界中の学者たちが神力について研究を進めた。

 その結果としてある発見がなされる。神力の資質を持つ者の割合は地域ごとに差があるということだ。具体的な位置としてアジア、特に日本、中国に神力が使える人が多く住んでいるという発見がされた。原因は定かではないが、アメリカに大柄な人が、アフリカ大陸に優れた運動能力を持つ人が多いように、文化や土地柄によるものだろうと推測されている。

 

 資源は争いを生む。ある時は水、ある時は石油。人類は古来よりそれらを奪い合ってきた。当然、神力も例外ではない。もうじき、戦争が始まる。

 

 この小説は妄想です。実在の団体、人物、国家とは一切関係ありません。

 

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