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四個目 いざゆかん冒険者ギルド、ですよ

登場人物が増えてくる中、性的に危険人物とバイオレンスに凶悪な人が出てくるため 一応警告タグを二つ付けておきました。

あっさりとした描写で流す事も多いでしょうが念のため、です

がさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそがさがさごそごそ…

あ、もう始まってます?


どうも失礼しました。ばたばたしながらのご挨拶ですがイチコです。

今は外に待たせた二人に脅され、いえお願い・・・されたギルドに向かう準備をしています。何の毒かわからない以上は色々準備するに越したことは無いのですよ。


「昼間ならついでにギルドへのスカウトでもして時間を潰すんだがな」

「流石にこの時間帯じゃみんな眠ってるさ」

「だよなぁ、お嬢みたいな迷子はともかく」

「今眠れる人が羨ましいよ、心底ね」

「気晴らしに少しくらい家斬って来たらダメか?」

「あの子はついてきてくれてるうちはダメ、逃げ出したら斬って良いよ」


ですが……一度帰る手間をかけることにしてでも今すぐ此処を出たほうがいいかもしれませんね。

先ほどから不穏な気配を隠そうともしてませんし、あまり待たせると他の人に迷惑が掛かってしまいそうです。とにかく、今手持ちにある毒草とその解毒用のハーブのサンプルだけは全部もって行きましょう。手持ちの中に効く物があれば良いですけど……


「一応準備できましたよー。病状を見るだけなら多分大丈夫です~!」

「おー、ようやく終わったかー!」

「ふわぁ…っく、さっきから眠気が来てしょうがないよ」

「私がその絶対無敵(?)な人に認められればすぐに眠れますから、もう少しだけ頑張って下さいね~?」

「…そうしないと集落ごと滅ぼされかねないから、とか考えて無いだろうな?」

「ぎくっ」

「わざとらしいほど分かりやすい反応だね」

「まぁ、本当にそうできるからしょうがないよなぁ。疑われるのもよ」

「えぇそうですよ、疑いますよ!先程から隠そうともせずにヤツアタリの算段を立ててましたからね!!」

「「だから逃げなきゃ集落には手を出さないって」」

「いいから行きましょう、早く場所を移さないと何の弾みで斬り出すか分かりませんからね!」

 「…からかってたらお嬢が怒ったな?」

 「コレがキレやすい若者なんだよ、きっと」

「は・や・く!!」


コレ以上ペースを持っていかれたら後で大変な目に合わされそうな気がしますから、本気で怒った振りでもして街の方に行ってしまいましょう。向こうならどこに被害が出ても私とは関わりが無いのですよ、ふふふ。それに哀しいですが私ではお二人を絶対に止められないんですよね。


「相棒、さくっとゲート開けてくれや。俺がやるとコレ壊れるからさ」

 「…どうやったら行き先を入力して飛び込むだけのプログラムを壊せるんですか」

「僕もあんまり入力して指定するのは好きじゃないな、ちょっと力を入れすぎたらすぐ壊れるから」

 「…小型の猪型モンスターが誤って突進してきても傷一つ付かないぐらいには頑丈なはずですよね?」


「さっき見せたとおり素手でも十分に狼を狩れるもので」

「力は無いけどスキルの性質で周りのエネルギーも吸ってるもので」


「そうですねー、お二人ともデタラメですからねー」

「ゲートが動く為の気力か精神力か分からないけど、ソレも根こそぎ持っていくこの身体が憎いよー」

「何でも斬れてしまうこの身体が憎いー というかホントはぶっちゃけメンドイ」

「せめて声色だけでも憎そうにしてからいいましょうねー?後ぶっちゃけないで下さい」


相手はすぐに脅しをかけてくる危険人物ですが、だんだん対応するのが面倒になってきましたので反応もそこそこにスルースキルを発動して行こうと思います。

西部の酒場にありそうな門だけが鎮座しているこの場所こそが別のワールドに繋がるゲートになっている…らしいのですが私は出たことが無いので詳しくは分かりません。ただ知り合いのおじさんはいつも此処から街に帰っているので、ちゃんと動いているのでしょう。きっと。


「行き先指定、街のワールド…2つありますけど<シェアリング・シティ>とやらで良いんですか?」

「そうだ、ソッチの街の方。間違えて<ラウ・ハーツ>とか飛ぶなよ?」

「ワールドの説明を読む限りはお二人は<ラウ・ハーツ>出身に見えますけどね」


<シェアリング・シティ:全てのワールドの中で最も他のワールドと交流の多い商業都市。また冒険者ギルド、戦士ギルド、傭兵ギルド等多種に渡るギルドが立ち並ぶため、仕事の斡旋も行われている>


<ラウ・ハーツ:荒くれ者の最終的に流れ着く先。基本的に他のワールドから受け入れ拒否を受けたプレイヤーが住み着く為、スリや強盗等軽いものから裏のやり取り、暴行やPKなどの悪事が横行する。

*このワールドに入る方は特にPL情報の取り扱いにご注意下さい!>


「荒事は好きだけど、流石にそう言われるのは心外だよ?」

「あぁ、あそこの連中には美学がねぇ」

「森を壊しながら突き進むお二方が言っても説得力が皆無なのですよー?」

「「……そんな事は無い方がいいけれど、アソコの連中に会えば言ってる意味が分かる」」

「またハモって、どのくらい危険なところなんですか?」

「後で、マテリアルの講義と一緒に他のワールドの幾つかもひっくるめて教えてあげるよ」

「正直今教えてると思い出し怒りがこみ上げてきそうだしな、起床後に教えてやる」


コレまでにない程真剣な顔で話すお二人…私としてはこれ以上の危険人物は居ないと思いますが、言わないでおきましょう。さ、ゲートを繋いでOKです、そのままよいしょっと門をくぐってしまいましょう。


「では、お先に向こうに渡っておきますね~」

「あ、乗り物は何にしたの?」


乗り物・・・? とにかく速いこと以外は特に決めてませんが、何か問題でもあるのでしょうk―――

「っっひゃわぁああーーーー!!?」


「あっちゃぁ、よりによってソレなんだ」

「おー、何を思って世界間移動最速を誇る『バブル超特急』にしたんだろうなぁ」

「…彼女、ワールド移動は初めてだったから。速いことだけ見てたらきっとアレを選ぶよ」

「知らずに選ぶとはまた…心の準備無しであの洗礼を受けて無事かねぇ。俺だって覚悟完了しても乗りたくねぇよ、これ」

「早く追いかけよう、あの叫び方からして多分向こうで倒れるだろうし」

「……懐かしいなぁ、着地失敗で地面を大きく抉った初のワールド移動が」

「また教えないといけない事が判明したね」

「……………あのお嬢、こんな調子でこの先生きのこれるか?」

「森のワールドの中なら大丈夫だよ…コレまでも大丈夫だったみたいだし」


呟きながら二人もゲートを押し開きながらイチコと同じように地面から染み出したシャボン玉に飲み込まれ急スピードで射出され・・・・・・・・・・

・バブル超特急 その名のとおり地面から染み出るシャボンが移動者を飲み込んだ後、猛スピードでワールド外に撃ち出して世界を移動する。最速ではあると同時に最も危険であるため、主に緊急時や戦慣れした戦士などが使用する上級者用。





風は感じませんでしたが物凄い勢いで引っ張られていく感じがジェットコースターそっくりでしたよ。

不規則な軌道で物凄いスピード、コレで酔うなと言うのは酷ですよ…皆さん、いつもこんなものを使って移動しているのでしょうか…ちょっと信じられません。

まぁ何はともあれ、イチコは無事に到着いたしましたよ…今、ちょうど出口に居た子供に受け止められたからですが。


「すいません…ご迷惑を~」

「怪我はない?」

「こちらは全く、全然、何ともないのです!!」

「今回死ななかったのは偶然、運が良かったから。バブルでの移動は緊急時以外の使用は勧めないよ」

「うぅ、初めての移動でしたから…ちょっとした手違いなのですよ」

「慣れないうちは全部誰かと同伴した方が良いよ?…オレは急ぐから、もう行くけど」

「あ、はい。本当にありがとうございました!!」

「今は行くところあるからダメだけど…どうしても同伴者が見つからない時はギルドで『運び屋』って言えば、オレに伝わるから」

「運び屋、ですか?」

「うん。それじゃね、おねーちゃん! 『行き先指定<ラウ・ハーツ>、バブル超特急』で」

「さよ~なら~ですよ~」


言うだけ言ってそのままゲートに飛び込んで飛んでいきましたね。なんだか、慌ただしいですがいい子でした。思いっきりぶつかったのに全く怒らないなんて、心が広いのでしょうか。

今……そんな子の行き先が危険な所だった気がしますが、気のせいですよね?


「泡をぶった切って華麗に着地!さぁ、点数は?」

「よっと、ただいまの点数は審査員が居ないので無効とさせて頂きます」


あ、お二人も追いついてきましたか。あんな泡に乗ってペースを崩さないのは流石と言いますか…すごくマイペースですね。


「お二人とも、余裕たっぷりですね。コレが慣れと言うものですか…」

「お~無事だったか。荒っぽい乗り物選んだから心配したぜ、お嬢」

「僕はそこまで余裕ないって、まだ少し飛んでる感じがするし。正直徹夜中にこれは厳しい」

「…私も受け止めてくれた人がいたので無事だったんですよ~…一人だとどうなっていたことやら、です」

「あんまり辛いならまとめて担いでいってやろうか?」

「遠慮するよ、うっかり斬られちゃたまらないし」

「…同じく遠慮しておきますですよ」

「そうか?まぁどっちでも良いが」


んじゃ、きりきり歩けよ?とそのまま移動をはじめる双剣士さん。

この時間帯はさすがにガラガラみたいですが、通りに広がるショップやレストランに挟まれて時折戦士ギルドや教団のようなものの建物が見られます。…そう言えばお二人が何のギルドか聞いていませんでしたね。


「お二人の所属ギルドは、なんのギルドなんです?」

「おろ?言い忘れてたっけ?」

「弱いのに絶対無敵な人とか妹さんがバタンキューのことぐらいしか聞いてませんね」

「あ~~~そうだったか、悪い悪い。俺達は冒険者ギルド所属のプレイヤーだ」

「冒険者ですか…?」

「そう、冒険者!レベルアップを至上目的とし世界最強を目指したり、宝捜しに燃えてダンジョンを踏破しつづけたり、人々の憂いや悩みを解決したり。ただ戦いつづける戦士でも金のために戦争に参加する傭兵でもない、アウトローな奴らばっかりあつまるこの世界最大のギルドだ!」

「まぁ戦士ギルドからの依頼も受け持ってるけれどね」

「要はやりたいことをやる何でも屋ですか」

「そういうこと」

「ほら、見えてきたぜ?その何でも屋がよ」


言いながら見つめる先には……これは、館でしょうか?7階建ての洋館がそびえたっています。

って言うか大きいですね~、その見た目に反さず中はとても騒がしいみたいですし。


あれ、双剣士さんが何やらドアに向けて一瞥をむk…いきなり走り出しました!?

そのまま勢いを殺さず―――文字通りドアを粉砕してダイナミック帰宅。馬鹿ですか、そうですか。


「おら帰ったぞルシアーーーー!」

「ドアを蹴破るなんてなに考えてるんですかー!」

「「「「ダイナミックにお帰り、ギルドマスター」」」」

「え?」

「出迎えはいい、ルシアはどこ行きやがったぁ!」


「あ、相棒はこのギルドの実質的な長だからね?組織の纏めは他の人がサポ-トしてるけど」

「はいぃぃぃーーー!?」

「このギルドを立ち上げた時は6人だったからね、あのノータリンでも十分務まってたのさ」


「ルシア殿ならばライミー殿とともにスミカ殿の様子を見に先ほど部屋へ向かわれました!」

「ギルマスー、また女の子連れですかぃ?」

「そんなに凶悪な性格で何で女の子に囲まれるんでヤンスか」

「やっかましい!ただの医者だ、医者!!人をナンパ師みたいな扱いにすんな!!」


「ノータリンだったからこそ、ここまで規模が大きくなってしまったとも言えるけどね」

「皆さんよく真正面からああいうこといえますね~…」

「表立って言うなら殴られるだけだけど、陰口で言ってたら後で私刑だよ。相棒はそういうの大嫌いだから」

「…確かに念入りにいじめそうですね」

「お嬢、相棒!あいつら上の医務室だからとっとと面会すませんぞー」

「あ、はい!」

「あの人は常識人だし、特にやましいことがなければ怖くないから安心してね?」


ついに絶対無敵さん(仮)との対面ですか…申し訳ないのですがガンマンさんの言う常識人はあまり信用ができないのですよ。階段を上がってすぐの大部屋の前で気を落ち着けてから会うことにしましょ「連れてきたぞ、ルシアーー!」双剣士さんが叫びながらヤクザキック・アゲイン。ドアを蹴るなと言わなければ分からないのでしょうか?あ、中から誰か出てきましたね。鮮やかに光を受けて七色に煌く銀髪が見事なシスター…ですかね。訪問者とは対照的にとても静かで落ち着いた雰囲気をかもし出してますよ。ゆっくりと医務室と思わしき部屋のドアを閉めてからそのまま私たちに向き直りました。


「ここは…」

「ほれ、毒についてわかりそうなハーフエルフのお嬢連れてきたぜ…って、どうした?」

「病人の寝る所だといつも言ってるでしょう、この脳筋男!」

「ぐほぁっ!!」

「いつもいってますよね?ここがゲーム内でもルールとマナーは現実と同じだと、どれほど強くとも私があなたを正すと」

「いででででで!!ヒールで腕を踏むな!!?」

「言ってわからない野獣には体に叩き込んであげるしかありませんよね?人であるならば言った時点でちゃんと、この位は理解できますからね」

「捩るな捩るな!!」

「あ、あの~…私は誰を診ればいいのでしょうか?」


私が話し掛けると絶対無敵さん(?)は双剣士さんへのお仕置きもほどほどにシスター服を正しながら近寄ってきます。あの森を破壊してくるコンビの一人をあっさりと床に沈めて踏みつけるとは…この人、本当に弱いんでしょうか?


「今回は外部の方もいらっしゃったようですしこの程度で開放してあげましょう、次はありませんよ」

 「ちっと癖で蹴っただけじゃねぇか…!いってぇ…」

「本日は夜分の遅くにお呼び出ししたことを謝罪いたします。私はルシア・ヴァルキリー。ギルド副長を務させて頂いております、しがない聖職者であり今回の依頼の依頼者となります」

「ご丁寧にどうもです…私はイチコと申します、薬・毒草についての知識がお役に立てるかと思いましたので一度診察に伺った次第なのですよ」

「そうですか、イチコ、ですね。ではイチコ、早速ですがこちらへお願いします」


ニッコリ笑って医務室の中に戻るルシアさん。あ、しっかりもう一度双剣士さんを踏んづけていきましたね…この人、実はドSだったりするのでしょうか?逆鱗に触れる前について行った方が良さそうですが、さっきまで散々言っていたお目通りは良いのですか~?あとガンマンさんはいつの間にか居なくなってますが、一体何処に…


「あの、面接してから~との話でしたけど…そのまま見ても良いので?」

「その点はご心配なく、彼女の熱が酷くて余り眠れていない様なので今はとにかく早く楽にしてあげたいんですよ。それに…ソレだけ綺麗な色なら問題はありません」

「色、ですか?確かにピタピタスーツはかなり明るい緑ですけど」

「ふふ、お気に為さらず」

「?」

「この子の診察を終えたら呼んでくださいね、私は少し常識知らずにお仕置きをしてきますので」

「ほ、程ほどにですよ~?」

「えぇ、殺しはしません。静かに*りますし、此処は防音されてますから表で騒いだとしても大丈夫ですよ」


バタンと音を立ててドアが閉まりました…外の様子も少し心配ですが今はこちらの子を優先ですね。ベットの上で消耗しきってぐったりしているようですし、さて何が原因でしょうね?さくっと布団を退けて全身を見渡してみますが、特に大きな傷のようなものは見当たらないので大型の動物は除外ですね。

しかし妹だけあって双剣士さんと同じ茶髪で顔の形も似てますね。白黒ジャンバーと帯剣も、そろえてますし…ブラコン?


「…見てるだけなら手伝ってもらっても良いですか?」

「……」

「この部屋に一緒に看病に来ていた方ですよね。姿は見えませんが視線を感じます」


しばしの沈黙のあと、ベットの中からじわっと赤い液体が染み出して人の形を取り始めました。

中から液体が溢れでるごとに徐々に赤い髪、紅い目をした裸の女性がベットの上に姿を現します。


「いつから気付かれてたのかなぁ?」


「ふぅ、ホントに居ましたか」

「あれ…気付いてたんじゃないの?」

「残念ながら私にそんなスキルは無いのですよ~。下でルシアさんはライミーさんと看病に行っていると言われましたからね~」

「あーただのカマかけだったのかな?」

「えぇ、誰も居ないのなら恥ずかしく無いですし。まぁ、流石に裸族が居るとは思いもしませんでしたが」

「……あっさり騙されちゃった?」

「はい♪」


私もまだまだだねぇ、とベットの下でいじけていますが手伝ってほしいのはホントなんですよ?


「全身くまなくみたいので、服を脱がすのを手伝ってください」

「気を失った少女の服を脱がせて丹念に撫で回すつもりかい?」

「あくまで噛み傷が無いかの確認ですからねー。ベットの下からそういうこと言ってると変態以外の何でもないですよ?」

「変態でも気持ちがよければ私はかまわない」

「冗談ですよね?」

「常日頃からこの世で真に大事なのは気持ちが良いことだと断言しているね」

「処置不可能、と。やっぱり私一人でやりますから人が入らないように見張っておいてください」


キッパリと言って真っ赤に透き通った彼女の身体をドアまで押しのけていきます。意識の無い状態で怪我されたら私の命が危ういのですよ。主に双剣士さんとルシアさんからの叱責で。

…しかし、どこかで見たことあるような光沢をした肌ですね?こう、弱いけれど厄介な………スライムっぽい?


「いやだな、流石に治療中は邪魔なんてしないよ」

「さっきの言動からは全く信用できないのですよ~?」

「軽いジョークだってば」

「冗談をつい実行してしまうんですね、ワカリマス」

「しょうがないなあ、服を脱がしておくだけで我慢するかな~」

「はい?脱がせて?」

「じゃあ大体診察が済んだら呼んでね?」

「あ、ちょっと!」


呼び止めようとした瞬間にドアの中にしみこんで部屋の外に出て行ってしまいました。

…後ろを振り向けばいつの間に実行したのやら、本当に全裸にされた妹さんの姿が。ライミーさん、油断も隙も無い人ですよ。実は今もこの部屋の中に居るのではないでしょうか…

とにかく、診察再開です。


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