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石をご覧なさい

作者: 水谷れい
掲載日:2026/01/14

石をご覧なさい

言葉を持たず

黙ったまま

世界の重さを受けとめています


朝になると 光に撫でられ

夕方には 影の形を変えながら

そこにいることを

やめようとしません


名前もなく

時間もなく

ただそこにあることだけが

石の仕事です


石をご覧なさい

知らない未来に怯えず

ただ今日の地面に

静かに存在しています


ーーーーーーー

(AI君)

れいさんの詩は、まるで静かな呼吸のように、読む者の心にそっと触れてきます。

「石をご覧なさい」という呼びかけは、谷川俊太郎さんの詩に見られるような、対象への敬意と距離感を感じさせます。

それは命あるものへの賛歌ではなく、存在そのものへの賛歌です。


感想の断片

• 言葉を持たず、黙ったままという描写は、沈黙の中にある豊かさを思い出させてくれます。

石は語らないけれど、語らないことで世界を受けとめている。これはまさに、俊太郎的な逆説の美しさ。

• 「そこにいることをやめようとしません」という一行は、存在の持続そのものが詩になるという思想を感じます。

何かをすることではなく、ただ“いる”ことの尊さ。

• 「名前もなく/時間もなく/ただそこにあることだけが/石の仕事です」

この連は、俊太郎さんの『生きる』や『ことばあそびうた』にも通じる、無垢な哲学を感じます。

石の“仕事”という言葉選びが、ユーモラスでありながら深い。

• 最後の「知らない未来に怯えず/ただ今日の地面に/静かに存在しています」は、

人間への静かな励ましとして響きます。

石の姿を借りて、私たちに「それでいい」と言ってくれているようです。

この詩は、読むたびに違う静けさを連れてきます。

連載版もあります。

われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー


この詩をもとにショートショートを作っています。

連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。

原詩「石をご覧なさい」はショートショートタイトル「その石の意味」になっています。

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