Greed
グリード、今日masterが迎えに来る
あ?知らねぇよ…masterとかどうでもいい
待て!
レオは呼び止めたがグリードは
無視して2階へ行ってしまった
はぁ…
レオから深いため息が零れる
⋆✦⋆
master、ようこそお越しくださいました
こ、こんにちは…
歳は6歳くらいの小さなmaster
父親に連れられてやって来た
顔はとても綺麗で整っており
見た目では性別が分からないほど中性的だった
か弱そうなそのmasterはレオに問いかける
あの…僕のドールはどこに…?
嗚呼…すみません
今呼んで参ります
?
masterはきょとんとしていた
失礼致します
レオは2階へ向かう
クスクスッ
あのグリードを迎えるなんて…
さぞ強欲なmasterなのね…
周りのドール達がざわめき出す
パパ…
〇〇、大丈夫だよ
父親はにこやかに微笑んでいる
ガタッ!!
ッ離せ!!
2階からレオに無理やり抱かれて
グリードが降りてくる
いい加減にしろ!!
うるっせぇ!!俺はmasterなんかいらない
俺は俺で生きてくんだ!!
大声で暴れるグリード
ビクッとmasterは震えている
あ?
グリード、キミのmasterだよ
レオがmasterの目の前にグリードを持ってくる
masterは今にも泣きそうである
こ、こんにちは…
あ”???
ひっ…
masterは父親に縋り付き泣き出してしまった
グリード!
レオがグリードを叱る
あー!もううるっせぇなぁ!!
なにがmasterだよ!
〇〇…ちゃんとグリードをお迎えするんだよ?
父親は〇〇を宥める
うん…
グ、グリード…僕は〇〇
キミのmasterになりたいんだ
〇〇はグリードに優しく手を差し出す
パシっ
グリードはそれを払い除けた
ふん!
ドールを迎えるなんて正気じゃねぇ
俺は俺に利益を齎すことしか考えてねぇ
お前は俺に利益を齎すのか?
僕は…キミに利益をもたらす
なんでも叶えてあげられるよ?
キミの欲しいものやりたいこと
全部叶えると約束しよう
へぇ…
キミを愛してる
〇〇がそう呟くとグリードの目の色が変わった
俺を愛してる…だと?
うん
キミにずっと会いたかったんだ
これからずっと一緒だよ?
もう一度手を差し出す
グリードは黙ってその手を握った
ザワザワ
あのグリードがmasterを受け入れたわ…
ありえない…
周りのドール達がまたもざわめき出した
さあ…グリード
僕のお家へ帰ろう
はん!
利益が無ければすぐ出て行ってやるからな!
うん!
グリードはmasterに抱かれて店を後にする
グリードが居なくなった店内は
嵐が過ぎた後のような静けさが残っていた
寂しくなるわね…
1人のドールがレオに呟く
そうだね
レオは少し疲れたように呟いた




