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verdade
粉雪が舞う頃
今年もまた貴方との思い出が蘇る
ベルダージュは屋敷でひとり
窓を見ていた
masterが亡くなってもう3年が経つ
人間とは儚く脆い生き物だ
病気を患ったmasterは
生き急ぐかのようにこの世から居なくなった
ベルダージュ…君の名前はベルダージュだよ
ポルトガル語で”真実”だ
初めて会った時名前を付けて下さったmaster
病弱で弱弱しいそのお姿が目に焼き付いている
master…貴方はこの世に未練などなかったのでしょうか?
窓の外を見つめながらベルダージュは思っていた
ベルダージュ…時に真実とは残酷なものなのだよ
masterはよく口にしていた言葉
知らない真実があるのもいい
そうは思わぬかね
先が短いことを知らない方が幸せだったと
言葉を口にしていた
全てが垣間見えるこの世界で
知らぬが仏の真実もあるのだと
masterは教えてくれた
master…貴方が居なくなっても尚
貴方を思い続けるこの気持ちも”真実”なのでしょうか?
雪が降り積もる
ベルダージュの代わりに空が泣いてるみたいだ…




