Grace, Legance
生まれた時からぼくたちは似てなかった
ぼくたちを作ってくれた人形師が
敢えて似せずに作ったから
双子なのに全く違う性別と顔、性格も…
なにが双子だよ…
ぼくの双子の姉は性格がとても明るい女の子
白いドレスが良く似合う
ぼくは…根暗な性格
口数も少ないし、masterに迎えに来てもらうのも
masterと話すのも全部苦手
グレース、レガンス
今日はmasterのご要望でふたりの写真を撮りたいんだ
レオが一眼レフを持ってやってきた
支配人!写真ってなに!?
お姉ちゃんが支配人に明るく質問している
ぼくはそそくさと棚の影に隠れた
もぉレガンス、こっち来なさい!
グレースが呼び止める
レガンス…写真は嫌いかい?
レオがしゃがみこんでレガンスに話しかけた
写真…怖い
怖くないわ!大丈夫よ!
後ろからグレースがやってきた
レガンスの腕を引っ張り連れていく
さぁ!支配人きれいに撮ってね!
レガンス、一瞬で終わるからね
そう言ってレオはシャッターを切った
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ぼくとお姉ちゃんは双子
似ても似つかない
いつかmasterが迎えに来る時
きっとぼくは置いていかれる
レガンス?
レオはレガンスの暗い表情を心配した
お姉ちゃんと一緒がいい…
泣きそうな声で呟くレガンス
グレースは困惑した表情でレガンスの頭を撫でた
レガンス…どうしたの?
いつかmasterが迎えにくる
そのときお姉ちゃんだけが連れていかれて
きっとぼくは置いていかれるんだ!
レガンスは不安な気持ちを吐き出した
グレースはなんだぁと安心したように微笑み
レガンスを優しく抱きしめた
なに言ってんの、ずーっと一緒に決まってるでしょ?
え…
ねぇ?支配人?
レオは優しく微笑み
レガンス、大丈夫
キミとグレースは一緒に
引き取ってもらうように約束してるんだよ
そう…なの…
キミたちふたりが離れることはない
レオはレガンスの頭を撫で大丈夫だよと呟いた
レガンス、わたしたちはずっと一緒よ
お姉ちゃん…
そう言って笑った姉の姿は
優雅で凛々しくぼくの心にいつまでも焼き付いていた




