表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アタシの愛美に手を出すな!〜百合子が初恋した話〜  作者: 碧木美月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/48

31.イタズラなハロウィン



う〜ん……。

なんだなんだ?


今日は、ヤケに女子どもが菓子を配りまくってるな。


なんかのパーティでも始まんのか?



「百合ちゃん」 

「ん?」

「……はい、どうぞ」



えっ?

なになに⁉︎


なんか、愛美からめっちゃ可愛らしいチョコレートをもらっちゃったんですけどぉ!



「今日、ハロウィンでしょ? だから、お菓子のおすそ分け」



ああっ……なるほど。

今日って、ハロウィンなのか。


そんなもん興味ねえから、全く頭になかったぜ。

どおりで女子どもがワイワイやってるワケだ。





でも。




ま、愛美から、チョッ、チョッコレイト、もらっちまったあっっっ!


はうぅぅぅ、幸せ〜!




「トリックオアトリート」




はぇ?


なんか、愛美がこっちに手を伸ばしてきたぞ。






「私にもお菓子をくれないと、イタズラしちゃうぞ?」






…………。




え?





えぇぇっっっーー⁉︎






な、なんだとっ……?


まっ、愛美が、アッ、アタシに、イッ、イタズラをっ……⁉︎(※注 ただ今から、百合子が18禁モードの妄想に突入します。映像にはモザイク処理をかけますので、安心してお付き合いください)






はああっ……!


や、やめろ、愛美!


いきなり、そんな、とこ……!






あはあっーー!(百合子のカラダがビクウンッ!)






はあっ…………はあっ…………。


ダ、ダメだ、愛美……。


それ以上は、もう、アタシ……(こうこつの表情っ)






……ん……。


……ちゃん……。


……りちゃん……!






「百合ちゃんっ⁉︎」

「はっーー!」

「だ、大丈夫っ? どうしたのっ?」

「あ、いや、これは……!」




い、言えないっ!


妄想の中で、愛美にとんでもないイタズラをされてたなんて言えないよ〜!





……ただ。





わ、わるくなかったーー!


いつもと違い、愛美のほうからあんなことやこんなことをされる妄想が、こんなに刺激的だったなんて!


正直、今の妄想だけでご飯100杯はいけるっ……!(※注 百合子は新境地を開拓しました)




はっーー!!!




ま、待て……。

そして、アタシは今とんでもないことに気がついてしまった……!


愛美は、アタシにお菓子をくれないとイタズラしちゃうぞと言った。






しかしーー!






アタシは、愛美に渡すお菓子を持ってない。




と、いうことは……。






愛美は、合法的にアタシへイタズラをし放題じゃないかっーー!(※注 合法とはなりません)






な、なんということだ……!

さっきの妄想が、現実のものになるかもしれないっ!(※注 それは、ちょっと無理ですね……笑)





……だが。


そこは真面目な愛美のことだ。


きっと、こちらから催促しないとホントにイタズラはしてくれないとみる!





アタシは、絶対、絶対、ぜぇぇぇったい、にっ!




愛美から、イタズラをされたい!




こんな千載一遇のチャンス、逃す手はないぜっ!




「お、お菓子は、持ってない……」

「……あはっ、だよね。ごめん、ノリで言っただけだから気にしないで」






「ダメだっっっーー!!!」


「ええっ⁉︎(ビクウッ!)」






「アタシはお菓子を持ってない。だっ、だから、お前は、アタシに、必ずイタズラをしなければならないっ!」

「え、ええっ⁉︎ い、いや、さっきのは、ただのハロウィンのお決まり文句であって……」

「そういうの、いいからっ!」

「へっ?」

「これはもう、決まったことだ。さあ……やれっ!(※注 百合子は期待に胸を膨らませ、恥ずかしそうに両目をギュッと閉じました)

「え、えええええっーー⁉︎」




ドキドキドキ……。




「あっ、ええっと……!(愛美、オロオロッ)」




ドキドキドキドキドキッ……。




「は、はわわぁ……!(愛美、オロオロオロッ)」




ドキドキドキドキドキドキッッッーー!




「ふ、ふにゅうっ……! じゃ、じゃあ、ええっと……ゆ、百合ちゃん!」






きたあっーー!!!






ど、どうする⁉︎


とりあえず、目を開ける?

いや、でも、まだなにもされてないぞっ⁉︎




「あの、百合ちゃん……?」




はあっ!

また呼ばれた!


ど、どうしよう⁉︎

ここはいったん、愛美のほうに顔を向ければいいのか⁉︎


そ、そういうやつ?

そういう系のやつなのか⁉︎(※注 百合子は舞い上がりすぎて、絶妙にフワッとしたことを言っております。ご了承ください)




「ゆ、百合ちゃんっ!」




む、向くしかない!

これはもう、いったん愛美のほうを向くしかない!


い、いくぞ、愛美!

こっちの心の準備はできてるぜーー!(百合子、プルプルふるえながら愛美のほうに顔を向けっ)






……ぷにっ。






……………。




……え?






ア、アタシの、左頬に。


愛美の、右手の人差し指が。


ぷにっ……て。


……ささってる?






「こ、こういうので……どうかな?(照れっ)」






…………。




いっ……。






いいよ〜〜〜!!!






そ、想像してたのと全然違うけど。



……でも。



愛美の細くて可愛い指が、ぷにってささって、なんか幸せ〜!(※注 どんな小さなことにも特大ハッピーを見出すピュアガール。それが百合子です)」






◇◆◇◆◇






ピンポンパンポーン♪(翌日っ)




ハロウィンは、すぎてしまった。



……でも。




今日、アタシはお菓子を持ってきたぜーー!




だって、愛美がくれたチョッコレイトのお返しをちゃんとしたいもんっ。


だから、昨日コンビニでちゃっかりハロウィン仕様の飴玉を1つ買ってきたんだ!


1日すぎちまったけど、ハロウィン当日に買ったやつだからギリセーフだよな?


よ、喜んでくれるかな……愛美(ドキドキ⭐︎)




「お、おい」

「ん? なぁに、百合ちゃん?」

「コ、コレ、やる!(愛美の机に飴玉をコトッ)」

「え……? キャ、キャンディ?」

「1日すぎちまったけど、昨日の、お返しっ」

「っ…………」




な、なんか、小っ恥ずかしくて愛美の顔が見れない。


よ、喜んでくれたかな……?




「……トリックオアトリート」

「えっ?」

「……百合ちゃんは、言わないの?」

「な、なにを……?」

「お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうぞ……って」

「あ、ああ……」




どど、どうしようっ⁉︎


恥ずいぞ、それは!




で、でも。


イベント的に言うのがお決まりっていうなら、一応……言っときますか?


「え、えっと、お……お菓子をくれないと、イ、イタズラ、するぞ?(照れっ)」

「…………どうしよう、困ったな」

「えっ?」

「アタシ、今日はお菓子を持ってないや」

「へっ……」

「だ、だから……イ、イタズラ、しても……いいよ?(周りに人がいるから、そ、その……バレないようにコッソリだよ? 的に、恥ずかしさを必死に抑えながら耳にかかった髪をエンジェルかき上げっ♡)




ドボフンッッッーー!(※注 百合子の頭の中が爆発しました)




ーーその後、百合子がイタズラの機会を逃して昇天したのは言うまでもない。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ