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アタシの愛美に手を出すな!〜百合子が初恋した話〜  作者: 碧木美月


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19/48

19.遊園地パニック!(恥辱のメリーゴーランド編)



澄み渡る青空。


これでもかと夏を感じさせるギラッギラな陽射し。


そして、その陽射しをも超える老若男女の熱気ーー。


……や、やって来てしまったぜ。






みんな大好き夢の世界、遊園地へーー!!!






どど、どうしようっ!

こんな場所、キャラに合わなさすぎて入場前からソワソワが止まんないんですけど⁉︎



……で、でもっ。



ま、愛美と2人で遊園地に来れるなんて……。

胸が、キュンキュンして、止まんないーー。






「……お待たせ、百合ちゃん」






はうぅっっっーー!(ドッキリーン⭐︎)




き、来た……!


やばい、心臓が、バクバクしすぎて、頭に、酸素が、回らない……(クラクラ)。


で、でも、振り返らなきゃ……。


愛美の方に、振り返らなきゃーー!(超絶ドキドキしながら振り返りっ)






「えへへ……」






っっっっっっっっっっっっーー!!!!!






まま、愛美が……。


愛美が……!


愛美があぁっっっ!






愛美がっ、清楚な白のワンピースを身にまとっているうぅっっっっっっーー!!!






ちょ、超絶ウルトラ大天使カワイイのミラクルスーパー盛り盛りキュート&キュートなヴィーナスラブリー宇宙で最強キラキラ⭐︎プリティビューティーゴッドバーニングシャイニング爆誕女神様あぁっっっっっっっーー!!!(※注 なんかもう、色々ごちゃ混ぜですがご了承ください)






「ご、ごめんね、待った?」

「っ…………(フラリとよろめき、片膝を地面にガクッ)」

「えっ⁉︎ ちょ、ちょっと? 百合ちゃん大丈夫⁉︎」

「……だ、大丈夫だ。ちょっと、アリがエサを運んでるのを見てた」

「ア、アリ……? そ、そう……」



あ、あっぶねえ……。

本来、人間なんぞには見ることが許されない女神様の艶姿あですがたを目の当たりにし、あと0.1歩で永遠に気絶するトコロだったぜ……。



は、花火大会の時に見た私服姿も最高だった(※第15話参照)。




だがっ!


しかしーー!




こんな、言葉なんかじゃ言い表せない神々しいワンピース姿を見せられて、アタシはいったいどうすればイイのだっ⁉︎



ドキドキが……。


ドキドキが……!




ドッキドキがっ、レッドゾーンを超えて胸が破裂しそうだぜえっっっーー!




「そ、それじゃあ、入場券を買って入ろうか?」

「お、おう」



ああ、神様!

今日というこの日をアタシに与えてくださり、ありがとうございますぅ〜!






◇◆◇◆◇






ピンポンパンポーン♪(百合子と愛美、園内に入場!)


「わああ……すごい! なんか、ワクワクしちゃうね!」

「お、おう」


はうぅぅ……。

まるで、小さな子どものように目を輝かせる愛美が可愛いすぎるうぅぅ!


だ、だめだ!

もう可愛いすぎて、壊れるほど抱きしめながら強引にクチビルを奪いたいぃぃ!


「あの……楽しみだね、お化け屋敷!」






ピキーーンッッッッッッッ。






あ。




…………。




忘れてた。






忘れてたあぁぁっっっっっっーー!!!






そ、そうだ!

そうだよ!

今日アタシたちがここに来た目的は、お化け屋敷だったあぁっっっーー!



し、しまった……!

愛美と一緒に遊園地という事実に浮かれて、お化け屋敷のことをすっかり忘れてしまっていた……!


く、くそ、やなことを思い出しちまったぜ。

ドッキドキな甘酸っぱいサマーバケーションタイムが、一気に曇天どんてんの重苦しいソレに変わっちまったぜ……!



だが、愛美お嬢様のご希望を叶えることこそが私目の果たすべきミッション。


サッサとやるべきことをすませて、絶対に甘酸っぱい青春の1ページを謳歌するんだ!


そうと決まれば、腹をくくってお化けどもの館に乗り込んでやるぜーー!




「でも、1番の楽しみはあとに残しておいた方がいいよね?」


「……へっ?」




「お化け屋敷はラストにして、ほかのアトラクションから先に回ろうか?」

「……おっ、お、う……」




…………。



マ。






マジっすかっっっーー⁉︎



そこは、最初の方がいいんですけどおぉぉ!






そ、そんな……!

常にお化け屋敷のことが頭にチラつく状態で、これから今日1日をどう楽しめと⁉︎



「どれからにする……? あっ、あれとか、どう?」

「……えっ? ど、どれ?」

「あ、あれ……(照れながら前方を指差しっ)」




え、え〜と。


どれだ?


愛美お嬢様の指先が向かう先は……。





……ん?





え。


待って。


あれって。


あれって……。


あれってっっっ……!






あれって、メリーゴーランドってやつじゃないですかあぁっっっーー⁉︎






「こ、子どもっぽいかな? でも、小さい頃に1番好きだったから、久しぶりに乗ってみたいなあ……なんて。ダ、ダメかな……?(テレテレ上目づかいで、百合子にうかがいっ)」




ズズズキューーンッッッッッッ!!!(※注 ただいま、百合子の胸をカワイイの弾丸が貫いていきました)




「べ、別に、イイ、けど……」

「ホントっ⁉︎ やったあ!」


ウ、ウソだろ?

メリーゴーランドとか、松城百合子が最も乗らなさそうなもの部門で第1位に君臨するメルヘンアトラクション……!



ーーこ、断りたい!



いくら愛美お嬢様のご希望といえど、これはさすがに断りたい……!


でも。

でもでもでもっ!


そんな可愛くゴロニャンおねだりされたら、断ることなんてできないよおぉっっっーー!


こ、こりゃ、スタートからエネルギー消耗の激しい戦いを強いられそうだ。

が、がんばれ、アタシ〜!




◇◆◇◆◇




ピンポンパンポーン♪(百合子と愛美、メリーゴーランド乗り場に入場っ)




……の、乗るの?


アタシ、この白いお馬さんに、乗るのーー⁉︎




「わあ、なんか久しぶりすぎてドキドキするなあっ。百合ちゃんの白馬、可愛いね!」


ああ……。

ただいまの愛美お嬢様の一言で、私目はこの白いお馬さんに乗ることが確定いたしました(涙)


「じゃあ、私はこのピンクの馬にするね」




な、なにいぃぃーー⁉︎


まままっ、愛美お嬢様!


なぜゆえに、私目の斜め後ろのお馬さんをチョイスされるのですかあぁっっっ⁉︎




な、なんてことだ……!


せめて、メルヘンの世界で無邪気に笑う愛美お嬢様を見ながら回ることが唯一の救いだったのに……。


私目の斜め後ろとか、なんにも見えないじゃないですかーー!!!


「あ、そろそろ時間みたい。私たちも早く乗ろ?」

「おおおっ、おう……!」



ダ、ダメだ、もう逃れることはできない!


ええいっ、往生際がわるいぞ、松城百合子!

覚悟を決めてサッサと乗るんだ!


い、いくぞぉぉぉーー!






シャラララララララ〜ン♪(百合子、白いお馬さんにライドオン⭐︎)






っっっっっっ……!


は、恥ずい……!






想像以上に、恥ずいぃぃぃっっっっっっーー!!!






こ、こんな姿を後ろから愛美に見られてるなんて、かつてない恥辱を極めた恥辱……!



ーーはっ!



つ、つーか今日、アタシたち以外に学校のヤツらが来てたらどうする⁉︎


もし、この姿を見られたりしたら一巻の終わりだ!

写メを撮られ、一生ゆすられ続ける人生が決まってしまう!






カシャッーー。






はっっっーー!!!


い、今っ、後ろからカメラのシャッター音がっ⁉︎(百合子、光速で振り返りっ!)



「わわっ! ど、どうしたのっ? 百合ちゃん⁉︎」

「い、いや……今、カメラのシャッター音がしなかったか?」

「えっ⁉︎ い、いや、私は全然聞こえなかったけど⁉︎」

「そ、そう……か?」


お、おかしいな。

確かに聞こえたと思ったんだが……。



……ヤバイ。

これはヤバイぞ。



鳴りもしないカメラのシャッター音が聞こえるとか、思った以上にアタシの頭はパニクっている!






プルルルルルルルーー。






おわあっ!

そうこうしている内に、メリーゴーランド発車の合図音があっ!




どど、どうするっ?

走り出すぞ?

アタシの乗った白いお馬さんが、走り出すぞーー⁉︎






ガコンッッッ(メリーゴーランド、起動っ!)






あああっっっーー!


つ、ついに!


白いお馬さん、出発進行ぉぉぉーー!!!






シャンララララララ〜ン♪(メルヘンなBGM)





ああ、やめろ!

そんな、メルヘンな、BGM……!

は、恥ずかしすぎて、な、涙が……!



ど、どうしたらイイ⁉︎

アタシ、どうしたらイイっ⁉︎



くっ……!

た、耐えろ!

耐えるんだ、松城百合子っ!

お前ならできるぞおぉっっっーー!(※注 ただいま百合子は、鬼の形相で涙を流しながら白馬に乗って回転しております)



「ね、ねえ、ママ、どうしてあの白いお馬さんにだけ鬼が乗ってるの……?(メリーゴーランドを柵の外から眺める女の子が、困惑しながら母親に質問っ)」

「しっ、見ちゃダメっ!(母親、もっと困惑しながら女の子の目を手で覆いっ)






プシュウゥゥ〜(数分後、メリーゴーランド停止っ)






……ほ、ほわった……。

やっと、ほわった……。

も、もう、ほりて、イイですよね?




プルプルプルッ(百合子が生まれたての子鹿のごとく震えながら下馬っ)




「はあ〜、楽しかったぁ! 百合ちゃんは、どうだったかな……?」

「え……? た、楽しかった……よぉぉぉ?(超絶ゲッソリ)」

「ええっ⁉︎ でっ、でも、なんか顔色よくないような……」

「……大丈夫だ、ちょっと、乗り物酔いしただけだ」

「ああ……そ、そっ、か……」



人生初のメリーゴーランド。

この百合子、愛する愛美お嬢様のために、乗り切りましたあぁぁ……。




サスサスサスッ……(愛美が百合子の背中を優しくさすりっ)




はうぅっっっーー⁉︎


せ、背中に超絶優しくてエロい手がぁっっっ!!!




これは、まぎれもなく愛美お嬢様の手!

わ、私目の背中をさすってくれているのですか……⁉︎(ゆっくり愛美の方へ視線を移しっ)


「むうぅぅ……早く、良くなあれ⭐︎(これからもっと遊園地デートを楽しみたいのに……そんな調子じゃ、ヤダよ? 的にエンジェル涙を浮かべながら下唇をキュッ♡)」




ドボフンッッッーー!(※注 百合子の頭の中が爆発しました)




ーーその後、百合子が昇天したのは言うまでもない。





……って。


果たして、この後の遊園地タイムを百合子は楽しむことができるのか⁉︎(次回へ続く!)






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