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アタシの愛美に手を出すな!〜百合子が初恋した話〜  作者: 碧木美月


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15/48

15.ドキドキ花火大会(爆弾処理編)



チャンチャカチャン〜♪(祭りばやしのBGM)


来た。

来てしまった。

花火大会の当日がーー。


男子はすでに全員集まってるな。


……だが。




愛美はまだ来ないぜ、ロールキャベツくそ野郎ーー!




なぜなら!


1秒でもてめえとの接触時間を減らすため、事前に愛美へ言っておいたんだ!

熱中症予防のため、時間ギリギリに着こうぜってな!


おっと、そうこうしてる内に、藍川さくらと小野寺アサミが来たか。

これで、あとは愛美が来ると同時にアタシも合流するのみーー。




ツンツン。




ん?

誰かが背中をつっついた?




「百合ちゃん」




ふ……。

振り返ると。

そこには。


そこにはっ……!






愛美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーー!!!


し、私服姿の女神様あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!






「よかった、会えて」

「えっ?」

「だって、みんなの所に合流するの、なんか緊張しちゃって」

「お、おう、そうか」

「ちゃんと……言われた服、来て着たよ?(私服姿の初披露に照れながらも、ちゃんと約束を守ったよ? 的なエンジェルスマイルでニコッ♡)」




ドドンドドボフンッッッーー!(※注 百合子の頭の中が爆発しました)




ーーその後、百合子が昇天したのは言うまでもない。




……って。




ダメダメダメダメダメッ、ダメだあああっーー!!!


な、なに初っぱなから昇天してんだ、アタシは!

これから愛美を守るという世界最大のミッションがあるんだぞ⁉︎

しっかりするんだ、松城百合子ぉぉぉーー!




◇◆◇◆◇




「あ、あの、お待たせ……みんな」

「あっ、愛美ちゃん! と、ま、松城さんっ……!」


相変わらず、藍川さくらのリアクションはイチイチあからさまだな。もはや名人芸の領域だぜ。


「あれ? 愛美ちゃんと松城さん、浴衣は……?」

「んなもん、忘れてたわっ!(眼力ドォォォン!)」

「あああああっ⁉︎ べべ、別にいいよ! だ、だって浴衣とか、気分の問題だしね〜!」


ふん。

案の定、ロールキャベツくそ野郎が残念そうな表情をしてやがるぜ。


そう。


今日は。




てめえのそんな顔を見るためにここへ来たんだよっ!!!




ジーパン!

長袖Tシャツ!

そして、スニーカー!




今日の愛美には寸分の隙もない!

残念だったなあ、ロールキャベツくそ野郎さんよお!

アタシがいる限り、てめえの筋書き通りに事は進まないぜ!




◇◆◇◆◇




「あっ、チョコバナナだ! 美味しそう〜! ねえアサミ、これ食べない?」

「う〜ん、美味しそうやけど一発目にチョコバナナかあ。どうしよっかな?」

「いいじゃん、いいじゃん! ねえ、食べようよ!」

「そんな押されても……ちょっと迷うわ」

「あっ、それじゃあ、僕たちがおごってあげるよ!」




ピクッッッーー!




「え、いいの草中?」

「うん、女子には優しくしないとね」

「やりぃ! よろしく、草中!」

「ちょっと、さくら! ……ええの? 草中」

「うん。凛咲さんも……()()()()、食べるよね?(ニコオッ……)」

「えっ⁉︎ あ、えっと……」






ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ……!




ブウウウッッッチィィィィィィィィィィンーー!!!






な……! 


なっっっ……!




なにを言ってやがるんだあああっっっ!


この、ロールキャベツくそ野郎があああっーー!!!




チョ、チョコバナナをおごるだとおぉぉぉ⁉︎


しかも!


ほぼ強制的に愛美にまで食べさせようとするとは、どういうつもりだあああああああっっっ!!!




…………。




ふん。


てめえの考えてることなんて、お見通しだぜ。

チョコバナナを食ってる愛美を見て「あんなこと」や「こんなこと」を想像するつもりだろっ!!!




ゲスい……!


あまりにも、ゲスいっーー!


ああ、もう……!


ゲスすぎて……ゲスいっっっ……!(※注 あまりの怒りに百合子は語彙力を失っております)




わざわざ押し付けがましくおごってまで、そんなことしようなんて……!

もはや、ロールされてる肉の圧が凄すぎて、キャベツをぶち破って生々しい肉汁が溢れ出してるぜっ!




だがっ!


しかしっーー!




こんな危険から愛美を守るために、アタシが今日ここにいることを忘れんじゃねえぞっっっ!






「ダメだっーー!!!」


「ひいいいいっっっ!!!(全員ビクウッ!)」






「こいつは今、虫歯の治療中だからチョコレートは医者に止められてる!」

「へっ……?(愛美キョトン)」




シ〜ン……。




「……そ、そう、なの? 凛咲さん」

「え? あ、ああ〜、うん……(不思議そうに一応コクリ)」


ふう……。

チョコバナナという爆弾は取り除いた。

だが、それだけじゃ不十分だ!


ロールキャベツくそ野郎のことだ。

チョコバナナがダメなら、ほかの方法で仕掛けてくるに違いない!


とりあえず、細長くて頬張る系の食べ物は絶対にダメだ!

あと、細長くなくてもペロペロ舐める系も想像をかき立てるからマズイ!


よし、このタイミングで一気に全ての爆弾を取り除いてやるぜ!


「ちなみに、チョコレート以外もリンゴ飴、ぶどう飴、いちご飴、ソフトクリーム、アイスクリームも医者から止められてる! あと、こいつ、フランクフルト、アメリカンドッグ、箸巻き、焼きとうもろこし、チュロスが苦手で食べられねえからっ!」

「へ、へっ……?(愛美キョトン、part2)」

「……そ、そう、なの? 凛、咲、さん……」




「だから、そうだっつってんだろっーー!!!(草中君に眼力ドゴォォォンッッッ!!!)」


「ひひっ、ひいいいいいいいっっっーー!(草中君、超絶ビクウッ!)




シ〜ン……。




「と……とりあえず、もうチョコバナナはいいわ、草中」

「……了解、藍川さん……」





ーー波乱を予感させる幕開け。



この後、百合子と愛美はどうなるのか⁉︎(次回へ続く!)






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