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14・個人レッスン

 今日は静香が作法やらなにやらを教えてくれるというので、

  伊澄家にお邪魔することになった


 今向かうよとメールをすると、

  チャイム押さずに入ってきていいわよと返事が来たので

   そのまま玄関のドアを開けると、


 そこには静香と頼子ちゃんが待ち構えていた


「あれ?二人してどーしたの?」


「伸ちゃん、ちょーっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

  二人から、なにやら圧を感じる


「え、なに?ちょっと顔怖いんだけど、なんか怒ってる?」


「えーっとね、杏子ちゃんのことなんだけど、最近みょーに仲良くない?」


「そーだそーだ!きょーちゃんを取らないでよー」


「ちょ、ちょっとまって、杏子ちゃんのこと?

 なんか誤解してない?全然そういうのじゃないって!」


「いつもすっごい楽しそうにしてるし、昨日なんて頭撫でてたじゃないの」


「昨日のみてたの?あれは杏子ちゃん泣いちゃったから、

 慰めてたというかなんというか・・・」


「きょーちゃん泣かせたの!?場合によってはいくら伸太さんでも・・・」


「いや、違う違う!ずっと憧れてた魔法が使えて感極まったというか、

 嬉し泣きみたいなもんだから、そのへんは本人に聞いてみるといいよ」


「むー、まあそれは後できょーちゃんに聞いてみるけど、

 伸太さんはおねーちゃんが居るんだから手ー出さないでよね」


「だからそーゆーのじゃないって、妹!そう妹みたいなもんだから」


「でもすごい可愛がってるし、好意もありそうにみえるわ」


「そりゃ可愛いとは思うし、好意もあるけどさ、

 恋愛感情とかじゃなくて家族愛みたいなもんだよ

 静香だって頼子ちゃんのこと可愛いと思うでしょ?」


 静香は頼子の方を見て

「うん、可愛いよ。」

「私もおねーちゃん可愛くて好きー」

 と頼子は静香に抱きついた


「そこに変な目で見たりだとか、やましい気持ちは一切ないでしょ?」


「まあ、そうねぇ」

 と静香はまたちらっと頼子を見る


 しかし頼子は目を逸らし汗を流し始めた


「頼ちゃん、なんで目線を逸らすのかな?」


「ち、ちがうの、別におねーちゃんを性的な目で見てなんかないよ!」


「せ、性的って!前からみょーにいやらしい目線で見てきてたのは

 やっぱそういう・・・」


「だって小さくて可愛い女の子が居たら抱きつきたくなるじゃん!」

  開き直ってしまった


「そういうのは杏子ちゃんで我慢しなさいって言ってるじゃないの」

  そういう問題なのか?


「外ではずっときょーちゃんとべったりしてるから

 それで満たされるんだけど、家だとそうもいかないじゃん!

 そんな時に風呂上がりのおねーちゃんとか

 薄着のおねーちゃんとか目の前で見ちゃったらね?

 そりゃいやらしい目でみちゃってもしょうがないじゃん!」


「「ええ・・・」」

 静香と一緒にドン引きしてしまった


「もういいよ!きょーちゃんのところ行ってイチャイチャしてくる!」

  そう言って玄関を飛び出して行った


「えっと、大丈夫?今後の二人の関係が心配なんだけど・・・」


「まあ薄々感づいてたし別にいいわ。今まで通り好きにさせてあげるわよ

 下手に抑制して見知らぬ小さな女の子に手を出しちゃうよりは

 よっぽどましだわ」


「静香がそう言うならまあいいけど・・・」


「それじゃ私の部屋に行きましょうか 」


 静香に連れられて部屋へ向かった


 部屋に着いてテーブル横の席につく


 テーブルの上にはマナー本や依澄家の資料やらが置いてある


「勉強の前にきいておきたことがあるんだけどいいかい?」


「いいわよ、どーしたの?」


「ボクが暴走して、浦秀に攻撃した時に、

 静香が止めに入っただろ?どうしてあんな危険なことしたんだい?」


「あのまま止めなかったら影敏が死んでたかもしれないじゃない

 あの魔力量で護衛を殺めるほどの暴走なんて

 ほぼ間違いなく処分扱いされてたわ」


「それは巫女の君を殺めても一緒の事じゃないか」


「そうね、伸ちゃん、今回の件を抜きにしても、

 もし私が死んじゃったら伸ちゃんはどう思う?」


「どう思うって・・・静香の居ない世界なんて考えられないよ

 静香が居なくなったら生きていけないかもしれない」


「私もね、一緒なの。生まれてきてからずっと、

 お祖母様やお母様から言い聞かされてたの。

 あなたは覚醒者のパートナーとして生きていくのよって。」


「それって静香の意思じゃないんじゃ・・・」


「ううん、違うの。あなたと初めて合ったあの日、ひと目見てわかったわ。

 この人が運目の人。この先ずっと一緒に生きていくんだなって。

 これが天使様のお導きなんだなって。」


「天使様のお導き?」


「ええ、自由な恋愛ができないかわりに、天使様が私達巫女のために

 一番相性のよい覚醒者の所へ導いてくれるの。

 そのおかげで殆どの巫女はよい相手と巡り会えるそうよ」


「そうなんだ。それじゃボクも天使様にお礼を言わないとな」


「ふふ、そうね。だから私もね、昔からずっとあなたのことが

 好きだったってことは覚えておいてほしいの」


「うんわかった。昔から両思いだったなんてすごく嬉しいよ。」


 そう言うと静香は照れながら手のひらにある痣のような物を撫でていた


「静香、そういえばその右手の痣ってボクが暴走した時についた

 火傷の痣じゃないのかい?」


「あ、え?き、気づいてたの?そうね、これはあの時の火傷の一部よ」


「ごめんね、そこだけ消えずに残ってしまったのかい?」


「えと・・・ちがうの。これは、火傷の殆どは治療で消えたわ

 けどこの部分だけハートの形にみえるじゃない?

 だからここだけわざと治さないで残したの。」


「え、でも長時間放置したら治療しても消えなくなっちゃうんじゃ」


「いいの。これは伸ちゃんから初めて貰った傷・・・

 まるで私が伸ちゃんの所有物である証みたいで、

 すごく気に入ってるの・・・フフフ・・・」


 静香は痣を撫で撫でしながら不敵な笑みを浮かべている


「だ、だめー!このまま行くとヤンデレ路線になっちゃう!

 どんな静香でも愛せる自信はあるけどヤンデレだけは勘弁してくれ」


「え?や、ヤンデ?なにそれ?」


「空っぽの鍋を火にかけたり、包丁で刺されかねない!」


「な!そんなことするわけないじゃない!何言ってんのよ!」


「とにかく、そんな痣なんて無くても静香はボクの物で

 ボクは静香の物だ!何があろうとそれは変わらないと誓うよ」


「まあ、そんなに言うなら考えとくわ。もう少しだけこのままにさせてね」


「うん、わかったよ・・・」


「さあ、お勉強しましょう」


 このあとみっちりとしごかれる伸太であった


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