居住可能惑星主義
多数ある宇宙戦艦作品の多くには、重要な共通点があります。
【居住可能惑星主義】
筆者の造語だと思います。
少なくとも、人口の多数派は宇宙服なしで呼吸できる惑星表面に住んでいる。
スペースコロニーを作ったり、小惑星をくりぬいたりするのではなく、住める惑星にこだわる。
できれば森があり恐竜が歩いており、人類が惑星表面に降りてすぐに水を飲み、恐竜を光線銃で倒して食える惑星。
せめて、呼吸できる大気と海がある。
せめて、百年かそこら…千年はかからずに住めるようになる、テラフォーミングしやすい惑星。
超光速航法があるのに、そんな惑星以外に住もうとはしない。
『ギャラクシーエンジェル』『無責任シリーズ|(無責任艦長タイラー~無責任三国志)』
『スターウォーズ』『ファウンデーション(アイザック・アシモフ)』『宇宙の戦士(ロバート・ハインライン)』『老人と宇宙(ジョン・スコルジー)』『彷徨える艦隊』
それら多くの名作が、【居住可能惑星主義】をとっている……と思われます。
要するに、スペースコロニーではなく呼吸可能な大気がある惑星の表面に、人口の多数が住むのです。
https://gigazine.net/news/20190514-jeff-bezos-dream-space/
[オニール氏とSF作家のアイザック・アシモフ氏の対談を上映しました。アシモフ氏は司会から「オニール氏のスペースコロニー計画のような構想を抱いていましたか?」と尋ねられ、「誰もまったく想像していませんでした。なぜならSF作家というものは惑星優越主義者で、『人間は惑星上に住むべきだ』と考えているものですから」と語りました]
とあるように、SF作家の中ではかなり根深い偏見のようです。
『無責任艦長タイラー』シリーズには、この銀河にはわずかしか住める惑星はない、だから人は争い続ける、という明言すらありました。
『宇宙軍士官学校』ではケイローンが恒星を一周する規模の超巨大スペースコロニーを作っています。
ただ、建造したケイローン以外にとってそれは一時的な避難場所という位置で、母星を焼け出された人々(ロストゲイアー)は常に居住可能惑星を欲しがります。
『ギャラクシーエンジェル』ではローム星に、ショッピングセンター・迎賓館などを備えた宇宙港機能のある巨大人工衛星がありますが、惑星表面にも大人口が住んでいるようです。
『彷徨える艦隊』も巨大ガス惑星衛星の資源開発・防衛を兼ねた基地、巨大ガス惑星周回コロニーなども見られますが、主な人口は呼吸可能大気のある惑星の表面に集中していますし、大気が呼吸不能な星系は衰退します。
また士官たちは、過去に行った民間人虐殺を懺悔するときには、惑星に対する隕石もどき……亜光速で大型金属弾を落とし、恐竜を絶滅させた小惑星衝突以上の打撃で惑星表面全部を殺戮する……の話しかしません。多くの惑星でコロニー生活者が多数派なら、コロニーを破壊した、故郷の巨大居住船を撃沈された、と語るでしょう。
それが、人口の多数が惑星表面に住んでいる根拠といえます。
『ファウンデーション』では、首都星は地面が見えなくなるまで、海面まで覆う勢いで都市を作っています。
『スターウォーズ』も、船生活者が多数派ならデス・スターにあれほど騒がないでしょう……スターデストロイヤーで十分。
『銀河英雄伝説』は、筆者は【居住可能惑星主義】だと思っていました。ですが指摘を受けて考えると、その根拠はありません。人口の多数が小惑星の地下やスペースコロニーに住んでいてもおかしくない……小惑星をくりぬいた要塞、コロニーも登場しています。
ただ、作中主要人物の生活はほぼ惑星表面・呼吸可能大気と思われます。
特に帝国首都オーディン・同盟首都ハイネセン・フェザーンの三大星は森などがあり、宇宙服なしで生活しています。『ヴォルコシガン・サガ』の『ミラー衛星崩壊』に描写されたコマールのように、土着住民はドームから出るときには酸素マスクの残量チェックが絶対の習慣になっており、怠る別の星生まれの人を想像もできない……そんな雰囲気は感じられません。
またヴェスターラントの虐殺も、300万人ほぼ全員が地上で暮らしています。もし過半数がコロニー生活なら、そのような描写があるでしょう。
考えてみれば、明白に「総人口の何割が惑星表面、何割がコロニー。戦艦建造数の何割が惑星表面、何割がコロニー」などという統計は多くの作品にはないのです。
【居住可能惑星主義】に対立する作品。
『機動戦士ガンダム』の宇宙世紀などはスペースコロニーをつくります。『スーパーロボット大戦OG』にもスペースコロニー生活者と地球人の対立が見られます。
『宇宙戦艦ヤマト|(旧シリーズ)』も、あちこちの惑星や大衛星に基地を作り、人類の移住も試みていました。
『ヴォルコシガン・サガ』にはテラフォーミングの最中で人口の多数はドーム都市で生活するコマール、小惑星帯の低重力コロニーの集まりであるクァディー宇宙などがあります。
もちろんバラヤーなど、大半の人が惑星表面に暮らす星もあります。地球も大人口を維持しています。
生まれてから死ぬまでの宇宙生活に順応している作品としては、『星界シリーズ』のアーヴ、『マクロスシリーズ』のゼントラーディなどがあります。
ただし、『ヤマト』の地球人は地球を捨てようとせず、『マクロス』でも地球人は移住可能惑星にこだわる傾向があります……それでバジュラをつついてえらい目にあったりも……
【居住可能惑星主義】のメリットとデメリットは何か。
種族の生存。
コスト。
開拓と独立。
テロ。
戦争。
その他。
筆者が考えていること。
種族の生存のためには、身軽で数多い巨大宇宙船のほうが有利では。
時間のかかるテラフォーミングや、数の少ない食べられる恐竜が歩いている星より、小惑星を掘る方が早いのでは。
さらに小惑星の穴に水耕農場を作り、住居を作り、工場を作り……必要な機械すべてを複製して船に積み、次の小惑星に行けば、生物と同じ指数関数自己増殖が可能なのでは。
『ヤマト』『タイラー』『三体|(劉慈欣)』など多くの侵略系宇宙SFは、不毛の星系や中惑星に深い穴を掘ったりスペースコロニーを作ったりすれば、攻める側は多くのコストを払う必要はありませんでした。
種族の生存という考えでは?
惑星表面に住んでいる大人口は、『彷徨える艦隊』ならば隕石もどき、『ヤマト3』の惑星破壊ミサイル、『スターウォーズ』のデススターの巨砲、『エンダー』シリーズの分子破壊砲(マッド・ドクター)などで瞬時に全滅します。
『銀河英雄伝説』でもタブーとされていますが、核攻撃には脆弱……ヴェスターラントは全滅しましたし、ハイネセンも全滅しなかったのは幸運です。
『スターウォーズ』では反乱同盟はデススター・第二デススターを破壊しようと必死になりました。必死すぎてエンドアでは反乱軍艦隊全滅+ルークとレイアが暗黒卿、という最悪を通り越した事態に紙一重でした。罠に見事釣られたのです。
『彷徨える艦隊』では、隕石もどきで惑星住民を死滅させることが常態化していました。シンディックは自国民の懲罰にすら乱用しているほどです。
『銀河英雄伝説』でも、核兵器のみならず、加速させた氷の塊でも有人惑星の皆殺しが容易になることは自明です。ヤンもそれに気づいていなかったとは思えません。
『宇宙戦艦ヤマト3』も惑星破壊ミサイルの応酬となり、地球は流れ弾で滅びかけました。
『宇宙軍士官学校』は以前から多くの居住可能惑星が太陽破壊兵器で不毛となり、作中の攻勢では耐ビームコートつき太陽異常燃焼ミサイルの飽和攻撃で、惑星防衛が事実上不可能となっています。
『エンダー』でも、分子破壊砲は惑星破壊兵器でもあります。作中では新しく発見された瞬間移動で爆撃艦を制圧できましたが、本質的には惑星に住むこと自体が無謀と言えるでしょう。……高度技術を持つテロリストや侵略的国家を抑止する、相当いい方法がない限り。
『禅銃|(バリントン・J・ベイリー)』も、携帯可能な惑星破壊兵器が帝国そのものを変えようとしています。
それらの作品は、もう【居住可能惑星主義】を放棄するしかないと読者としては思っています。
コロニーや小惑星基地も脆弱には違いないですが、それらは比較的容易に移動可能ですし、圧倒的な数で生き残る……多数の種を飛ばすタンポポ、億に達する卵をばらまくマンボウのように、どれか一つが生き残ればいい、というr戦略が可能になるのです。
自然を考えれば、r戦略は最強の生存戦略と思われます。
一つの籠にすべての卵を入れるな。
r戦略と同じ、この考え方。
どんな敵、どんな災害に、強固な大気と地磁気で守られた居住可能惑星も全滅するかもしれない。地球防衛艦隊も敗北するかもしれない。ならばリスクを分散せよ。
筆者が【居住可能惑星主義】に反発を覚えるのはその点です。リスク分散を考えず、勝利を、自分に都合のいい展開を絶対の前提とし、思考停止した、愚かな政治・軍事に重なるのです。
その点では、『ヤマト』のテレビ版終盤での、藪一派の反乱にすら筆者は同意できるのです。『宇宙戦艦ヤマト2199』では、ヤマト計画とイズモ計画の対立がありますが、まともに考えれば……
ただし、多少リスクを分散しても、数も技術も桁外れの敵艦隊の前では同じことかもしれません。
『オペレーション・アーク(デイヴィッド・ウェーバー)』では、逃げ回る大型移民船はすべて撃滅される、探知の元となる高度機械を捨てるしかない……というわけで高度機械なしでの生命維持が可能な、居住可能惑星以外に事実上選択肢がありませんでした。
居住可能惑星、大気と微生物に満ちた海は、機械なしの、ある程度の自己修復能力を持つ生命維持装置という面を持つのです。
『現実』でも地球自体が消し飛べば、知的生命以外には対処できない……46憶年間地球全滅級の災害がたまたまなかっただけ、あと10億年で地球は海を失い焼けると予想されています。
強引なテラフォーミングで作られた居住可能惑星は、おそらく比較的短期間でまた居住不能になるでしょう。
現実で火星をテラフォーミングしても、そのうち元に戻るとされています……地磁気、プレートテクトニクスを復活させ、軌道を大きく移し、さらに重力を強めることができないのなら、大気はまた太陽光に分解され、飛び去り、氷の砂漠に戻るのです。
生活できる船・改造小惑星で逃げるのが否定される理由として、滅びた母星を背に逃げ回る生き残り船が執拗に追撃される話が『GALACTICA』『シドニアの騎士』などいくつもある、ということもあるでしょう。
『伝説巨人イデオン』『銀河漂流バイファム』『ガルフォース エターナルストーリー』なども、『ガンダムシリーズ』の多く、『超時空要塞マクロス』『機動戦艦ナデシコ』なども、逃げ回る話です。
それらの物語は『オデュッセイア』『アエネーイス』など古典、チンギス・ハンや源義経の話などを下敷きにできる強みがあり、それゆえに多いです。多いからこそ、読者・視聴者の心に深くしみついています。
逃げたらひどいことになるぞ、逃げても無駄だ、と。
それを思えば母星の大人口を背に決戦する方がましに思えるのもわかります。
小人数だけが逃げることに対する抵抗としては……『無責任』では銀河レベルの天災に際し、タイラーは小人数だけが助かる銀河間移民船の建造設備を爆撃してまで、全員助かるか全員死ぬかを強要し、人材を一つの計画に集中しました。
また、『火の鳥(手塚治虫)』の未来編で、人類は宇宙に広がったのに、衰退したら植民惑星たちも次々に滅び、結局滅亡したことも多くの読者の心に刻まれているでしょう。多くの籠に卵を分けても無駄だ、と。
他にも古い日本SFの評価の高い作家は、遠未来には極度に悲観的であることが多数です。
また、物語である以上、母星を守ろうとして敗北する話は少数派になります……『ヤマト』のように最後の逆転勝利のほうが売れます。
リスク分散に話を戻します。
『宇宙戦艦ヤマト 完結編』では地球から離れたコロニー・小惑星への移民船団などは制宙権を取られて全滅し、地球にいた人が生存しました。
逆に『マクロス』では、地球にいた人間は全滅し、月基地、追放されたマクロスなどにいた少数の人類がその後の基盤となりました。
『ヤマト』のガミラスも母星が全滅し、母星を艦で離れたデスラーたちや、遠くで戦っていた人々がのちの帝国の母体となりました。
技術水準が低い話ですが、『七人のイヴ(ニール・スティーブンソン)』の災害はたちが悪く、宇宙空間に少人数の遺伝子継承者を送り出すのが精いっぱいでした。
母星の広い表面や地下に広く逃げ回る。母星を守り抜く。
宇宙のあちこちに、小さく脆弱な大型船で多数逃げる。
多数の岩石や氷の小惑星の地下深くに分散し、外に熱や電波を出さないよううずくまる。
一長一短があります。
巨体に鋭い牙をもつ、遠くに飛んで渡る、足の速さにすべてを注ぐ、多数の卵を広くばらまく、泥に深くもぐるなど、生物が多様な戦略で生き延びようとすることを思わせます。
ならば多様であれ、が答えかもしれません。
スケールが大きすぎますが、居住可能惑星ごとのワープも触れておきましょう。
『宇宙英雄ローダン・シリーズ』では地球ぐるみ移動して征服者から逃げたことがありました。
『宇宙戦艦ヤマト 完結編』『レンズマン』でも技術的には可能です。
ただ、技術なしでの長期生存を考えるなら、母星から離れれば意味がありません。『ローダン』で新しい母星に恵まれたのは幸運というべきで……思いがけない罠がありました。
コストを考えてみましょう。
森と恐竜のある星・テラフォーミング・氷の小惑星、という比較になるでしょう。
まず、「時は金なり」。そう考えれば、テラフォーミングは圧倒的に儲からないはずです。
テラフォーミングには、どう考えても何百年もかかります。大きいものを温めたり冷やしたりするのは時間がかかるのです。
また水を運ぶというのは、転送や多数の軌道エレベーターがなければ大変なことになります。
『宇宙戦艦ヤマト 完結編』では洪水のような描写になりましたが、実際に海水面が上がるほどの量の水が惑星間距離を重力で移動したら、超巨大な岩がぶつかる、恐竜殺しと同じことです。岩が蒸発するほどの超高熱地獄でしょう。ディンギル星が爆発したのは当たり前です。
『銀河英雄伝説』でもフェザーンやヴェスターラントに氷を運ぶという話がありましたが、どうやって?というのが正直なところです。せいぜい数千メートルの輸送船で往復するぐらいでしょう。
『地球消滅の日(ナショナルジオグラフィック)』や『怨讐星域|(梶尾真治)』のように、事実上身一つでの太陽系脱出となると、酸素呼吸どころかすぐに水を飲み動植物を食べることができる高水準な居住可能惑星以外、選択肢がありません。
何年もかけて小惑星に穴を掘ったり、何百年もかけてテラフォーミングしたりするゆとりがないのです。
身一つで無人島に流れ着くのと同じく。
これは、極端に低いコスト、損益分岐点になる条件です。
まさに手を伸ばせば食べられる、低い枝になった実です。
確かに低コストですが、数千億の恒星でも極端に少ないと思われます。
アーレ・ハイネセンの船団が、回廊を出ても長くさまよった……距離の防壁のためかもしれませんが、エル・ファシルより条件のいい星が欲しかったのでしょう。
ただし、原作には「安定した壮年期の」恒星とあり、恒星の条件を重視し、生活の場所は冥王星のような氷でよかったという解釈の余地もありますが。
いや、筆者はよほど追い詰められていなければ、森があって恐竜が歩いている星に降りる気はしません。『さまよえる宇宙船(スティーブ・ジャクソン)』でうっかり水を飲んだら病気になりました。『たったひとつの冴えたやりかた(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)』でもひどいことになりました。
異質な異星生物は互いに病気にならない、または宇宙のあらゆる生物は同じ起源を持つから地球の別の大陸と変わらない、というのもありますが、やはり不安です。
実際には、海と森がある惑星には近づくべきではないのでは?それこそ伝染病で人類全部が一発絶滅するかもしれません。とてつもなく美味しいと思ったら……という星新一系オチも心配です。
現在の天文学の知識を持つ筆者は、太陽系には厚さ何百キロメートルもの氷を持つ大衛星や準惑星がいくつもあることを知っています。
ちょうどいい大きさの小惑星で穴を掘り、その内部で暮らせば危険な放射線も遮蔽できるでしょう。
水星に穴を掘り、太陽電池または薄い鏡を水星周回軌道でも太陽周回軌道でも浮かべて電波送電設備を作れば、エネルギーは無尽蔵です。
月や火星も、ドームより地下のほうが暮らしやすいでしょう。
太陽から離れた木星衛星や冥王星でも、核融合があるのならエネルギーは事実上無限でしょう。
核融合や波動エンジンがなくても、地球から出て氷・岩・鉄の塊にとりつくことができれば、薄鏡やレンズを作って太陽光を集めて高熱を得、それでより大きな鏡やレンズを作ることで、短期間でエネルギーと、氷・ガラス・ニッケル鉄という建材を無限に加工できるようになるでしょう。
H2O氷・アンモニア・二酸化炭素、エネルギーが容易に手に入る以上、水耕農業は事実上無限にできます。
金属核が露出した小惑星も多数ある以上、機械工業も難しくはないでしょう。
『銀河英雄伝説』には、鉄小惑星を風船のように膨らませる、という実に簡便な船体生産法もありました。住むには実に楽でしょう。
それで巨大な、内部に都市と水耕農場がある、ちょうどイゼルローン要塞のような宇宙船を多数作ることもできるはずです。分厚い装甲は敵艦隊の砲撃だけでなく、致死的な放射線も防ぐでしょう。すさまじい電磁波が荒れ狂う木星の衛星軌道でも。
農業・工業ともに事実上無限にでき、事実上無限の人数が十分贅沢に暮らせるはずです。
冥王星の質量と、現実にある豪華客船の重量で軽く試算しましたが、冥王星を現実現在の大型客船にするだけでも、暮らせる人数は兆の上の位『京』=一万×一兆に達するのです。
大きすぎる冥王星は掘れないのなら、掘りやすいだけの大きさの資源小惑星が、どこの星系にもあるでしょう。
アシモフも表面より内部の方が圧倒的に大面積になる、という試算をしています。
人工重力が高価なら、円筒やトーラスを回転させる、それどころか二つの穴を掘った小惑星をワイヤでつないで振り回すだけでも十分でしょう。不自然なコリオリ力はあるにしても。
そして呼吸可能惑星であるということは、鉄などがすべて酸化しているということ……材料としての金属を得るために、還元という一工程が余計に必要になります。
大型の鉄質隕石にへばりつけば、還元すら不要な鉄がいくらでも得られるのです。
まあ現実の製鉄では、酸化して鉱床を形成、それを還元するのは二度の不純物除去にもなって便利ですが。
テラフォーミングの最中の、何百年も嵐が吹き荒れる惑星を管理し続ける……もし軌道上などに大人数が常駐できるのなら、そのまま住み続ければいい、惑星はいらないでしょう……
それと、火星や冥王星のような星に穴を掘り、太陽の近くに置いた鏡か核融合で水耕農業、同時に工業生産も。
どちらが早く、千人の人に生活の場を与えることができるでしょう。どちらが安いでしょう。
まして恐竜が歩く星しか相手にせず、それを奪い合って戦争するのと、冥王星を掘るのはどちらが安い……
開拓と独立について考えてみましょう。
宇宙に広がる、というのは本質的には開拓です。人類史における開拓が参考になるでしょう。
地球時代の古代で言えば、新しい島や大陸に船で着き、開墾して農地を作り、金属を製錬する炉と鍛冶場を作るか貿易網を確立し、木材と釘を手に入れて新しい船を作って次の開拓地へ……それが繰り返される限り、その文明は拡大し、人口も増えていくというものです。
酵母や細菌が砂糖水でどんどん増えていくのと同じように。
理想的には、本国と同等の技術水準になる……食物を作り、戦艦を作ることができるようになる。
実際には困難であり、バイキングがアメリカに定着することすらできませんでした。
食料を自給し、鉱山を掘り、金属を製錬し、新しい船を作るに至る……これはとても困難です。北アメリカでもミシシッピなど多くの植民地が全滅しました。わずかに考えればわかる、最低でも最初の収穫までの食糧が必要、実際には何年も食糧を本国から運んでもらわなければ大人数での開拓は不可能と言っていいのです。
アメリカ合衆国・カナダのように、高い工業力を持つ植民地文明は歴史的に例外的です。
ただし、旧石器時代には短期間で人類は地球全体に広がりました。犬を連れ、火と毛皮で寒さを防いで、人を恐れぬ大型動物を絶滅させながら広がる……氷河期の海水面低下でつながったシベリアとアラスカ、東南アジアとオーストラリアをつなぐ陸橋を渡って。そして丸木舟に種芋と豚のつがいを積み、太平洋の島という島に。
技術水準が低く、少人数、現地の資源で、多くの労力がなくても可能な技術(高炉やカナートを作る必要がない)でいいことが、それを可能にしました。
大航海時代に話を戻すと、本国が植民地を政治経済的に引き下げ、工業力を与えないことも重要……本国としては当然です。植民地が自分より強くなって逆に征服されたらたまったものではない。その支配の具体的な手法は、今の筆者はそれほど詳しくはありません。イギリスがアイルランドに対し、絹や家畜の輸出を禁じる厳しい法を作りまくり、さらにカトリックに多くの職業を禁じたことは伝わっています。
植民地が鉄鉱石を掘り、製鉄をして船や大砲を作ろうとしたら、まず本国の役人が許可しない。
さらに鉄製品を作るより、本国から輸入するほうがいい……本国では先に最高水準の技術・規模の経済・インフラ・優れた労働者があるので、競争では勝てない。
鉄・塩・酒・火薬・医薬品など生死を制する材の生産を許さず、本国が生殺与奪権を握り続ける。……釘がないだけでも強風が吹けばテントや、間に合わせの家屋は壊れ、全員凍死。火薬がなければ先住民にやられる。蒸留酒がなければ反乱……
現地人を差別し、大学に行かせない、上級公務員にさせない、土地の所有・売買を許さない。
任期を設けるなどして、短い年月で大金を持って帰るほうが社会的地位が上がるようにする。現地の人々を豊かにさせて生産力を高めるより、搾取して無人の荒野にする方が儲かるよう、インセンティブを調整する。
パブリックスクールやグランゼコール、士官学校で本国に対する忠誠を叩きこまれた者、王族の総督を送って、重要な立場を独占させる。
現地の軍人や、大砲工場の重要人物も、本国に呼んで王にひざまずかせたり、現地で総督にひざまずかせたり、子を本国留学させたりする。
他にもいろいろとあるでしょう。
『銀河英雄伝説』では、確かにエル・ファシルが同盟の崩壊に応じて独立を宣言しましたが、どれだけの惑星に交易なしで戦艦を作れるほどの完全な自給自足能力があったか……それははっきりしません。
帝国では、造船機能がオーディンに集中しているようでもありました。
同盟発祥とエル・ファシル以外国家が分裂しなかった……銀河連邦も、衰退しても文明衰退の定石である分裂にはならなかった。それは、何か死活的な重要技術を首都星が押さえることができた、かつ、その技術は流刑星で入手できイオン・ファゼカス号に乗せることができた、と考えることができます。
その推論は間違いで文化的な支配だった可能性もありますが。
ここで面倒なのが、『銀河英雄伝説』はゴールデンバウム以前の歴史も重要であることです。
13日戦争、シリウス戦役、銀河連邦の拡大と腐敗、ゴールデンバウム帝国皇帝の称号、自由惑星同盟のアイデンティティ……
作中で断片的に描かれる歴史の積み重ねから、「なにがなんでも独立勢力を認めない、人類は唯一の政府に支配されなければならない」という観念が登場人物の多く、国家の建前に刻まれていることが示唆されます。
ゴールデンバウム帝国もローエングラム帝国も、皇帝の称号には全人類を支配する唯一の存在という建前が強調されており、帝国側にとってそれが主な戦争理由となっていました。
国家の建前が国策を拘束した例は、現実の歴史にあります。
スペイン帝国はハプスブルクの双頭の鷲、古代ローマ帝国の後継者でカソリックの守護者という立場にこだわり、プロテスタントに染まり独立しようとするオランダを抑圧しようと戦争を続けました。その戦費の前には新大陸の金銀すら焼け石に水、帝国自体の衰退を招きました。
ロシア帝国も双頭の鷲をかかげ、東ローマ帝国の後継者を名乗りました。そのためにエルサレムまで支配したがり、結果的にクリミア戦争に至っています。今のプーチンのロシアも双頭の鷲を用い、シリアなど中東に干渉し続けるほど、その呪いは強いものがあります。
帝国が全人類を支配しなければならない……それを説明した作品として、『宇宙嵐のかなた|(V・E・ヴァン・ヴォークト)』があります。少しでも独立勢力を許したら、いつかその勢力が強くなって帝国を皆殺しにするかもしれない、だから帝国は絶対に独立勢力を許さない、と。
宇宙に旅立とうとする開拓者と、古い体制の激しい対立が描かれた作品には『楽園追放-Expelled from Paradise-』『楽園残響 -Godspeed You-』があります。
小惑星や巨大船での生活は、帝国から見ると……その点は自由惑星同盟も同じ……逃げて独立を保つのが簡単という問題があります。それゆえに、それを抑止するシステムがあると考えられます。
多数の独立者がいる社会は、『天冥の標|(小川一水)』で検討されています。同時に、『天冥』や『反逆者の月(デイヴィッド・ウェーバー)』は、交易と通信があるだけでも伝染病一発で全滅するリスクがあることを描いています。
ここで、客観的に見れば。
「自由惑星同盟は、最悪の事態を考えるならば常に航行不能宙域に亜光速の自給自足可能な巨大船を飛ばして、同盟が征服されても宇宙のどこかに民主主義の種が残るようにするべきだ」
そう思えますが、そういう勢力は確かなかったと思います。自国の敗北を想定するのは困難だからでしょうか。
『銀河英雄伝説』の過去の影響として、13日戦争のトラウマもあり核兵器で有人惑星を攻撃するのがタブーである、ということもあります。
それが、居住可能惑星表面の人口比率を高めてしまうこともあったかもしれません。
過去の影響は実に便利です。
『銀河英雄伝説』『無責任』『銀河の荒鷲シーフォート(デイヴィッド・ファインタック)』『夏への扉(ハインライン)』など多くの作品が、核戦争の過去を持っています。『宇宙の戦士』『楽園追放』なども文明崩壊級の大災害を経ています。
特に『ホーンブロワー(セシル・スコット・フォレスター)』の宇宙版を描くため、王政・神権国家・権威主義国家にする理由付けとしてはもっとも便利です。
開拓のコストを考えるなら、特に着地してすぐ恐竜ステーキと川からくみたての水が堪能できる優良居住可能惑星は、果樹と人を恐れない動物でいっぱいの島、乳と蜜流れる地のようなものです。裸で流れ着いても暮らせます。
ただし、森があると田畑を作るのはむしろ面倒になります。灌漑さえできれば砂漠のほうが有利だったりします。
そしてコストパフォーマンスを考えると、未開地の開拓より果樹の島、それよりも大帝国を滅ぼして金銀と奴隷をいただくほうが、圧倒的に儲かるのです。
開拓ではなく征服となりますが、コストパフォーマンスがよすぎるところには罠がある……それが、この現実の歴史の教訓です。
『国家はなぜ衰退するのか|(アセモグル&ロビンソン)』、これはノンフィクションです。
既存の帝国を征服したスペインと、帝国がなく先住民を皆殺しにして大平原を手に入れたイギリスの明暗。
帝国は、精製された金塊のようなものです。金鉱を手に入れても、一トン当たり5グラムで優良鉱山の域、えらくカネとエネルギーがかかります。集まって住んでおり、指導者を処刑して命令すれば忠実に従う何百万もの奴隷。開発済みの道と鉱山。金銀。濡れ手に粟です。手の届く低い枝になった実です。
逆にイギリスが得た北アメリカやオーストラリアには、そんな帝国も金銀もありませんでした。先住民を皆殺しにし、自分で手にマメを作って耕すしかありませんでした。手の届かない高い枝についた実です。
スペイン領は貴族と奴隷の社会、法がなく、民主主義も資本主義も育つ土壌がなく、豊富な資源があっても技術水準も上がりません。イギリス領は本国のマグナカルタの影響もあり、自分で耕す人たちが法をもとに自治を行い、資本主義を育て、工場を作り戦艦を自分で作りました。
スペイン領だった国々も、本国も貧しい。イギリス領だった国々も、本国も豊か。これは偶然でしょうか。
手の届かない実を収穫するためにハシゴを作る、それは本国も植民地も豊かにするのでは?
宇宙SFでも、手の届く実ばかり食べていたらそうなるのでは……と老婆心ながら心配します。
また日本史を見ても、開拓のコストはかなり重要です。江戸時代には幾多の干拓が、コストによって主導者どころか政権ごと破滅させ失敗に終わりました。成功報酬も大きいものがあります……江戸や大阪、それ自体が大干拓の成果というべきです。
日本史において重要な開拓はほかにも、北海道、樺太・千島、満州・南海などがあります。それぞれ多くの教訓があり、SFを読んだり二次創作を書いたりするうえでも重要でしょう。
(アメリカ)西部開拓史、オーストラリア開拓史も重要なヒントが多くあるでしょう。悲劇と人間の極悪も。
開拓のコストを言うのでは、「すでに滅びた文明」という究極の低い実もあげておきます。
『クリス・ロングナイフ』『反逆者の月』『スターゲイト』『ローダン』『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ|(庄司卓)』『クラッシャージョウ|(高千穂遙)』『ロスト・ユニバース|(神坂一)』『ギャラクシーエンジェル』『イデオン』など、過去の文明の影響を受ける作品は多くあります。
ただ、滅んだ文明の遺跡を主な生活の場にしているのは、『エンダー』シリーズしか思い出せません。
現実のこの世界で、すでに滅びた文明の遺跡はそれほど住みやすくない、という事実が影響しているかもしれません。砂漠の遺跡には水がなく、中米や東南アジアの森の奥の遺跡は木を切り倒し根株を除いて田畑にするのが大変+伝染病地獄です。
スペースコロニー、小惑星に掘った穴などで生活していれば、テロひとつ……空調に毒ガスを入れる、穴を開けるだけで簡単に全滅する、というリスクが指摘されるでしょう。
ただし、『エンダー』、『禅銃』など個人が携行できる惑星破壊兵器がある作品もあります。生物兵器・情報兵器は本質的に、ごく小さく携帯できて巨大な被害があります。
吸血鬼も同様ですし、『ローダン』『ファウンデーション』『クラッシャージョウ』『宇宙嵐のかなた』など、精神支配超能力者が全世界を支配しそうになる話は多くあります。
そして人工的な生活場での生活が長ければ、フェイルセイフも発達しているでしょう。
多数の惑星に分散していてさえも、『天冥の標』『反逆者の月』では伝染病ひとつで全滅しました。『ローダン』でもテラナー全滅寸前は日常茶飯事です。
また、穴ひとつで全滅の世界では、人の心や行動を常時監視する政治体制にもなる可能性が高いです。
たとえば、『銀河英雄伝説』の自由惑星同盟発祥伝説では、ドライアイスの船はまもなく無人惑星に着陸し、その地下で多数の超光速船を作り、それでイゼルローン回廊を通過して豊かなバーラトに至った……とあります。
無人星の地下から地下へ増殖する、ではなぜいけなかったのでしょうか?
確かに帝国が本気で探し始めれば、時間はかかってもすべての小惑星が調べつくされ全滅するかもしれません。距離の防壁と、居住可能惑星が可能とする大人口・巨大工業力が必要だったかもしれません。
ついでに、もう一つの防壁は考えなかったのでしょうか……時間の防壁。
光速の99.99999……9がたくさん並ぶ加速。ヤンが氷の塊を加速したラムジェットで可能。
あえてワープでは入れない航行不能宙域に入れば、同じやり方で追う船は、帰ったときには何十年も経っているというおぞましいリスクを負うことになるのです。『エンダー』シリーズで、証人として召喚するのが死刑に等しい、故郷の家族や友人との死別を意味したと同じく。
流刑囚には、故郷の家族と超光速通信で再会する必要はないでしょう。時間さえ稼げば、帝国が自滅している可能性も大きいのです。
さてここで……ではなぜ多数派のSF作品は、小惑星を掘って内部に住む、または密閉された客船を作って事実上無限の農業・工業をおこない、膨大な人口と艦船数を得ようとしないのか。
多くのSFに自己増殖という考えがないのはなぜか……
水耕農業と、機械を作る工場。中の人。それを作れるのならば、それは本国と同等の機能を持つ「子」にほかならないはずです。
それこそエンジンのついたガイエスブルク要塞が反乱し、逃げきって資源小惑星にとりつき、艦内工場で自分の部品を作り、艦内病院で妊娠出産を助けて人口を増やしても、文明自体が砂糖水の中の酵母のように増えることはできるはずです。
1が2、4、8、16……将棋盤に、1、2、4、8、16…81マスめには、もうばかばかしい膨大な数。
それは、それこそ今の人類が軌道エレベーター、いや今のケブラーで可能といわれる極超音速スカイフックでも可能なはずです。
なぜ多くのSFは、あの程度の生産力なのか。
『銀河英雄伝説』は、銀河連邦最盛期でもわずか3000億人なのか。
なぜ今の現実の人類は、宇宙に出ればそれが可能だということを考えないのか。
こう考えてしまうのは、まず『ギャラクシーエンジェル』で、ネフューリアと古代遺跡のコアが鉱山小惑星にとりつき、短期間で強大な艦隊を作り上げたエピソードから、大艦隊を作れるなら、戦艦ではなく客船を作れば何百万人も住めるはず、と考えてしまったのです。
それに、『銀河英雄伝説』のイゼルローン要塞の水耕農場とミサイル工場、ガイエスブルク要塞のエンジン、そしてヤンの、ラムジェットをつけた氷の塊を足し合わせたら……
いや、自由惑星同盟がわずか16万人から、帝国と艦隊戦ができる人数まで増えた……それまでの期間、ずっと指数関数増殖をしていたのかもしれません。
それが帝国との接触、戦争にすべてのリソースをつぎこむことで指数関数増殖が止まってしまった……
でも、16万人選んで、機械一式与えてあっちの空いた星に行ってこい、と放り出せば、まもなく何億人・何万隻の艦隊が加わる、それはできなかったのでしょうか。16万人を割くことができなかったのでしょうか。
それとも、自由惑星同盟の発展が止まった理由は、帝国からの亡命者の悪影響でしょうか。
一つの回答として、イゼルローン要塞における植物園などの説明があります。
人は数カ月に一度は、植物のある惑星の土を踏まなければ精神が持たない、と。
何よりも説得力が高い、メタな答え。冒険小説の悪役が、元特殊部隊の主人公をとらえ拷問するときに、手足を切断したり目を潰したりしないで電撃だけ、結局逃げられて射殺される……ストーリーに奉仕しているだけ。
筆者は個人的にそれを好みません。
逆に、ストーリーに奉仕する不自然な部分ができるだけ少ない作品が、より緻密でよい作品と思えます。
ただし、それだけとも限りません。現実のこの人類も、技術的・物理学的に可能なのにやっていない愚行は数多くある……
そう考えると、現実の人類の歴史、現在の現実の人類の愚行を意識することが可能です。いわゆる『内政チート』の視点で。
アレクサンダー大王のところにタイムスリップし、自動車の設計図は良質の鋼がないから役に立たない、でも『鐙(あぶみ)』なら縄一本ででき見ればわかる。……馬が小さいから、というほど歴史に詳しいなら、なら正しい頸木・ハーネスと言えばわかるはずです。
マメ科緑肥、ロケットストーブ、ビタミン、清潔など、技術的な積み重ねなしで、知識だけで生活水準を上げ、人口や軍事力を大幅に増やせる技術的な工夫はあるはず……それが『内政チート』。
それを疑う人もいます。発明は天才ではなく時代だ、電話はベルの数分前に特許を申請した者がいたしほかの発明も……と。
ですが、人類が鐙や服のボタンを千年、缶切りも50年発明しなかったことも事実です。
そして今の人類も、ガス冷蔵庫、溶融トリウム塩炉、極超音速スカイフック、海水灌漑可能な塩生植物|(海水で育つ稲)、海洋肥沃化+海藻と貝の養殖など技術的な愚行=『内政チート』の余地があることは確信しています。
できるはずなのになぜかやっていない……それは『ガンダム』の宇宙世紀にもあります。
あれほど戦争が絶えないのなら、巨大な核融合炉の出力で、大量の資源を抱えたコロニーごと太陽系外まで逃げればいいのに、と。
技術は国家体制も、世界も変える。
どれだけ作者がそれを理解しているか。そして、たとえば『ガンダム』のミノフスキー粒子のように、どれほど世界観を説明する技術を創造できるか。
読者や二次創作作者も、それを考えることは作品鑑賞、二次創作の上でも楽しみを深めることでしょう。
これはSFを作る側も、読む側も意識すべきことかもしれません。
筆者は個人的には、そのような目で現実世界を見る努力をしてほしい、もし今の世界に『内政チート』の余地があるのならばぜひとも見出して実行してほしい、とも思っています。