プロローグ
なんと私は転生しました!
歩きスマホで推し活をしていたら、いつの間にやら信号無視して道路の真ん中。
大きなトラック轢かれてドッカ―ン!
一撃絶命、この世にサヨナラ。
あれよあれよという間に異世界に。
歳はそのまま15歳。
前世の記憶と現世の記憶がぐるぐる混ざって、新たな自分がこんにちは。
自分の名前は、レティセル・ゼオン。
どうやら、小さな国のお嬢様らしいのです。
私は……ワタクシは考察します。
ワタクシは、ゲームをしている最中に転生しました。
つまり。
つまりです。
きっと私は大好きだったゲームに転生した。
はずです!
そうに違いありません!
鏡を見ると、黒髪ロングの目つきのキツイ美人さんがいました。
さすがゲームの世界。
前世の自分と比べ物にならないくらい見目麗しい。
ただし、愛くるしさなどはなく、主人公ではない模様。
ならば、悪役。
普段からドレスを着こなしているのであれば、
すなわち、悪役令嬢。
そうに違いない。
はずです!
推しの恵令奈様はどこにいるのでしょうか。
記憶を探ってみます。
エレノア……様?
まあ、西洋風なのでそういう風にマイナーチェンジしたのでしょう。
海外版というやつです。
容姿は、ゲーム通りのふわふわロングなピンクゴールドの愛くるしさ抜群の美少女。
ん? エレノア様の眉のあたりのビジュアルが違う気が……いえ、疑うのは、よくありません。
眉程度であるならば、修正は可能。
このくらいちょっといじれれば……。
悪役であるワタクシが仲良くなって、眉を直すというのはおかしな話。
ですが、ここはゲームの世界。
ファンタジー風異世界であるのならば、ゲームの裏設定として、何かしらあるはず。
チートスキルやら、魔法やら、なにやらその辺に都合よくころがっていないのかしら?
えーと。
がさごぞがさごそ、古い倉庫をあさってみると何やら出てきた古びた書物。
所謂、魔導書?
なになに?
悪魔召喚の仕方が書いてあるようです。
必要なものは鏡と魂???
ふむふむ。なるほど。
命を代償に悪魔を召喚できるとのこと。
是。
すべては是です!
よし!
なんでもござれ。
一度はなくした命ならば、賭けることも惜しくはありません。
ワタクシのすべてを賭けて、推してみせますわ!
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