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テーマなし詩集

feeble struggle

作者: 歌川 詩季

 ポケットにいろいろいれるひとです。

 内輪のジョークが寒すぎてついていけない

 まわりとの温度差に 色眼鏡も曇った

 一匹狼 はぐれ者きどっては

 ふと気づきけば孤独だったなんて

 存在自体がニヒリズム


 歩み寄るつもりがのみこまれてく

 アリジゴクみたいな妥協の産物は

 週末の(にぎ)わいと引き替えで

 プライドは安くなる


 ポケットのなかみ 机にひろげて

 手持ちはこれだけか

 使えそうなものだけは詰めなおせばいい

 あとは屑籠(くずかご)

 だけど ふと 考えなおし もう一度 (あさ)

 綺麗な想い出だけは いくつかもっていこう



 奇抜なチョイスに喰いついてアゴをはずす

 まやかしの情熱で マス・メディアの餌食(えじき)

 男は狼 ならず者きどっても

 笛の() 鳴れば列に戻るなんて

 末期症状がクライシス


 背を向けたポーズで鏡を(のぞ)

 アメフラシみたいな未練を置き土産

 手放しで旅立つも道すがら

 面影をさがしてる


 ポケットのなかみ 机にひろげて

 なにひとついらないや

 いったんからっぽにして身軽になったら

 あとで忍ばせる

 だけど 切り札はそれでも 使いどき選べ

 巧みな話術 頼りに なんとか(しの)げたら

 内ポケット、便利!

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― 新着の感想 ―
[一言] 山田く〜ん コイツをいつもの屑カゴへINよろ ( ー`дー´)キリッ
[良い点]  孤高になりきれないもがきのような。  でも本当に割り切ってひとりで立つのは気力のいることですよね。  切り抜ける話術があるなら、人の中でも大丈夫そうな気がします!
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