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ネタ・メタ・タイムスリップ

作者: みや

 結構ふざけた作品です。

 真面目な作品を読みたい方、怒りっぽい方、できれば読まないでくださると幸いです。










・シーン1


 「無理だぁぁぁぁ。

 思いつかない……」


 パソコンの前で何時間悩めど自信を持てるアイデアは浮かんでこない。すでに日をまたぎ7月1日、もうすぐ丑三つ時じゃないか。これはやばい、完全に行き詰ってる。


 「あと10日あるから何とかなる」

 今となっては、そう言って眠りについた10日前の自分を殴り飛ばしたい。

 いや、実際余裕があるわけでもなかった。大学の授業に、実験、アルバイトにサークル、友人付き合い。時間がなかったと言えば嘘になるが、忙しかったのは事実だ。それにその合間に書こうと努力はしたがどうしても筆が進まなかった。筆じゃない、タイピングか。いや、そんなのはどっちでもいいんだよ。

 とにかく、そんなこんなで勝手に追い詰められて、ついに期限日となってしまった。明日には、じゃない、今日中にはちゃんと一作仕上げて出さないと……約束だからだけじゃない。自分の技術向上のためにもだ。


 こんな眠気に満ちた頭でも一晩中フル回転させれば、ネタの1つや2つでて来るだろう。



 いや、待てよく考えてみろ。今日は月曜日だ。では明日、じゃないもう今日か。いやどっちでもいいよ。は火曜日じゃないか。つまり授業は昼からだよ!! やったね!! 今から寝て明日の朝考えよう!!


 ということで目覚ましをセットして、布団に入って……




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 




・シーン2


 ん? なんかとんでもないことをしてしまった気がする……。

 確か昨日は2時くらいまで小説のネタを考えてて……あっ!!


「やべっ、寝過ごした!!」


 最悪だ……。まだ短編出来てないだなんてことが部長にバレでもすれば……。確実に今月のテーマの難易度が悪化するっ!!


「ってか今何時だよっ!? 携帯携帯っと……えっ!?

 ……嘘、だろ……6月!?」


 6月1日だって? 待て待て待て待て、それはおかしいだろ。昨日俺は7月1日の期限に追われてひいひい言ってたんだぞ? それが夢だってのかっ!?

 いてててててっ!! 当然のごとくほっぺたつねったら痛い!! やっぱり夢じゃない。


 つまり本当に今日は6月1日?


 ……いや、さすがにそんな子供みたいな発想にはならねーよ。夢の中でもつねったら痛いし。大方携帯の受信ミスってオチだろ。期待させやがって。


「って、そんな場合じゃなねえ!! 遅刻するっ!!」


 そんなことより早く学校にいかねーと。あと部長への言い訳っ!!




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




・シーン3


「あの~、部長……恒例の短編のことなんですが……」

「ん、何だ?」


 本から目を離して、こっち向いて話してくれよ。眼鏡がキラッて反射してどんな表情してるかわかんないんだよ。


「あの~、その~何というか。

 やっぱり過去っていうのは幅が広すぎて逆に難しいというか、どんなネタでもすでにn番煎じというか……。いえ、結局全部言い訳なんですが、だからその~」

「何だ、お前もう今月のテーマ知ってるのか? 部会までテーマは発表するなと言ったのに……全く、今月のテーマ決定者は誰だったか……」


 もう部長が何を言っているのかもわからない。ただ……ただ、ここは本当に過去なんだ!!




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




・シーン4


 不思議なことに携帯の中のデータは7月1日の時のまま。

 俺はそれを利用して、文章をさらに改善しまくった→文章はみるみるよくなっていき、自分でも見違えるようなものになった。

 部長にそれを見せる。部長、「名作だ」と、手を取って喜んでくれた。

 時間をかけて作るだけで文章は大きく変』バタンッ!!



「ダメだっ!! 内容が薄すぎる」


 私はパソコンを机の横にやり、それによってできた空間に突っ伏す。

 やることがなかったから思いついたネタを打ち込んでいたけど、あまりの内容の薄さにため息が出た。

 こんなに内容のないものを作品にしてもいいのだろうか。もっとしっかりと考えれば、もっと面白いものもできるのではないか。


「まあそんなに焦らなくてもいっか。あと10日あるし」








 はい、ごめんなさい。反省しています。

 言い訳ですが、今月は今年で一番大変な月だったんです。小説どころかパソコンもレポート以外では触れないほどに。

 次からは真面目に書きます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ふふっ、みやさんも一緒だなぁ。なんて思いながら読んでいました。でも、意外と練り直せばいけるかもしれませんよ。 実は私も同じようなものを書いています。 あらすじもふざけて書いていましたので、ア…
[良い点] 文章に実感が篭っている。 [気になる点] 急いで書いたのか、文字抜けが見受けられる。 [一言] リアル大変な中、お疲れ様です。 ただ、そんな時は無理して書かないで、休養だぁ〜って筆を休め…
[一言] 話の行間と言うか、物語の舞台裏と言うか、作品の中のヒトと言うか、現実の作者と言うか、つまり最近のみやさんを知ってるとなんか笑える話ですね。 やっぱりこう言うリアルな話は、よく考えて作られて…
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