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4:hope
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あの瞬間から数時間。
何もかもを失った私には帰る場所もない。だから、公園のベンチに横たわり、街頭のわずかな光であの男がくれた名刺を見つめてた。
“ホントウニ・・・カワレルノ?”
名刺に書かれていたのは『lost field』というお店(?)の名前と住所と電話番号だけ。
どんなところかもわからない。むしろお店かどうかもわからない。名前と番号と住所だけが書いた名刺。
その名刺を見た瞬間、私の心にあの言葉が響きだした。
“コンナセカイカラ・・・オサラバシタイナラ・・・オレノトコロニコイ。”
“コンナセカイカラ・・・”
“オサラバシタナラ・・・”
“コンナセカイカラ・・・”
「・・・おさらばしたいなら。」
わたしの足は自然に動き出していた。その住所の方向に・・・。