40:join / 41:myself
数週間後、私は退院した。
翔さんも。
病院のロビーには、みんながいた。
信康さんが運転するワゴンに乗ってお家に帰る。
(車の中)
「翔さん。」
「うん?何だ嬢ちゃん」
「私のせいで・・・ごめんなさい。」
「あやまるな(怒)」
「え?」
「俺たち家族だろ。助け合うのも当然。守るのも当然。だから・・・」
翔さんは、私の頬を引っ張りながら
「謝るな!」
といい続けた。
車の中は、このことがきっかけでさらに騒がしくなった。
やっとお部屋に着いた。
落ちついた。
でも、まだ不安。
また、先輩がここに・・・
そんな不安があった。
“コンコン”
ドアを開けると、まだ、顔の腫れが痛々しかった翔さんがいた。
「入るけど・・・いいか?」
「は・・・はい・・・。」
私は、コーヒーを入れて、翔さんに渡した。
「ありがと。どうだ、あれから・・・。」
「先輩が捕まっても、まだ不安です。いつ、また現れるか不安で・・・」
「そうだよな。あんなのに何度も付きまとわれて、何度もいやな思いして・・・すぐに気持ちが切り替わる訳ねーもんな。いやな思い出だから忘れることもできねーし・・・」
翔さんの顔はいつもと違ってシリアスな感じ。
「でも、これからだ!嬢ちゃん。これからだ。」
「これから・・・」
「そう、これからだ。新しい思い出をここで作っていこうぜ。ほら、初めて会ったと気に入ったパンドラの箱の話覚
えてるか?」
「はい。蓋をしめたら希望が残った箱。」
「そう。嬢ちゃんは今その状態になったんだ。希望を閉じ込めた状態。その希望を持って嬢ちゃんはスタートラインに立った。今からはじめよう。新しい嬢ちゃんを。」
新しい私・・・
嬉しかった。
その言葉・・・
「はい!新しい私始めます!」
やっと、心の中のもやもやが無くなった。
今日、この瞬間から・・・
新しい生活がスタートする。
新しい私が
新しい思い出を作る生活が・・・
Fin・・・
こんにちわ。
「lost field」いかがでしたでしょうか。
自分自身が始めてブログを使って公に公開した小説です。なので少し見にくい点もあったかと思います。このお話をご覧いただいてのご意見、ご感想どんどんお待ちしております。お気軽に書きまくってくださいね。
これからも様々なお話、詩を公開していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、様々な場所で皆様お越しをお待ちしております。
小春日和 管理人
清田花音




