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3:padora’s box
3:padora’s box
男は私の顔から手を離し、私の目を睨むように見ながらさらにこう続けた。
「今、お前はパンドラの箱を開けた状態だ。不幸しか見えてない。そんな状態に振り回されて人生終わんの嫌だろ。自分の意思じゃねーから無意味だろ。でもな、その箱を閉めたらそんなことは無くなんだよ。」
「パンドラの・・・箱・・・?」
「あー。ギリシャ神話に出てくる災いしか詰まってない箱だ。その箱を閉じたら、希望しか残んなかった箱だ。お前も自分の中にあるその箱のふたを閉めろ。お前の人生は変わるぞ。」
次の瞬間、男は私の手を勢いよく自分の方向に引っ張って、別の世界への境界線から引き離した。
「こんな世界からおさらばしたいなら、俺んところ来い。」
そういって一枚の名刺を渡してその場所から立ち去っていった。
煙草をくわえながら・・