20/37
21:family
あれから数時間たったような気がする。
まだ体調が戻らない私は、桜さんの部屋のソファでゆっくりした時間をただ過ごすことにした。
あの人の事をカミングアウトして、心の中が少しすっきりした感じ。
そんな時にドアをたたく音がした。
ドアを開けると、そこには翔さんが立っていた。
「調子どうだ?」
「だいぶよくなった…とは思うんですか…」
「そっか。今から店の方で使う物の買い出しに行くけど、なんかいる物とかあるか?」
「今は特にないので、大丈夫です。」
「何かあったら、俺の携帯に連絡よろしく。」
そういって、翔さんは私の手をとって、その紙を手に乗せた。
「真実瑠、飛鳥ちゃんよろしく。翔~!私も行く。」
「珍しい。お前からそんな言葉がでるとは。」
「真実瑠さん。」
「うん?」
「私、此処にいていいんですよね?」
「当たり前でしょ。家族なんだから。」
「…ありがと…ございます。」
「改まらなくていいの。普通に接して。」
「はい!」




