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1:Scar
1:Scar
消えることのない光を放つ街。
減ることのない人ごみ。
一瞬の時間で何もかもを失った私は、ただ流れに任せて彷徨い続ける紙のような存在になっていた。
心は無数の傷跡を刻み、ひびが入り、欠け始めていた。
この世界にいることさえも拒絶するくらいに・・・。
そんな感じでふらふらしてついた先は、寂れた雑居ビルの屋上だった。
“ココカラトンデシマエバ・・・ラクニナルノカナ”
心の中はその言葉でいっぱいだった。
そんな時だった・・・
後ろから声がしたのは・・・
「止めとけ。意味ねーぞ、そんなことしても。」