再び
大変ながらくの放置期間!すいません!!テスト終了いたしました!
パチッ
目が覚めた。
「・・・。」
私は自分の部屋にいた。
そしていつものように起きあがり伸びをする。
階段を下りてリビングに入ると
そこにはお父さん、お母さん。
そしてなぜかおじいちゃん、おばあちゃんがいた。
「おはよう」
私はみんなに声をかけたつもりなのに
誰も、答えてはくれない。
ここで私は気がついた。
私、死んだんだ。
いつもあるはずのないものが
そこにはあった。
仏壇。そこに飾られている写真の中の私は
すがすがしいほどの笑顔だった。
ほんとうに・・・死んだのか。
改めて確認をする。
側にあったペンを拾ってみる。
「・・・ッ」
ペンは少し浮いたものの
スルっと私の手から抜け落ちた。
「お父さん、お母さん」
誰も喋らない部屋の中で誰にも聞こえない声を出す。
「お兄ちゃん・・・おばあちゃん、おじいちゃん」
父も母も今にも泣き出しそうなほど悲しい顔。
祖母と祖父も疲れ切ったような脱力感。
兄は表情一つ変えないで雑誌を読んでいた。
私は心が痛くなった。
事故にあってからの記憶は無い。
その後、私が病院に運ばれ、どう死んでいったのか。
家族がどういう心境だったのか。
それすら、わからない。
「ねぇ、ハヤトさん。」
『はい』
私はハヤトを呼び出した。
「これから、どうすればいい?」
『未練があるのでしょう?』
「もうすでに未練だらけだよ。こんなの私の家じゃないよ・・・」
『辛いとは思いますが受け入れてください。これが現実です。地上に降りれるだけ特別だと思ってくださいね?』
「・・・わかったよ。」
『それではまたなにかあれば。』
プツン
そこで通信が切れた。
「・・・はぁ」
死んでしまったことに悔いが残る。
お父さん、お母さん。
死んでしまってごめんなさい。
おじいちゃん、おばあちゃん。
私のことであまり体に負担、かけないでね。
お兄ちゃん。
きっと我慢してるんだよね。
みんな、ごめんなさい。
もう一度会いたい。
私、ここにいるよ。
ここにいるんだよ。
ねぇ・・・。