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ユニゾンと横恋慕  作者: 不定音高ふたつ


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[第一話] 分割位置のずれ(いくつかの意味で)

【登場人物】


小夜:星山小夜(( )ほしやま・さよ)。高校1年生。軽音楽部で、エレキギター担当。タクの幼馴染で、タクに片思い。



タク:水野拓(( )みずの・たく)。高校1年生。小夜の幼馴染。軽音楽部でドラムス担当。メイに恋を始める。



メイ:久米郁葉(( )くめ・いくは)。高校2年生。軽音楽部の先輩。エレキベース担当。大学生の彼氏がいるらしい。



ショージ:東海林ショージ(( )しょうじ・ショージ)。高校1年生。軽音楽部でキーボード担当。現実の恋に、ファンタジーを持ち込みたい。



ヤッ子:牧靖子(( )まき・やすこ)。軽音楽部の顧問であり、タクが町内のイベントで合奏する大人。渦中でうろたえている者を、外側の落ち着いた場所から俯瞰する。



♪ 今話の音楽用語は、このページを下にスクロールした「後書き」に記しました。




■ 各場面(( )ライトノベル文庫の口絵の代わり)


▼ 「机の上の鐘。うちでは、あれをチューニングに使うのが、伝統なんだ」


▼ 学校の誰かが通るかもしれない道。きっと、あたし、すごいブスになっているのに……。


▼ タクちゃんのスナップ写真を撮れるのは、世界中で自分だけ。


▼ しばらく迷い、小夜は右手の爪を切った。


▼ 「小夜ちゃんを怒らせたら、あたしが許さないよ」


▼ 「これは、夏目漱石の『こころ』からの引用なんだ」


▼ メイは、左耳のピアスを、指先で揺らしながら「彼氏にはなれない大学生が、色々と教えてくれたの」と答えた。


▼ 「あたしと水野君のユニゾンに、小夜ちゃんが割り込むと……横恋慕になっちゃうよ」


▼ 「あたし、タクちゃんが好き。水野拓が好きです。恋愛感情よりも、もっと強い感情で好きです」


▼ タクは、自然を装って、ベルトを左右に移動させたり、ズボンの裾を摘まんだりして整えた。その手の動きの、ほんの一瞬の淫らを、小夜は目撃してしまった。



[第一話] 分割位置のずれ(( )いくつかの意味で)




(( )回想セクションというより、物語の中盤の場面)


「(( )どうして、ギターだったんだろう。どうして、ベースじゃなかったんだろう)」


 軽音楽部の練習時間に、タクがメイと話をする度に、小夜は思う。部活動のためではあっても、タクとメイが話し合っている様子を近くで見るのは辛い。


「メイ先輩、始まりの、「ダダ、、ダッダダ」を、「ダダダ、ダダッダ」なら、どうですか?」


「やってみよう。サンシッ……」


 タクとメイが、目を合わせて演奏する。タクのドラムスと、メイのエレキベースが、ぴったりと合う。「ダダダ、ダダッダ」


 タクに恋の告白ができないままでいる小夜にとって、一学年でも先輩のメイは、単なる恋のライバルではない、謎を含んだ存在。


 中学校と比べて、高校は校区が広い。行動範囲も、高校生になると格段に広くなる。これまで、同級生であり幼馴染という関係に甘えていた小夜は、現状維持ではいられないと、焦り始めている。


 タクとメイが付き合い始める前に告白しなければならない。メイの恋愛には怪しい噂がある。小夜の恋心を知らないタクが、メイと付き合うことは避けたい。


 小夜は嫉妬と焦りで、タクとメイのユニゾンを見ながら、意味も無く抱えているエレキギターの、小さなレバー(( )ピックアップセレクター)の先端を、指先で撫で続ける。独特の感触がする。




● ●




「あたしも、タクちゃんと同じ、軽音楽部にしようかな」


 高校への入学式の日に、小夜は一緒に登校するタクに話す。


 小夜は、偶然を装って、タクと同じ高校に進学し、一緒に登校した。


 小夜とタクは、幼馴染。近所に住んでいて、小夜がギターを始めるきっかけになったのが、タク。


 今日からは、中学生とは行動範囲が格段に広がる高校生。


「小夜も、軽音楽部か。これまでは、小夜が合奏するのは、俺とだけだったからな。色々な人と合奏すると、視野が広がるぞ」


 入学式の体育館に向かう廊下には、運動部と文化部(( )体育系と文化系)が、ごちゃ混ぜで各部のポスターが貼られている。


「あった! ねえ、タクちゃん、軽音部があったよ」


 ポスターに「軽音楽部!」と書かれているのを見つけ、小夜は駆け寄り、軽くジャンプしながら、タクを手招きする。


「あるに決まってるだろう」


「だって、去年まではあっても、今年は無くなるかも知れないじゃない」


「ヤッ子先生から、聞いていたんだよ。新年度は、部員は一人だけど、年度初めは部は継承するって」


「そっか。部員が少なければ廃部になるけど、新入学生が何人いるか、これからだもんね」


 タクは、最初から軽音楽部に決めていた。


 小さな高校なので、新年度の部員は二年生のメイだけ。部員が少なければ、吹奏楽部と合併と称して、要するに廃部になる。


 タクは、これまで、町内のイベントで、大人との合奏経験はあるが、普段は小夜との遊び合奏ばかり。


「ヤッ子先生って、一緒にギターを買いに行ってくれた、あの人だよね」


「そう。あの人が、ここの軽音楽部の顧問もやっている」


「ヤッ子先生って、呼んでたもんね」


 町内のイベントで、時々タクと合奏するメンバーであり、この高校の先生が、ヤッ子。


 入学式では、ヤッ子は正装していた。整列入場の際に、小夜はタクと離れてしまったので、小夜はヤッ子を見付けられなかった。


 入学式が終わり、解散するところで、小夜は後ろから、タクから声を掛けられた。


「これから、ヤッ子先生に、会いに行かないか?」


「あ、行く」


「そのリボンは、付けたままがいいな」


 入場前に配られた、左胸に付けたリボン記章を指した。


「それが新入学生の目印だから、気遣いをしてもらえる」


 タクは、このような、先を見越した案内をしてくれる。


 玄関の壁にある、校舎案内図で確認し、二人で職員室に向かう。


「お忙しいところ、申し訳ありません。軽音楽部の牧先生に、ご挨拶に参りました」


 ヤッ子が呼ばれて来た。リボン記章は、新入学生とは違うデザインで、「牧靖子」と書かれている。これが、ヤッ子の本名。


「おお、水野君。入学おめでとう。それから、星山さんね、おめでとう、久し振り」


「あっ、ご無沙汰しています」


 小夜にとってのヤッ子は、「大人のお姉さん」で、毅然とした立ち居振る舞いが、いつか自分でもできるのだろうか、できるようになりたいという、憧れの対象。


「僕達、約束通り、軽音楽部に入部しようと思います。今日は、ご挨拶に伺いました」


「さすが水野君ね。後々のことを予測して、物事がスムーズに進むように、今のうちから、部長に挨拶したいんだ」


「(( )ああ、ヤッ子先生も、タクちゃんのことを、よく知っているんだ)」


「でもぉ、今日は無理ね。見ての通り、イベントの日だから、バタバタしているし」


「了解しました」


「あっはは。相変わらず堅苦しい言葉遣いね。新入生の通常登校日の初日なら、運が良ければ部長に会えると思うよ」


「運が良ければ? ですか?」


「校内を、あちこち探し回ってみてよ。見付かれば、すぐに軽音楽部だってわかるから」


「はい」


「初めて会った時は、ビックリするだろうけど、大丈夫。無益に誰かを傷付けることはしないから」


 ヤッ子の笑顔を見た小夜は、少し不安になった。口も目も、芝居のような笑顔だったから、何かを隠しているように感じた。


 かつては小夜の恋心を後押ししてくれた。今もそうだろうか、それとも、別な意味があるのだろうか。例えば、部長の立場を利用して、セクハラをされるのか?


 新しい生活になる不安が、ネガティブな噂を思い出させる。ヤッ子の「無益に」が、小夜には気になった。もしかすると、有益ならば刃(( )やいば)を向けるのか? メイに敵視されたら、攻撃されるのか?


「無益に……ですか?」


「言い方が悪かったかな。ゴメンネ。ちょっと強引で、変わった性格で、でも、芯はしっかりしている人だってことよ」


 自然な笑顔に作り直したヤッ子に、小夜はまた、不安を感じた。




● ●




 通常登校日の初日。


 小さな高校だが、高校の敷地内には、朝から新入部員募集をする人がいる。


 運動系や文化系、様々な部がある。勝手ながら、一見して割り当てられた予算額が違うのを推測する。


「なんだか、お祭りみたい」


「まあ、通常登校の初日だからね」


 小夜とタクは、家が近所ということもあり、通学の駅で、どの電車に乗るかを、タクがあらかじめ決めていて、そこから揃って登校した。


 これまで、小学校から一緒に登校していたので、小夜にとってのタクは、これまでの人生の多くの期間、多くの時間、一緒にいる。


「軽音楽部の勧誘は……、無いのかなあ」


 あちこちから押し付けられた、新入部員を勧誘するチラシを持っている。


「運が良ければって、ヤッ子先生が言っていたから」


 登校の初日は、荷物が多い。受け取ったチラシが邪魔になる。玄関の近くには、いけない生徒が捨てたのだろうか、チラシがあちこちに落ちている。


 小夜とタクは、同じ組になった。席は離れている。


 一時限目は、入学式の日に続き、高校生活の説明。内容が多く、覚えるのが大変だ。


 入試に合格し、タクと合格祝いをした時、「学校のサイト(( )ホームページ)を、よく読んでおくように」と言われた。


 タクには予知能力があるのかとさえ思う程だ。中学校には無い部屋の名前など、多くのことが、暗記はできていなくても、ざっと目を通して馴染んでいた。


 もし、予習をしていなければ、今日の説明を受けるだけで、高校三年間分のエネルギーを消費したかも。


 高校生活の説明が終わり、続けて、各自の自己紹介。一時限目の残り時間内で、全員が終えるように。人数で割ると、一人当たり三十秒間程度になる。


 学校説明の前に、黒板の左側に「名前」「呼ばれたいニックネーム」「出身校」「趣味」「高校でしたいこと」など、あらかじめ書かれている。


 担任教師は、「後で、自己紹介の時間を設けるから、何を言うか、考えておきなさい。名前は必須、それ以外は、何を話すか自由」と言っていたので、短時間での自己紹介に役立った。


 学校説明で疲れた小夜は、みんなの自己紹介を、ぼんやり聞いた。


 出席番号順で、タクより早く、小夜の番が来た。


「名前は星山小夜。音楽の「ノクターン」の「小夜曲」で、「小さい夜」と書きます。エレキギターで、ロックを弾きます。あそこにいる水野君の幼馴染で、一緒に軽音部に入る予定です。以上です」


 周囲の人は、「ロックを弾く」に、少し反応したようだ。


 タクの自己紹介は、もっとシンプル。


「水野です。軽音楽部で、未熟ながらドラムスを希望します。以上」


 可もなく不可もなしという容姿のタクは、「未熟ながらドラムスを希望」に、女子が反応した。そのため、休み時間には、早速、数人の女子に囲まれた。


「水野君、ドラムを叩けるんだ」


「ああ。でも、まだまだ修行中。それより、次は移動教室だよね。誰か、場所を知ってる?」


 タクは、話し掛けて来た女子だけでなく、周囲の生徒にも聞いた。これにより、タクを独占する状態を、回避しているようだ。




 昼休み。


 チャイムが鳴り終わらないうちに、タクに男友達が声を掛ける。


「水野。飯、どうする?」


「ああ、弁当を持って来た。購買とか、食堂は、混雑しそうな気がして」


「そうか。どこか、弁当を食える場所知ってるか?」


「お試しに、中庭に行こうと思うが、部活の先輩がいるはずだから、星山と一緒に探そうと思う。誘ってくれたのに、悪いな」


 小夜が、着席したまま、タクを見ていたので、それにタクが気付いていた。


 事前に、高校のブログも読んでいたタクは、弁当を食べられる場所の候補も知っていた。教室から近いのは、グラウンド脇のベンチだったが、もう満席なので、グラウンドを見渡せる階段で並んで食べた。


「残念だね」


「まあ、いいだろう。初日だし、これから、あちこちを探し回るのも、楽しいな」


 風が弱い、良く晴れた春の日。ほのかに季節の香りがする。


 まだ、タクに告白をしていない小夜にとっては、こんな何でもないことが、生き続ける糧になる。安穏が日常である、一緒にいる幸せを享受できている。


 弁当を食べ終えて、一旦、教室に戻ろうと廊下を歩くと、ベースギターの音が聞こえた。


「あっ!」


「タクちゃん。お弁当箱、持って行くから」


 タクの弁当箱を受け取り、小夜は教室に走る。タクは、音のする方を探り、階段に向かう。


 アンプ(( )スピーカー)とバッテリーを背負い、エレキベースを弾きながら、階段を登っている女生徒がいたので、下から呼び掛けた。


「済みません、もしかして、軽音楽部ですか?!」


 メイは演奏を止め、「ちょっと待っててね。踊り場まで、上がるから」と返答。


 タクも踊り場まで追い、改めて話し掛ける。


「不安定なタイミングで、声を掛けてしまい、申し訳ありません。軽音楽部の、久米先輩ですか?」


「くめ? ……なぜ、私の名を言い当てた? さては、貴様、エスパーだな!」


「あ、いいえ、済みません、ヤッ子先生から伺っていたので」


 メイは、にやりと笑う。


「知っている。あたしもヤッ子先生から聞いている。君が、町内バンドで大活躍している、水野君だね」


「あ、はい、バンドの皆さんには、良くしていただいています」


「良かった。実は、さっきも別な子に呼び止められて、気さくな物言いだったから、「貴様、エスパーだな!」って、言ったんだよ。そしたら、「名札を見ました」って返されて、恥ずかしかった」


 軽く笑い合う。


「あたしはメイ。軽音楽部の、仮の部長だよ」


 差し出されたチラシには、連絡先として「二年 久米郁葉」に、フリガナ「く メイ くは」が添えてある。


 姓と名を単純に分けた「くめ いくは」ではなく、分割位置をずらしていることが、メイの性格を表しているのだろう。


「五月生まれだから、兄が「メイ」と呼ぶようになって、気に入ってるんだ」


「もし、結婚したら?」


「その時に考える」


 ここまでの会話から、タクは、メイとなら演奏だけでなく、楽しい時間が過ごせそうだと期待する。


「では……、メイ先輩」


「ん?」


「僕はドラムスですが、ドラムスのポジションは、空いていますか?」


「空いているよ。さっきは、キーボードの男の子が、入部を約束してくれた」


「僕達、ベースとドラムスの息が合えば、いいバンドになりますね」


 メイは少し驚いたようだが、微笑んで軽く鼻で笑った。それが嘲笑なのか色香なのか、タクには区別も確認もできない。


 小夜も到着した。階下から手を振る。


「タクちゃん」


「お、小夜、ありがとう」


 メイに紹介する。


「あれが、幼馴染の星山です。エレキギター希望です」


「初めまして、一年の星山小夜です。入部希望です」


 ヤッ子からは、部長が女だとは聞いていなかった。男だろうと先入観を持っていた小夜は、急いで走ったことと、先入観が外れた驚きで、素っ気ない自己紹介をしてしまった。


「小夜、ノクターンの小夜?」


「はい、そうです。普通に下の名前の「小夜」と呼んでください」


「うん、わかったよ。あたしはメイと呼んでね。よろしくっ、小夜ちゃん」


 握手の手を出す。


 小夜は、急接近されて戸惑いながら、握手に応じた。


 メイの容姿は、小夜からは嫉妬を除いても、「美人のタイプ」ではない。ボブヘアー(( )襟に掛からない程度の短髪)で、やや丸型の体形だが、不摂生ではなく、健康的で、理にかなったもの。


「これで廃部はまぬかれた」


 ほっとしたように演技したメイの表情を見て、小夜は「この人がピンチになるのは、どんな時なんだろう」と思った。


 メンバーが少なくて廃部になっても、受け入れる度量があるのだろう。


 挨拶が終わったところで、小夜が尋ねる。


「ところで、メイ先輩。これ、重くないですか?」


「もちろん、重いよ。だけど、ただ待っているよりも、こっちから出向いた方が効率がいいよ」


「台車を使ったら?」


 小夜の疑問に、タクが答える。


「台車を曳いたら、足にぶつかるし、紐を長くしたら場所を取るし、こうして階段の昇り降りができない」


「あっ、そうか」


「これで、バンドとして十分なメンバーが揃った!」


「え? メイ先輩がベース、タクちゃんがドラムス、あたしがギター。まあ、これでもバンドになりますが」


「水野君には、さっき言ったけど、キーボードも入部することになったよ。見るからに、ふざけた男の子だけどね」


 確定ではないが、これでメンバーが揃ったので、メイは勧誘行脚を終える。


「あはは。あたしにとっては、やっぱり重いし、これで校内を歩き回るのは恥ずかしいよね」




● ●




「女ドラキュラ」


 小夜が初めて聞いた、メイの噂。


 昨日はメイと初めて会い、部活動は今日の放課後から。


 昼休みに、クラスメイトと弁当を食べる。屋外なので、誰かに話を聞かれる心配は無い。


「小夜ちゃん、軽音部に入ったんだ」


「うん。みんなと合奏するって、今まで無かったから、新鮮」


「でも、気を付けてよ。部長の久米さんって、危ないらしいから」


「危ないって?」


「大学生の彼氏がいるらしいよ」


 胸が高鳴った。いや、二歳違いの恋愛は、不思議ではない。小夜はここに、触れてはいけない大人の領分を連想した。


「しかも、かわいい子がいたら、その血を吸って、仲間にするって。だから、女ドラキュラ」


「どういうこと?」


「知らなーい。噂だから、何がどこまで本当なんだか」


 昨日、初めてメイを見た時は、親しみやすいという印象。タクと親し気に話していたのは、ヤッ子から話を聞いていたこともあるのだろう。


 どこか、本音を出さない性格のようにも思え、嘘を言うような意地悪な人でもない。


「だからね、小夜ちゃん。今日が部活の初日でしょ。一応、気を付けておくようにって、それだけ」


 まただ。小夜は、ヤッ子から聞いていた部長の「変わった性格」と、部長は男だと思っていた先入観が外れたことに加え、「女ドラキュラ」の噂を聞いた。メイがどんな人なのか、謎を持ったまま部活動を始めることに、不安を大きくした。




● ●



次回は …… [第二話] 視線のずれ(いくつかの意味で)


♪ 今話の音楽用語


ロック:小夜が説明

音楽ジャンルの名前です。

岩もロック「ROCK」で、スペルも同じですが、音楽の方は「揺れる」の意味です。ロッキングチェアは揺り椅子でしょ。

聞いていて、体が揺れるだけでなく、あたしが動画を見て感動したように、心が揺れるっていう意味もあるかも。


アンプ:メイが説明

オーディオの機械の名前だよ。日本語では増幅器って言うね。電気を使うから、電気のコンセントやバッテリーが必要だね。

エレキギターもエレキベースも、演奏そのものの音は小さいんだけど、みんなで聞けるように大きくするのが、アンプってことだ。

エレキギターやエレキベースで「アンプ」と言うと、スピーカーとの一体型が使われる。だから、勘違いして「エレキギターでは、スピーカーのことをアンプと呼ぶ」なんてこともありそう。



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