第1話:目覚めたら、チート過ぎるモブキャラだった
第1話:目覚めたら、チート過ぎるモブキャラだった
> 「……ここは、どこだ?」
高級感あふれるふかふかのベッドで、カイトという青年は目を覚ました。
ぼんやりと周囲を見渡すと、どこかで見たような光景が広がっていた。
カーテンの香りも、壁の模様も、まさに——
> 「これって……俺が小説で書いた“シルバーローズ”ってホテルじゃん!?」
その瞬間、目の前に青白いステータスウィンドウが浮かび上がった。
まるでゲームのRPGのように。
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【名前】: カイト・フォーレル
【職業】: 無職(元小説家)
【レベル】: ?
【魔力】: ∞(無限)
【攻撃力】: ERROR(計測不能)
【MP】: ∞(無限)
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> 「えっ!?魔力が無限で、攻撃力がエラーって……なにこれ!?」
直後に、警告メッセージが現れた。
【⚠️ システムはあなたの能力値を正確に計測できません】
カイトは苛立ったように、ぼそっとつぶやいた。
> 「はぁ……めんどくせぇな……」
——その瞬間。
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【⚠️ スキル『静寂』が発動されました】
【効果範囲:20メートル以内の対象は発声不能】
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隣の会議室では、“物語の主人公たち”が魔物討伐の作戦を練っていた。
だが急に、その部屋が完全な静寂に包まれる。
全員が口を開けているが、声が出ない。
> 「……あ〜、またなんかやっちゃったわ俺」
彼はもう一度、ステータスウィンドウを確認する。
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【発動中のスキル】
世界法則の無効化(0.0001%使用中)
自動破壊抑制
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> 「俺は……ただ静かに暮らしたいだけなのに、なんでこうなるんだよ……」
かくして、“目立ちたくない最強モブ”の、
静かに暮らしたいだけなのに全然静かにならない異世界生活が始まった。