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ジュリアとガリオン(1)

本編『光と影ー織りなす夢の形』(完結済)のスピンオフ短編集となります。

本編ではあまり描かれていないジュリアの相棒ガリオンとの話になります。


ジュリアの幼少期からの訓練とガリオンとの関係を描いた事件簿

そして、BFFとなるイメルダとの馴れ初めなど、

本編では公開されていない話を特集しました。


ジュリアファンの皆さん、是非お楽しみください!!


さて、今回のお話は本編『光と影ー織りなす夢の形』のスピンオフ短編集として、

『ガリオンをもっと出して!』というご要望にお応えて致しまして、

ジュリアとガリオンを中心にお話を進めていきたいと思います。


ツインズのソフィアとジュリアはそもそも未来社会からこの異世界にタイムトリップしてきたわけですが、

戦闘が専門のジュリアの相棒として一緒に送られてきたのが獣型ロボットガリオンなのです。

その関係はまさにジュリアに忠実な愛犬的な存在であり無敵の戦術兵器といったらわかりやすいでしょうか?


尻尾を入れると全長が4mとそれほどの大きさはないのですが、ボディはジュリアの斬鉄剣に近い未来金属で

覆われているのです。見た目は闇夜に紛れるようにオールブラックで塗装されており、目が赤く光りウルフのような形状にて、ちょうど筋肉組織構造に合わせた造形でパーツが組まれているためファーがないメタルウルフという表現がぴったりの戦略兵器であると同時にジュリアのガーディアンエンジェルとして開発されました。

今回は、ジュリアの元世界つまり日本の未来に遡ってジュリアの少女時代の話から進めていこうと思います。




ソフィアとジュリアは最先端の遺伝子工学によりエンハンストヒューマンとして生を持ったのである。

2人は一卵性双生児のため生まれたばかりは区別がつかなかったほど同じ生体であった。

そして幼児になる頃には各々の個性が現れ秀でた分野がはっきりとわかるようになってきたのだ。

ソフィアは左脳の能力に特化されまず優先的にPC系のスキルを身につけAIについて専門的に習得する日々を送っていた。


エンハンストのミッションとしては文武両道を旨として、6割はツインズ揃って学ぶ共通の内容となるのだがその中には武道も含まれていた。

ソフィアの戦闘スタイルは頭脳の回転に比例した機敏性を生かしたハンドガンや短剣を使ったC.A.Rシステムでの接近戦術を得意として、また逆にカリキュレイションが伴う遠距離攻撃のスナイパーも得意分野であった。

それに対比するようにジュリアの方は、右脳に特化したイメージ形成的な剣術による戦いが飛び抜けており、特にロングソードそして長槍や弓も得意分野である。ソフィアとの相違点は戦いの先が予測できる5感的な予測能力に長けているため、そもそも強化された身体能力も伴い無敵の戦士として訓練されたのであった。その際のトレーナーとなったのはガリオンなのである。


ちょうど10歳の誕生日にジュリアにガリオンは与えられた。

この未来社会では、戦闘対象としては人間のみならず人型ロボット獣型ロボットと幅が広く未知の対象もあり得る状況なのだ。そのため正規の剣術訓練のほかに攻めてくる対象に対処する処方箋を用意するべく時間外はガリオンとフルースタイルにて模擬戦を繰り広げていたのだった。


当時ジュリアは身長約1m、それに対するガリオンは4mのため彼女にとってはガリオンは移動の乗り物でもあった。両側にバッグが付いたサドルをガリオン用に作ってもらいその上に跨っていた。

そして実践に備えるべく彼女は定期的に国外に出されというか放り出されて1人いやガリオンと2人でサバイバルできる術を習得していたのだった。


これは、アフリカのモロッコの砂漠での訓練である。

そもそもガリオンはグリーンエネルギーエンジンのため理論上永続的に稼働可能である。それに捕捉的に充電することによりエネルギーチャージをマックスにする仕組みとなっている。それに対してジュリアはもちろん人間であるため、彼女は1ヶ月分の固形食料と1週間分の水を持たせられて放り出されたのだった。


ミッションとしては、未来社会でも細々と生存する土着の遊牧民を襲う遺伝子操作された猛獣退治であった。

そのころ日本は『世界平和機構』の一員であり中立国家ではあるが、平和には貢献しますよというのがキャッチフレーズであった。その一環としてジュリアは10歳という子供ではあるが、世界平和機構の一員として日本から派遣されたのである。


スーパーソニックカーゴジェットから幼いジュリアとガリオンは姿を現した。

そこは見渡す限り砂漠である。

ベルベル人の血を引き継ぐ子孫達は未来風の民族衣装に身を包み石造りの住居で村落を形成していた。

それは暑さを防ぐための半地下構造となっており住居内にいる限りでは正体不明の猛獣に襲われることはないのだが、狩りや行商などの一行はしばしば襲われ餌食になっていた。その正体不明の猛獣とやらをクリアするのが今回のジュリア達のミッションとなっていた。


「ガリオン、いくわよ!またヨロシクね!」と言ってジュリアは笑顔で勢い良くサドルバッグの上に跨った。

彼女は子供用のバトルアーマーを着用しヘルメットも着用している。装備としては子供サイズのソードとボーン&アローが背中に刺さっているだけのようだ。左腕には小さなスクリーンがあり、それはいわゆるナビ画面として2人の行き先をミッションとして示していた。










スピンオフ短編いかがでしょうか?

ジュリアの少女時代に旅立ちましょう!

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