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俺だけ使える1万円で超能力を買える怪しいサイトを見つけたら人生が変わった件  作者: 黒飛清兎
第一章 『1日1回1万円で超能力が買えるサイト』
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34話 『ゲーマー』



帰宅してから、今日はオールするかそれともすぐ寝て明日に備えるかという対立にて、秒で後者が勝ってしまった俺はすぐさまベットにて眠りについた。

暖かい格好をしているとはいえ今の外の気温はゾッとするほど低い。

普通に考えて人間がこの気温で生活出来るはずが無いのだ。

しかし、今日我々はこの極寒の地で何百万もの人口を築くことが出来ている、これも一重に先人たちの知恵によるものである。

だが、だからといって寒いものは寒いのである。

俺の事を寝かせたくないのだったらせめてあと体感温度を5度あげてから来てくれ。


そんなこんなでぐっすりと眠った俺は10時ぐらいに起床した。

今日も普通に昼からバイトがあるので、それに間に合うように家を出なければならない。

だがしかし、1つ問題がある。


それは、まだ今日の分の超能力を獲得していないということである!

いやまぁ、バイト行ってからとかでも全然いいんだけどね?

だけどやっぱりさ………気になるじゃん?


残り時間は移動時間や準備時間を除けばだいたいあと1時間、特殊なやつや要検証な感じの超能力が来てしまえば分からないままバイトに行くことになってしまいモヤモヤが募ってしまう。

しかし、逆に簡単にわかってしまう超能力を獲得してしまうというのもなんというか嫌という矛盾した気持ちもある。


だが、新年1発目である今回の超能力が悪いものなはずがない。


「…………引くか」


どっちにしろモヤモヤが残ってしまうのなら俺は今やりたいことをやるべきだと思う。

給食で出てくるアイスクリームを溶けないうちに食べてしまおうと言うのと同じだ。


俺は慣れた手つきで超能力を購入した。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━


『ゲーマー』

この世の全てをゲームとして認識可能になる。

ルールを見抜き、最適解を導き、勝利へと歩んでゆく。

ゲーム理論ってやつ(?)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━




うーん、うーん?

この世の全てをゲームとして認識可能? どういうことだ?

俺は昔からゲームというのをほとんどやっていないからピンと来ないだけなのかもしれないが、いくら読んでも俺はこの文章が何なのか理解出来なかった。

ゲーム理論というものを調べてみてもなんだかよく分からなかったし、ゲーマーというのを調べて見てもただのゲームで遊ぶ人というものしか出てこなかった。


「どういう事だ? まさかゲームが強くなるとかそういう事なのか……?」


いや、だとしたらもっとそれっぽいことが説明文に書いているはずだと思う。

あの説明文にはなんとも抽象的な事しか書いておらず、どうやって使えばいいのかも書いていない。


「…………手詰まりか」


うーむ、新年早々よく分からないものを引き当ててしまったようだな…………。

ただでさえ完全にはよくわかっていない超能力ばかりなのにもう何もかも分からないものが手に入ってしまったわけだ。


誰かに相談しようにもこの力を誰かにバラすわけにはいかないし、まず相談する人も居ない。

今日バイトで一緒になるおばさんもゲームとかそういったものに詳しそうな感じの人物では無い。


「…………いっその事、俺もゲーム始めてみるか?」


昨今はスマホゲームなどが無料でプレイできるらしいし、別にそこまで興味は無いがもしかしたらそれをすることによって『ゲーマー』を何とか使える様になるかも知れない。

無料なら別に何かデメリットも無いし、家に帰ってからはそこまでやることも無いのでやったりしても良いかもしれない。


「ってあれ、もうこんな時間か!?」


『ゲーマー』の使い方について色々調べたり考えたりしていたらかなりの時間が経ってしまったいた。

バイトに間に合わないほどの時間では無いが、それでもちんたらしている時間はもう無い。


急いで身支度を整え、家を飛び出した。

外は相変わらず冷え込んでいて、冬の風が肌を刺すようだったが、今日は少しだけ気持ちが違う。


「新年早々、なんか面白いことがありそうだな」


自分でもよく分からないが、変な高揚感が体中を駆け巡っていた。

やっぱり超能力っていうのは不思議なもので、よく分からないものであればあるほど高揚感が身を包む。


バイト先に向かう途中、スマホを取り出して入れるゲームを探してみる。

歩きスマホは良くないけどまぁ……ね?


とりあえずは無料でダウンロード出来るもののランキングを見てみるが、やはりよく分からないものばかりだ。

俺の思うゲームと言えばなんたら名人とかが連打して技を繰り出すみたいなそんな様なものばかりだったのだが、見た感じそういったものは少なそうだった。


「お、これとか面白そうだな…………」


俺が目に付いたのは幻星というオンラインゲームだった。

内容はよく分からなかったけど、アプリストア内の評価が高かったのと、とてもグラフィックが良かったので、これを入れてみることにした。

オンラインゲームなだけに色んな友達と遊べるとか何とかって書いてあったけど………多分俺には関係ないな。

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