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第四章 魔獣化の秘密 西方の王国へ

呂布はブラッドリーの首を方天戟に括り、村へと戻る。呂布は神妙な面持ちで「何故あんな化け物に変わったのだ?そんな事があり得るのか?」戦しか興味のない呂布にとって初めて持って興味である。赤兎馬に対して「なあ赤兎よ、こいつは化け物になったが別の意味で俺は化け物かもしれぬな。」そんな心境で呂布は村の門までたどり着く。

 門前ではエマが出迎えてくれた。「呂布さん、ブラッド団はどうなったのですが?それにその武器に括り付けられている首はまさか!?」恐ろしいまなざしで首を見ていると呂布は静かに「ブラッドリーの首だ。化け物に変わってしまったが我が敵ではなかった」

その光景を見た村人たちは呂布の基に集まってくる。周りは呂布を褒めたたえて感謝していた。「呂布殿のおかげで村は守られブラッド団からの脅威はこれで去りました。なんとお礼したらよいのやら」村人の喜びに呂布は「礼には及ばぬ。我は戦場でしか生き甲斐を見出せぬのでな。」そう言うと呂布は赤兎馬から降りエマに「いささか腹が減った何か飯と酒はあるか?」と尋ねるとエマは頷き「少しですがお酒はありますしこの村の名物料理、猪肉の煮込みをご馳走しますね」エマは笑顔で家に戻り食事の準備をする。

 その夜エマの家でささやかな宴が開かれ呂布は酒を啜った。エマは自信満々に「呂布さん猪肉の煮込みはどうですか?」呂布は表情を変えず「少し臭みはあるが悪くない。猪肉は柔らかいしこの汁も美味い。酒のあてには丁度いい」そんな言葉にエマは「ありがとうございます。この村の周りでは猪が多く、男たちは狩りで毎回たくさん獲ってくるんですよ。」エマの説明に成程と頷く呂布。

 呂布は夜風に当たる為、酒瓶と杯を持って外に出る。エマもそれについていく。

 エマは満月を眺めながら「今日はいい夜ですねこんなに安心した夜は初めてです。呂布さん本当にありがとうございました。」改めて深々とお辞儀をし呂布にお礼するエマ。

そんな姿に別に構わないと手を振る呂布。そして呂布はエマに問う「エマ殿、今日倒したブラッドリーだが何故急に化け物に姿が変わったのだろうかあんな力があるということはもっと強い奴らがこの世界にはいるのか?」と興味心身のような面持ちで問う。

 エマは悩んだ顔をしながら「詳しくはよく分かりませんがこの世界は大昔から魔物と呼ばれる化け物達がいて人間たちとの死闘を繰り広げ大陸で大戦争が巻き起こり人間が勝利したようです。その時魔法や妖術等の不思議な力を持つ者たちも加わったことが勝因とされており今は魔物たちと小競り合いをしながら一応共存している形になっています。」呂布はやっと理解した顔をして「ありがとうエマ殿、それに加えて問うがその不思議な力を持つ者や化け物と戦っている国はこの周りでいるのか?」と問う。

 エマは少し慌てた表情で「それならここから西方に位置するイシュバルト王国が近いです。馬で走ればおそらく3日で到着します。呂布さんの乗っている赤兎馬ならもう少し早く着くと思いますが。イシュバルト王国なら魔法使いもいますし何より今魔物の軍と戦争をしているところです。」エマはそう説明し終わると不安な口調で「まさか呂布さんイシュバルト王国に行くのでは…?」そう言うと呂布はすぐに赤兎馬にまたがりだした。「エマ殿俺は今からイシュバルト王国に行く。そこでもっと強い奴に会いに行く。これからも村のために体を大事に」そう言って出ようとした瞬間エマが前に立ち塞がり「待ってください!今日戦ったばかりで疲れているのにもう出発するのですが?それに道は分かっているのですか?第一呂布さんが傷ついたとき誰が介抱するのですか?誰が食事やお世話をするのですか」と勢いよく話す。そして何かを決心したかのように「呂布さん私を連れて行ってください。イシュバルト王国まで案内します。私も世界中を回りたい。そして傷ついている人達の役に立ちたい!呂布さんが傷ついたらまた薬草を塗りますし、食事も用意しますなのでお願いします!」と土下座をする勢いで懇願する。呂布はため息をし「死んでも知らんぞ。我と来ると言う事は常に戦の中に立ち修羅の道を歩む事になるのだぞ。それでもそなたに覚悟はあるのか?」冷酷なまなざしで方天戟をエマの首にかける。エマはそれにひるまずお願いする。呂布は方天戟を引きエマに「赤兎馬から振り下ろされるなよ」と言うとエマは急いで家に戻り身支度をすぐに済ませ呂布の基に戻る。呂布は彼女をひょいと持ち上げ赤兎馬に乗せると勢いよく手綱を鳴らし村を旅立った。


To be continued

第三章 初陣より2ヵ月間投稿できていなくてすみません。

すごく忙しくて中々執筆出来ませんでしたが何とか再開できました。


皆様引き続きよろしくお願いいたします。

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