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第三章 初陣

呂布は猛スピードでブラッド団に攻めかかる。久々の戦いに昂揚していた。しかし心の片隅では不安感も出ていた。「果たして、本当に敵は強いのか、森で殺した雑魚といい、ブラッド団とやらはあんな雑魚連中の集まりなのではないか」そんな思いが呂布の脳裏によぎったが、敵を目の前にして「敗北」の2文字は無い。前列の敵が呂布めがけて斬りかかるが、方天戟を振り上げただけで30人余りの敵が真っ二つに。赤兎馬の蹄に踏みつぶされる者や斬撃の波で無惨にバラバラになる者、まさに血祭りとはこのことである。

エマ達は遠くから固唾を飲んで呂布を見守りながら傷ついた人たちの手当をしていた。呂布は止まることなく敵の頭目めがけて突き進む。彼の駆け抜けた後には無数の敵の死体で埋め尽くされていた。一部の敵は怯え恐怖し離脱する者までいた。

 どれくらい進んだのだろうか、村が見えなくなるまで突き進んでいた。進むにつれて鎧を着た大柄な敵や飛び道具を使う敵と対峙していたが呂布に攻撃が届くこともなく屍と化していた。そして頭目のブラッドリーのいる砦にたどり着いた。

 「お前がうちの若い奴を森で殺した男か!」ブラッドリーは呂布に食い気味で歩み寄る。呂布は無表情で「あんなの敵とも言えぬ雑魚以下の雑魚。けどお前は少し骨がありそうだな」まるでお前以外に眼中は無いかの様な感じで話す。その言葉にブラッドリーは激昂。「てめえをこの大鉈で殺してやる。殺した後村の連中は皆殺しだ!今俺の手下達が村に攻め出ている。恐らくもう壊滅しているだろう!」ブラッドリーは激昂しつつ高笑いをするが砦に戻ってきた手下の報告に戦慄する。「何!?6,000人の侵攻部隊が全滅しただと!?それもお前にか!?」ブラッドリーの砦に到着するまでブラッド団の侵攻部隊である全軍は呂布一人に全滅させられたのだ。これにとうとう切れたブラッドリーは獅子の如く雄叫びを上げるすると体がさらに巨大化。6メートルにまで大きくなり爪は獣の様に鋭く伸び歯は刃のようにとがり毛は獅子の鬣の様に伸びた。目はもはや人間ではなく猛獣そのものだ。「本当は王国軍との戦いに出そうと持っていたが止めだ。お前をこの魔獣の力で粉砕してやる!」雄叫び上げながら呂布めがけて突っ込み大鉈を振り下ろす。呂布は「やっと会えた!強敵に!」呂布も猛獣化したブラッドリーに突っ込む。振り下ろされる大鉈を軽々と横に交わす。ブラッドリーもすかさず鋭い爪で呂布の横脇めがけて攻撃する。しかしそれを読んでいた呂布はバックステップで交わした後方天撃を爪めがけて押し切る。「くそ!俺の爪が!」ブラッドリーの爪はバラバラに砕けたじろぐ。

そして「やはりお前は強者では無かったか」そう言うと呂布は天高く飛ぶ。そしてブラッドリーの首めがけて方天戟を斜めに叩きつける。「貴様も俺を満たすことが出来ない雑魚だ!」ブラッドリーは大鉈で攻撃を防ごうとするが呂布の力には耐えきれず大鉈は折れ、獅子の首は吹っ飛んだ。そして首から下は呂布の繰り出される神速で繰り出される縦横無尽、無数の斬撃により肉塊と化す。

 「雑魚のくせに偉そうに吠えるな。虫ずが走る」黒いマントをふわりと返した呂布は方天戟の先にブラッドリーの首を刺し赤兎馬にまたがる。「村に帰るぞ、赤兎」手綱を握り締め村へ帰村する。


To be continued


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