第165話
三連休があけて、同僚に話を聞かせろと昼飯に誘われ、現在社員食堂で昼飯を食べながらあの日の事を伝えた。
「そっか、無事に終わったんだな。全て解決したし俺とミルクのクラン加入の件進めてくれよな?」
「あ……そんなのあったな。ごめん忘れてた」
「ひっでぇ! まぁ今回は許そう」
「なんで上から目線なんだよ。土日ならいつでもいいからミルクさんと予定合わせてくれればいいよ」
「おっしゃ、分かった。そう言えばまだメンテ終わんないな」
「そうだね……」
早朝には終わると明記されていたけど未だに緊急メンテは終わっていない。仕事終わる頃に終わっていればいいけど。
昼休憩が終わる鐘が鳴り僕と同僚は仕事に戻り、残業することなく定時に帰宅した。
「兄貴、お帰り! メンテ終わったみたいだよ! 早速ログインする?」
「もちろん!」
家に帰ってくるなリ、夏樹からメンテが終わったこと教えてもらい、階段を駆け上がり着替えずにヘッドギアを装着してログインした。
目を開け周りを見渡すとルキの姿が無い。すると、夏樹が僕の隣に現れる。
「兄貴、早すぎだよ。メンテ内容読んでないでしょう?」
「あ……うん」
「仕方ないな。まず浮遊城デモニオキャッスルは崩落城デモニオキャッスルっと名前が変わって新ダンジョンとして生まれ変わった。そして、それに伴って新イベントが実装されてるらしい。詳細は大会後に発表するらしいよ」
「ふーん。ルキとかの事はなんか書かれてない?」
「見た限りは特には――」
「そのことについては私から言うは。待っていたわよ二人共」
寝室の扉を開けアカネさんが入ってくる。
「話って?」
「まず、その前にウィル。自身のステータスを確認して頂戴」
アカネさんに言われステータスを確認すると従魔って欄が増えてて、詳細を見いるとそこにはルキの名前があった。
「え、これって……」
「あまり詳しくは言えないけど、ルシファー様……ルキちゃんは力を失う代わりにウィルの従魔に正式になったのよ。苦労したわよ」
「……どう呼べば?」
「召喚獣を召喚する時と一緒よ」
「やってみます。……来て、ルキ」
僕が名前を呼ぶと魔法陣が浮かびそこから小さい姿になったルキが現れた。
「ウィル!」
ルキは僕を見かけるなり胸に飛び込んでくる。よく見ると背中には小さな白い翼が二枚付いていた。
「これはオフレコでお願いしたいけど、浮遊城の管理権はメフィストに渡ったわ。あいつ、管理権を手に入れるためにこの計画を立てたらしいわよ。なにが傍観者よ。見事にあいつの掌で躍らせられたわ」
ぶはははと高笑いしているメフィストが目に浮かぶな。
「なんかムカつく……よし、アカネさん……いやアスモダイ。崩落城デモニオキャッスル行こう」
「ナツキ、その名前は止めて。アカネで呼んで」
「はーい」
よっとって言い夏樹がベットから下り夏樹とアカネさんは部屋を出ていった。僕とルキは顔を見合わせ笑いあった。
「待ってくれよ二人共! 行こうルキ」
「うん!」
ゲンブの背に乗り崩落城デモニオキャッスルに向かったのだが、まだ行けなくて渋々帰宅したという。
それから数日が経ち大会当日を迎えた。
夏樹、ヘスト、アテムアさん、アルナさん、アカネさんの大会に出る五人を見送ってから僕はある所に向かった。
その時、上空に巨大スクリーンが現れる。
『はいはい皆さん、ご無沙汰しております! ファルトリア担当GMのミスターFと』
『ミスターNだ』
『相変わらず暗い! まぁそれは言いとして。これより第二回公式対人戦大会を開催いたします! ルールは前回と同じく、他のプレイヤーを倒すだけ! ただし!」
『前回上位八人に入ったプレイヤーを倒すと高得点が与えられるので積極的に狙っていきましょう』
『それ、俺のセリフ! またいい所言われた! もう嫌い!』
相変わらずのミスターFの言動に僕は思わず苦笑いをした。
『そんなことよりも時間だミスターF』
『ん? ああそうだね。では参加者はファルトリアの街にランダムで転移しまーす』
僕は光に包まれ何処かの建物の屋上に立っていた。
『では、サバイバル戦開始!』
ゴーンと開始の合図が鳴り響く。
「皆には参加しないって伝えているけど……」
「ガウ!」
「チュン!」
「ギャア!」
「カメ!」
小さい姿の召喚獣達は優勝狙おうって言ったげに自信満々に鳴いた。
「ウィルなら優勝間違いなしだね!」
召喚獣達は本来の姿に戻っていく。
「さぁ、行きますか」
「ウィル頑張って!」
ルキの可愛らしい応援に、頼もしい召喚獣達。これは優勝を狙える気がする。
皆には悪いけど、優勝は貰うからな。
「ゲンブ、ビャッコ、スザク、セイリュウ! 狙いは優勝! 行こう!」
召喚獣達は気合い十分に大きく咆え駆け出した。
おしまい
約九か月間お付き合いいただきありがとうございました。ブクマや感想、誤字脱字の報告など色々ありがとうございした。ここまで続けられたのも皆様のおかげだと思っております。感謝感激です。
ではでは、最後にもう一度感謝の言葉を! 本当にありがとうございました!




