第155話
更新遅くなってすみませんでした!
ダンタリオンの悪夢のせいでアイリスさん、キャサリンさん、アスクさん、ヴェスナーの四人も相当堪えたようで少し休憩することにした。
「あ、そうだ。これ良かったらどうぞ」
僕はインベントリからナハルヴァラで買ったケーキを提供した。
「あら、ウィリアムくぅんは甘いの好きなの?」
「僕は……普通ですね、これはケーキ屋で迷っていたルキにどれでも買っていいよって言った結果なんです」
「貰ってもいいんですか?」
「はい、まだまだあるんで大丈夫です」
「なら遠慮なく頂くは」
四人は甘い物食べたおかげで少し元気が出たようだ。
「夏樹もいる?」
さっきから手を繋いだままの夏樹に尋ねる。
「俺はいい」
「わかった、欲しかったら言ってね」
「うん」
それからこのメンバーで談笑を交えて一時間程休憩して四人は大分回復した。
休憩している間にグループチャットで状況確認した。
約千五百人いたプレイヤーは今は千人ちょいになっていた。浮遊城内でHPを無くすと復活魔法やアイテムを使っても復活しないで拠点の街に転移する仕様と夏樹に聞いた。
知り合いとかだったなら上手く連携できるけど、知らない人同士になってしまう今回は苦戦してしまう。それと、ダンジョンボスの存在も減った原因だろうな。ダンジョンボスに倒されたって報告も上がっている。浮遊城の外でもグループチャットは出来るは有難い。
あとは、ばらけたプレイヤー達が少しずつだが合流しているみたいだ。
「よし、次の部屋にでも行きますか」
僕がそう言うと皆頷き立ち上がる。次の部屋に向かう時にドロップアイテムを回収し忘れていたの気づいて急いで回収。ドロップアイテムは多種類の宝石と何かの紙の切れ端だった。宝石は四人で山分けしてもらって、よくわからない物は僕が預かることになった。
攻略を再開した僕達は出てくる敵モンスターをなぎ倒して部屋を進んでいくと全長三メートルもある黒い馬と遭遇した。その周りには幽霊みたいのが漂っていた。幸い、黒い馬はまだこちらに気付いていない様子。鑑定すると第五十五階層ダンジョンボスオロバスと表記されていた。やはりダンジョンボスだったか。
仕掛けるなら今だけど、オロバスは僕達がいる所と逆の方に歩いて行く。馬の進行方向に人が倒れていた。あれはやばい!
「兄貴!」
「分かってる! 全力で行く!」
僕は全員にバフを掛けると夏樹、ヴェスナー、キャサリンさん、アスクさんは駆け出した。
夏樹とキャサリンさんでオロバスの後ろ足に一太刀浴びせ態勢が崩れる。その間にヴェスナーとアスクさんが倒れているプレイヤーを二人ずつ回収する。そんな二人に漂っていた幽霊達が向かっていく。
「幽霊は無理!」
「分かってるよ。しゃあねーな!【ファントムガード】」
オーロラのように輝く薄いヴェールに包まれた瞬間、幽霊達は避けていった。そこに追撃とアイリスが光の矢を打ち込み消滅させるが次々に出現する。
「ヒヒーン!」
オロバスが鳴くと床から無数の半透明な手が現れ夏樹とキャサリンさんが捕まるが、斬りつけても半透明な手は振り解けないでいる。
いつの間にか後ろ足の傷が治ってオロバスが立ち上がる。ブルルと鳴くと夏樹とキャサリンさんに駆け出す。
「物理なら任せてくれ! ダイヤ!」
「ウォーーン!」
地面からダイヤモンドで出来た壁が何層にも現れるがオロバスは次々に壊して止まる気配がない。
「ビャッコ!!」
「ガオオォォォオオオ!」
四、五メートル程の大きさになったビャッコが雄叫びを上げながらオロバスに突撃して壁まで吹き飛ばす。その衝撃で天井が崩れてくる。
「ちょっ! ウィルやりすぎ!」
「ダイヤ急げ!」
「ウォン!」
その下にいたヴェスナーとアスクさんは急いで退避する。オロバスが吹き飛んだおかげで半透明な手も解除され夏樹とキャサリンさんも退避出来た。
倒れていたプレイヤー達を床に横にさせてアイリスさんが回復魔法を掛けどうにか助けることが出来た。僕達は胸を撫で下ろす。
「ビャッコが取り押さえている間に倒すぞ」
「「「おう!」」」
「頑張っちゃうわ!」
「バックアップは任せてください」
倒れている四人を守りながら連携してどうにかオロバスを倒すことが出来た。




