閑話20話 異世界転生と創造神の苦労2
「そのようなことがあったのですね」
シィル様から子供たちの転生について聞いてしばらくたった日。
眷属である女神たちとのお茶会でその話をしたところ、新米の眷属神であるシェラードは驚いたようすでした。
「ワシが創造神をしておった頃にもそういう子供はおったな。まぁ、数としてはそこまでではなかったがの」
「そもそも、今回話題に上がっている想定外の転生者自体、少ないですから」
想定外の転生者が現れた場合、対応するのは経験を積んだ眷属神以上なので、新米や見習いが関わることはまずありません。
そもそもの数が少なく、関わる機会もないとなれば、知らないのも無理はないでしょう。
「あの、想定外の転生者はどういうときに出てくるのでしょうか?」
「そうじゃの。ほとんどの場合が箱庭に干渉したときかのぅ」
箱庭の管理をしている創造神たちがなんらかの理由で箱庭に干渉するときに間が悪く死んでしまったりすることがあります。
そうならないように細心の注意を払って干渉をするのですが、それでも絶対ではないためまれに干渉に巻き込まれて死者が出てしまうことがあります。
「干渉によって生まれた事象での死は想定内ですが、死ぬべきでなかった子供が死んでしまうと問題になるのです」
基本的に箱庭の未来は箱庭に生きる子供たちが決めることです。
このため、神託を出したり神器を下賜したりするなどした結果、彼らの選択で滅んでしまったりすること自体は想定内になります。
しかし、このときの干渉で全く関係のないこと―対応した創造神のミスなど―が起こってしまった場合は子供たちの選択ではないため、想定外ということになります。
「わしら創造神も全知全能というわけではないからの。気をつけてはいてもミスは起こってしまうじゃ」
「眷属神である私たちも箱庭に干渉するという大きな権限と力を持っているからこそ、干渉するときは気をつけないのいけないのです」
「干渉するかどうかの判断をするときは気をつけている神でも、干渉のしかたについてはミスをすることが多いからのぅ」
箱庭内の環境は非常に複雑なバランスで成り立っています。
このため、些細な干渉が大事になることがあるのです。
「なるほど」
「そして、想定外の転生をする子供というのは総じて変わったものが多い」
もともと、こちらが想定して行った対策をすり抜けてくるのです。
普通の子供ならするはずのない行動や判断をするというだけでも変わった子供といえましょう。
「そのせいで、転生先の箱庭の管理が大変なんですよね」
こちらの想定を無視した動きをするので気がつくと箱庭内の環境が一変したりするので、調整が難しくなったります。
まぁ、影響が出ないように記憶を消去したり能力を制限するなどの処置をとってはいるんですけね。
「何度も言うが想定外の転生者などはめったにでない。しかし、出るときは出てしまうのじゃ。ゆえに常に出てくると考えた上で行動をし、想定外の転生者が出てしまったとしても慌てて対応しないようにするのじゃ。以前、慌てて対応した女神がおっての、後から大騒ぎになったのじゃ」
気がつくと、お茶会のはずが勉強会のような雰囲気になっています。
水を差すのもなんですし、お茶とお茶菓子の追加を用意しましょうか。
コロナの影響で今年のGWはなにもできませんでした。
しかたがないので地元の商店街なんかをさんぽしていたのですが、見つけてしまいました。
品薄と言われるリングフィットです。
子供の頃からある老舗の小さなおもちゃ屋さんにひっそりおいてありました。
学校にも行けず体力持て余しぎみの甥に取られてまだ一回しかできていませんが。




