閑話15話 箱庭創造すすめ02
夏コミが終わってようやくのんびりです。
のんびり更新を再開したいと思います。
「さて、箱庭管理の基本的な方針を説明したところで、実際に箱庭を作って見ようか」
そう言って僕は世界の種子を取り出す。
「昇神試験でも実際に扱ったことがあるだろうけど、これが世界の種子だよ」
世界の種子は箱庭を作り出す時の元になるものだ。
見た目はただの光のたまにしか見えない。
が、世界の種子から箱庭は生まれ、崩壊するときに複数の種を産み落とすことから植物に例えられている。
なお、世界の種子は創造神の力でも作り出すことができるものの非常に力を消耗するため、基本的に崩壊した箱庭から生まれるものを使用している。
「もっとも、箱庭はちゃんと管理している限り簡単には崩壊しないので、箱庭の数が増えすぎることはまずないと思ってくれていい。あと、時々だけど、世界の種子を創造神の力で作り出すこともある」
「そうなのですか? ですが、先ほど消耗が激しいので一般的ではないとおっしゃられていましたが」
「基本的にはそうなんだけど、世界の種子を生み出す技法そのものが廃れてしまっても困るので、定期的に作りだすようにはしているね」
実は先日フィオナ様にそのお役目が回ってきて、みんなで手伝いをすることになった。
さすがのフィオナ様も疲れたのか、しばらくは静かなものだった。
「フィオナ様がお疲れの様子だったのはそういう理由があったのですね」
「実際に見て思ったけど、かなり消耗するようだ。なので、フィオナ様みたいに半ば引退した立場の創造神に振られるお役目なんだそうだ」
「なるほど」
「さて、少し脱線してしまったが、話を箱庭創造に戻そうか」
脱線した話を戻すべく、僕は白板を呼び出し簡単な図と説明を書いていく。
「世界の種子から箱庭を創造する手順は大まかに分類して三つ。すなわち、器である箱庭の創造、その箱庭の中の法則の決定、箱庭の中で生きる生命の創造になるだ」
これまでの復習をするように確認しながら話を進めていく。
「箱庭の創造、これは実際に昇神試験で行ったから特に言うことはないと思う。注意するところがあるとすれば、次の工程である箱庭の中の法則を意識して作らないといけないと言うことかな」
「と言いますと?」
「魔法と言う概念がない箱庭に魔法がないと加工が難しい素材ばかりの箱庭を作ってしまうと、進歩するのに時間がかかってしまったりするんだ」
「あ」
眷属神になりたての子がやりがちなミスで、環境と法則がかみ合わないためうまく箱庭が育たないという例だ。
一応、箱庭の中の法則や創造する生命で調整が可能ではあるもののしっかりと考えておかないと箱庭がうまく育たないのである。
「器を作るだけだと簡単に思えるかもしれないが、後々困ることになる。一応、後から調整は可能だからそこまで気にしなくてもいいのだけれど、箱庭の進化の可能性が減ってしまうので注意はした方がいい」
「はい」
「さて、今日はここまでとしようか。つぎは箱庭の中の法則について説明するよ」
仕事が落ち着いたと思ったら急に忙しくなってしまい、更新が遅れております。
書きためてるもう一本を放流しようか思案中ですが、創世記と違って一話完結ではないのでできたら区切りまで書きためたいと思っています。
もう少し、更新頻度を上げるべく頑張ります。




