表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新米創造神の箱庭創世記  作者: 月城みなも
39/54

労働の箱庭

今回はただの愚痴です。

私的な考えなので生暖かく見守ってください。

「現在、働き世代の人手不足が深刻化しており・・・」

 そんなニュースがお茶の間に流れている。

 話をしているのは某大手企業のお偉いさんだ。

 景気が回復し業績が戻りつつある状況で、人手不足が深刻化しているというのだ。

 原因は働き盛りの世代が会社にいないことだという。

 新人を育てつつ会社の中核をなすはずの世代がいないため、退職が近い世代がいまだ現役として働いている現状に危機を覚えるという内容だが、その働き盛りの世代である俺らからすればなにを言っているのかという話だ。

 彼らの言う働き盛りの世代は、就職氷河期と言われる世代で景気が悪くどの企業も正社員を取らなかったのだ。

 また、この頃非正規雇用に関する法律が発効されたことで正規社員の雇用はさらに減ってしまった。

 おかげでこの世代はみんな新卒でも就職できず、アルバイトや契約社員といった非正規雇用しか仕事の当てがなかったのだ。

 結果、低収入が原因で結婚もままならず人口減少に拍車をかける一員にもなっているとも言われている。

 正規社員を採らず、非正規雇用の社員もすぐに切り捨てていればそりゃ人手不足になるだろう。

 もともと、この国は最初から働ける人を雇うのではなく、長く人を雇って人材を育てることで人手を確保してきたのだ。

 それを忘れて人材の育成をしなかったのだから自業自得としか言い様がない。

 テレビでは政治家が氷河期世代の支援を開始するといっている訳だが、今更過ぎてなんの感情も浮かばない。

「自分たちの判断が今の状況を招いたというのに反省の弁もなしにこんなことを言う時点で期待は出来ないなぁ」

 収入がない俺たちには自分たちのことで手一杯だ。

 せいぜい、自社がだめにならないように頑張るくらいだろうか。

 あぁ、もう少し収入は増えないだろうか。

 そんなことを思いながらささやかの楽しみのために今日も働くとしようか。

 

「どこまでもかみ合わない箱庭なのですね」

「かみ合わないと言うよりは、それしか出来ないと言うのが本当のところでしょう」

「と言いますと?」

「立場的に間違ってると認めることが出来ない、あるいは認めたくないために原因を言わないようにしているのです。認めてしまえば批判は避けられませんから」

 経営者の側からすれば、会社そのものが倒産しかねない事態は避けなければいけない。

 そのための人件費の削減だったのでしょう。

 しかし、その際に取らなければいけない人材まで手放してしまったために今の状況を生み出したのでしょう。

「加えて、この箱庭は新卒以外は採用が厳しい風潮があったので余計に非正規雇用が増えてしまったのでしょう」

 技能を持たない非正規雇用は正規社員になることが厳しいことも人手不足に拍車をかけてしまった。

「まるで黄昏の箱庭のようですね。いなければ他社から引き抜いてくればいいと考えていたのかもしれませんが、奪ってこれるほど人材がいなかった」

「経営陣だけでなく、国を動かす政治家たちですら数十年遅れで対策と言っているのだから本当に救われないわね」

 様々な条件が重なり合った結果であり、当時は手を打てなかったのでしょうができることだけでもしておけばもう少しましだったのでしょうけれど。

「まぁ、私たちが手を出す案件ではないわ」

「そうですね」

出張から帰ってきて二ヶ月ほどたちました。

実家に帰ったので親とかがいるのですが、そのせいで自炊がしづらくて食費が増えぎみです。

お昼ご飯も出張先では弁当を頼んでいたのですが、戻ってきたこっちでは宅配をやっていないので外食が増えてしまいました。

残業が多い今はいいのですがこのままだとエンゲル係数がとんでもないことになりそうなので気をつけないといけない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ