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35 これまでの登場人物紹介 2

この登場人物紹介には、第1章のネタバレが含まれているのでご注意ください。

--------------------その他の人物


●グラスパリーン・ショートサイト


 アントレアの街にある下級職小学校の新米教師。

 分厚いメガネと綿菓子のようにふわふわの髪、仔鹿のようなあどけない顔と臆病な性格が特徴。


 生徒数が10人ほどの小規模クラスを受け持っているが、童顔で小柄なので、傍目には教師というよりクラスメイトにしか見えない。

 外見だけでなく、行動も指導者にしては頼りなく、機関銃のようにドジを連発するほどの極度のうっかり者。


 教員試験の際にはゴルドウルフに多大なるアドバイスを受け、試験会場の外で応援までしてもらってようやく合格した。

 泣き虫ではあるが決してくじけない。これはゴルドウルフの教えを守っているためである。


 良くも悪くも等身大、体当たりの教育をしているので、失敗ばかりではあるが生徒からの人気は高い。



●シャルルンロット・ナイツ・オブ・ザ・ラウンドセブン


 グラスパリーンのクラスの生徒で、騎士の名門『ナイツ・オブ・ザ・ラウンドセブン』のお嬢様。


 父親は彼女を聖女にしたがったが、彼女自身は反発して騎士を、それも伝説の最上級職である『姫騎士』を目指している。

 そのため親子仲が険悪となり、遠く離れたハールバリー小国の下級職小学校に入れられてしまった。


 小学校では生来のプライドの高さが災いし、クラスでも浮いた存在になっていた。

 クラスメイトたちを貧民とバカにし、決して馴染もうとはしなかった。


 そんな折、学校で行われたキャンプで野盗たちにさらわれてしまう。

 ゴルドウルフに助けられてからは彼に父親の姿をだぶらせ、懐くようになる。


 ゴルドウルフに諭されてからは改心し、相変わらず高飛車ながらもクラスメイトをバカにするようなことはなくなった。


 容姿は金糸のような美しい髪をツインテールにし、大きな青いリボンで結っている。

 瞳はリボンとお揃いの蒼眼で、いつも強気に輝いている。


 見た目だけならビスクドールのように愛らしいのだが、見るもの全てに喧嘩を売るような好戦的な性格が全てを台無しにしている。


 服装は、女騎士の正装であるナイトドレスに魔法の胸当て。

 高級路線の『ゴージャスマート』の装備しか身に着けないこだわりを持っていたが、今ではすべての装備を『スラムドッグマート』のものに変えている。



●クーララカ


 17歳。ホーリードール家で働いていたメイドであったが、ゴルドウルフに推薦され、今では『スラムドッグマート』の店長を務めている。


 プジェトの国出身で、かつては聖女を守護する『聖女従騎(ホーリーセイヴァー)』をしていた。

 が、あるトラブルにより国を追われ、その時のトラウマで剣が握れなくなってしまう。


 失意のところを生前のリグラス・ホーリードールに拾われ、ホーリードール家のメイドとして働くようになった。


 性格は負けず嫌いで好戦的。勝負を申し込まれると思考停止して受けて立つところがある。


 容姿は褐色の肌に厳しい顔つきを張り付かせ、女性らしさといえば長い黒髪のみ。

 しかしそれも武人の結い髪にしか見えない。


 もっとかわいくなるように、とリインカーネーションから黒いリボンをプレゼントされてからは、それを愛用している。



●ミグレア・ダーティサッド


 魔導士の名門『ダーティサッド家』のひとり娘。

 クリムゾンティーガーのパーティメンバーで、冒険がないときは彼女の親が営んでいる『大魔導女学園』のカリスマ師範として活躍していた。


 クリムゾンティーガーのハーレムに入ることを夢見ていたが、ミノタウロス討伐クエストの途中、テンタクル・オアシスの罠にかかってしまい、その想い人からも見捨てられてしまう。


 死を覚悟したが、ゴルドウルフの贈り物と、かつて偶然交わした会話によりテンタクル・オアシスの弱点を突き、半死半生になりながらも生還する。


 容姿は茶髪の巻き毛にメイクを施した、いわゆるギャル。

 紫色の魔女帽とローブを愛用している。いっけん地味だがローブの下は露出過多の格好。

 へそ出しシャツにローライズのショートパンツといういでたちが隠れている。



●ビッチ・ザ・マッチレス


 クリムゾンティーガーのパーティメンバーの聖女。

 リンシラという仮名を使いクリムゾンティーガーに近づき、彼の子を産んで勇者一族に入り込もうとしていた。


 が、幾度となくクエスト失敗を繰り返すクリムゾンティーガーに見切りをつけ、彼の前から去ってしまう。


 セミロングの黒髪とあどけない顔立ちで、学校のこと以外は何も知らないような優等生として振る舞う。

 清楚でおしとやかな見た目と、上品な口調のため育ちが良さそうに見えるが、それらは男に気に入られるためのポーズでしかない。


 見切りを付けた男の前ではその本性を表すのだが、誰もが愕然とするという。



●アル・ボンコス


 勇者に仕える一族、『ボンコス家』の長兄。

 ボンコス家は、勇者のために身を粉にして働くことを至上とする一族である。


 彼らはゴッドスマイルに特に心酔しており、魔王を退けた際に同行していたゴルドウルフを一族の敵とみなしている。


 アルは、『煉獄』に置き去りにされたゴルドウルフと取って代わることに成功する。

 クリムゾンティーガーに仕え、勇者パーティの尖兵(ポイントマン)となり、ダイヤモンドリッチネルに仕え、『ゴージャスマート』の店長を勤めるまでになった。


 が、あるクエストで爆風に飛ばされたクリムゾンティーガーの剣を受け重傷を負う。

 さらにクリムゾンティーガー自身からトドメを刺され、地下迷宮(ダンジョン)のなかで絶命する。



●イル・ボンコス


 アルの後釜として勇者に仕える。

 が、ミノタウロス討伐クエストで、何の警戒もなく巣に飛び込んでしまい、ミノタウロスたちに追いかけられてしまう。

 時間稼ぎのためにクリムゾンティーガーにハシゴから蹴落とされ、待ち構えていたミノタウロスたちに踏み潰されて絶命。



●ウル・ボンコス


 イルの後釜。

 人工地下迷宮(ダンジョン)、『双頭』に突入するが、クリムゾンティーガーと聖女から見捨てられ、名もなき魔女とともに絶命。



--------------------勇者一族


●ゴッドスマイル・ゴージャスティス


 かつて魔王を退けた、偉大なる勇者。


 平和になった世界で『新勇者体系』を提唱。

 息のかかった勇者たちを要職に送り込み、じょじょにその力を拡大していった。


 今では大国の国王でも一目置くほどの存在となり、最も神に近い勇者として『御神勇者(ごしんゆうしゃ)』を名乗るようになる。


 彼のハーレムである『ゴッドスマイル神殿』には5千人の妻がおり、年間250人のペースで今なお増え続けている。

 ハーレムの女性たちが産んだ、勇者の卵たちはすでに1万人を超えている。


 その子供たちは、男は勇者となり、女は聖女となって、ゴッドスマイル帝国をさらに強大にするため世界中で活動している。



●クリムゾンティーガー・ゴージャスティス


 ゴッドスマイルの息子のひとり。

 『捨て犬』の任務を受け、『煉獄』の最下層にゴルドウルフを置き去りにした勇者。


 燃えるような赤髪に鏡のような鎧をトレードマークにし、粗暴で尊大なオラオラ系の性格。

 「あぁん?」が口癖。


 ゴルドウルフを放逐するまでは彼を尖兵(ポイントマン)として使い、幾多のクエストをこなしてきた。

 それを自分だけの手柄と勘違いしてしまい、むしろ口うるさいオッサンがいなくなってせいせいしたと、無謀な冒険をしてしまう。


 結果、二連続でのクエスト失敗を喫し、勇者としての地位が急落。

 大怪我も負ってしまい、髪の毛や歯どころか下肢まで失ってしまう。


 その失態を取り戻すためにシャルルンロットの誘拐計画を主導。

 それがゴルドウルフにバレてしまい、三度目のクエストで魔界の罠を受けてトドメを刺されてしまう。



●ダイヤモンドリッチネル・ゴージャスティス


 ゴッドスマイルの息子のひとり。

 クリムゾンティーガーと同じく『捨て犬』の任務を受けた勇者。


 流れるような青髪に、洗練された貴族のスタイルをトレードマークにしているが、性格は能天気でいい加減な陽キャ。

 「キャハッ!」とオカマっぽく笑う。


 彼が店長を務めていた『ゴージャスマート1号店』を、趣味で高級路線にしてみたところ大ヒット。

 今ではアントレアの街にある『ゴージャスマート』を高級路線に置き換え、他の地区を寄せ付けないほどの売上を叩き出している。



●キティーガイサー


 勇者としても狂人としても名高い人物。

 その素性はいずれ明らかになるであろう。



--------------------勇者の階級


御神(ごしん)級(会長)

 ゴッドスマイル


準神(じゅんしん)級(社長)

熾天(してん)級(副社長)

 キティーガイサー


智天(ちてん)級(大国本部長)

座天(ざてん)級(大国副部長)

主天(しゅてん)級(小国部長)

力天(りきてん)級(小国副部長)

能天(のうてん)級(方面部長)

権天(けんてん)級(支部長)

 ゴルドウルフ

 ダイヤモンドリッチネル


大天(だいてん)級(店長)

小天(しょうてん)級(役職なし)


堕天(だてん)

 クリムゾンティーガー


次回からは、新章突入です!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ・・・そういえば、「勇者がコレじゃあ、ゴッドスマイルもたかが知れてる知れてる♪ オッサンなら楽勝楽勝♪」 ・・・などと楽観視していた愚かな時期がありましたねえ・・・(汗) 野良犬と勇者の…
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